コロナ不況でリストラわらわら。。。どうすべき?

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考えるイメージ
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新型コロナに席巻された2020年が終わり2021年がスタートしています。
ただ、年が変わったからと言って新型コロナがきれいさっぱり消え去ってくれる訳ではありません。
むしろこれからどうなるのか?が見越せず苦しい状況が暫くは続きそうです。

巷では医療崩壊、そして飲食業界や旅行業界の苦境が報じられていますが、その他含めて経済面でのダメージも取りざたされてきています。

それを裏付けるように昨年から企業の希望退職募集のニュースがかなり増えてきました。
もはや飲食業は大変だと他人ごとのように言ってられない状況です。

そんな今、過去に希望退職に応じて社会人になって以来ずっと勤めていた会社を退職してしまった私、tobiuoが少し所感を書いてみました。

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2020年は希望退職募集に踏み切る会社が多数

2020年初頭から始まった新型コロナ。(もう1年ですねえ)
4月には緊急事態宣言が出されました。
我が家も子供たちの通っている大学が閉鎖されて完全リモート授業になるなど少なからず影響を受けました。

私が勤めている会社は幸い影響が少なく経済面での打撃はありませんでした。

……今のところ。

しかし、世間を見回すとじわじわとダメージが出てきているようで、結構な大手企業でも希望退職の募集という名のリストラが始まっているようです。

マイナビニュースでこんな記事を見つけました。

東京商工リサーチは12月9日、2020年上場企業「早期・希望退職」募集状況を公開した。2020年12月7日までに上場企業の早期・希望退職者募集が90社に達し、募集社数は、リーマン・ショック直後の2009年(191社)に次ぐ高水準に押し上がったという。
募集人数は、判明分で1万7,697人に達しており、2012年通年(1万7,705人)とほぼ並び、募集社数と同様、通年では2009年に次ぐ水準となることが確実になった。募集企業の業績は、直近の本決算での赤字が50社(構成比55.5%)に上っているという。

引用 マイナビニュース

上場企業だけで2万人近くのサラリーマンが会社を去らざるを得なくなるようです。
これからまだ増えるでしょう。
結構一大事ではないでしょうか。

過去にもあった希望退職ラッシュ

これら90社に勤めている社員の方は言わば退職崖っぷちといった状況です。
しかも高年齢50代、会社によっては40代半ばを超えたあたりからより厳しい立場に置かれていることと思います。

と、第3者みたいなことを言っていますが私も過去にこんな立場を経験しました。

その当時はコロナではなくリーマンショックです。
業績が悪くなった多くの企業が希望退職を募っていました。
不幸にも私の勤めていた会社もその中の一つでした。

社員の1/3を削減するという激しいリストラ提案に心折れた私。
最終的に希望退職に応募することになりました。

当時、こんな感じで長年勤めていた会社を去らざるを得なかった人たちは沢山いたと思います。
そしてまた、同じようなことが繰り返されようとしています。

私は幸い中小企業ではありますがうまく再就職できたので当時を懐かしく振り返ることができます。
でも黒歴史になってしまった人もそれなりに居るんじゃないかな。
そんな風に考えたりします。

希望退職に応じるか否か、それが問題

さて、不幸にも勤めている会社が希望退職の募集を始めたとき自分はどうしたら良いのでしょうか?

「人員削減に走るような会社は早晩立ちゆかなくなるので割増退職金を貰ってさっさと辞めたらよい」

そんなことを振れまわって周りを惑わせる同僚なんかもいるかもしれません。

。。。意外とそんな人にかぎって煽るだけで辞めないんですけど。。。

それも一理ありますがここは慎重にならなければなりません。家族を養っていればなおさらです。

ここは冷静に考えましょう。

①身の振り方は決まっているか

希望退職では条件に転職支援サービスが付いてきたりします。
孤独にならない分、自分ひとりで転職活動するよりは良いのですが再就職が約束されるわけではありません。特に50歳前後の年齢になれば。

それなりにできる人なら、取引先などから声がかかったりしているかも知れません。

「良かったらウチに来ないか?」

そんな場合は良いのですが、なんとかなるだろうと身の振り方も決まらないまま希望退職に応じると結構…いや、かなり大変です。

私の場合はまさに「何とかなるだろう」でした。
当時アラフィフでしたので自分より若い人たちが次々と再就職を果たしていくのを横目にあてのない転職活動を続けることになりました。

それでも約半年で再就職できたのでまだ運が良かったのかもしれません。
たかが半年と思うかもしれませんが実際その場に置かれると心が折れそうになります。

②自分の実力と看板の力との勘違い

本当に自信がない人などは最後まで会社に残ろうと頑張ります。
しかし、それなりに仕事が出来ると自信のある人はさっさと退職金を貰って違う会社に転職しようと考えるでしょう。
「自分ならどこに行っても通用するはず。」

しかし意外とそれは過信だったりするのですが、それに気が付いていないのかもしれません。
大手企業に勤めている場合はその会社に勤めているという「看板」の威力が結構大きいです。
「○×△社のtobiuoです。」
こういえば結構相手が譲歩してくれたりしてうまく仕事が進んだりします。

しかし、肩書が外れるとどうでしょうか。
結構世間は冷たいものです。
くれぐれも看板と実力を混同せぬように。。。当時の教訓です。

③何にこだわって、何を諦めるか

私が転職活動をするうえで転職支援サービス会社からアドバイスされたのがこれです。
私のように比較的年齢が高い場合、全てが希望通りの転職先はまずありません。
待遇アップなど夢の夢。。。です。

「希望が5個あるとするとその内2個は諦めてください。」
そう言われたことを覚えています。

結局私は収入を諦めました。
再就職当初は年収が3割ほどダウンし辛い思いをしました。
諦めずに済んだのは自宅から通いたいという希望ぐらいです。

その後頑張ったものの収入が元に戻るまで5年以上かかっています。
それまでに失った差額は結構な金額ですね。

④目先の金勘定

希望退職に応じると通常より割増された退職金が支給される例が多いです。大手になればなるほどその額は高くなります。

それが貰えるなら、と退職を決意する人も結構いるでしょう。
企業側もそれを期待しています。

これも注意が必要です。
割増といっても多くは給与数か月から数十か月分。
私の場合は約20か月分でした。

これ、無職期間が20か月になればチャラです。失業手当が貰えることを考えても割が合いません。
さらに定年になった時に貰えるはずだった退職金は無くなります。

再就職先でも退職金制度はあるかもしれませんが、いかんせん勤続年数が少ないので金額は微々たるものでしょう。

若いうちに纏まった資金を貰ってうまく運用できる実力があれば良いのですが、気付くと退職金どこ行った?ということもあり得ます。
そのあたりしっかり考えてかないとえらいことになります。

⑤そして何よりメンタルが耐えられるか

希望退職に応じて退職した瞬間は一時的に開放感に包まれます。
ですがそれは一瞬です。

そのままリタイヤ出来れば良いのですが生活があります。
再就職せねばなりません。
そのプレッシャーは結構きついです。

そして無事再就職が果たせたとしても大変さはあります。

何しろ全く新しい環境に入るのですから右も左も分からず、周りに知り合いもいないという「転校生状態」。
特に高年齢になればなるほど新しい環境に馴染むのはしんどいことです。

私もそんな状況からスタートし、落ち着いてきたかなと感じるまで半年ほどかかったように思います。

それまでメンタルが持つかどうか?
自分の性格とよ~く向き合ってから退職を決めたほうが良いです。

それでも退職するしか道は残されていない場合

とはいっても戦いむなしくやむなく退職する場合も出てくるでしょう。
では、その末路は不幸になるしかないのか。。。
。。。当時希望退職に応じた私と同僚たちの経験からすると、

意外と路頭に迷った人はいないかなあ、と個人的感想。

みんな再就職先は何とか見つかっています。
収入が下がるとは言っても、その分税金や社会保障費も下がるので意外と生活は変わらなかったりします。

後は自分の無駄なプライドを見直すことと新たな環境で頑張るという気持ちがあれば。
そうは言ってもヘッドハントされるような人でない限りは会社に残るということも選択肢。
感情に流されずに冷静に考えた方が良いですね。

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