早期退職の道のり(1)・・・会社がリストラを発表

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自分が勤めていた会社からリストラによって早期退職や希望退職などの応じることで急に自分の人生に転機が訪れてしまった場合、初めての経験ということもあり情報収集される方も多いと思います。
最近はインターネットを使えば比較的簡単に情報収集できますので色々な情報に触れることが可能です。

そんな、「希望退職」、「早期退職」等のワードで検索された方の中には
『自ら希望しての退職というのは名ばかりで、半ば強制的に退職させられている』
という趣旨の体験談を目にされた方も多いかと思います。

ひどい例としては、追い出し部屋とか、退職させたい該当者が退職に応じるまで執拗に面接を繰り返すとか。。。

これらのリストラあるある記事について真偽のほどは私もよく判りません。
しかし自分自身がもし経験したとすれば、例えレアなケースであってもそれは疑いようの無い真実です。

今回運悪く私自身がそういった事態の体験者となってしまいました。
そこで経験したことを自分なりに記録しておきたいと考え、今回モデルケースとして記憶を辿って行きたいと思います。
これは40歳代後半(アラフィフ)で希望退職するのかどうか悩み、決断するまでの記録です。

私の転職記録についてはコチラ ⇒ 転職物語(1・・・情報源は最大限に。)

アラフィフ転職物語1(情報源は最大限に。)
転職活動を始めるにあたって、登録した機関などをまとめています。
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勤めていた会社がリストラを実施するに至るまで

私が勤めていた会社は電気関係の製造業です。それなりに名を知られている大手企業のグループ会社です。
その会社単体で従業員は500名以上いましたので大企業といっても良いと思います。

私はその会社で技術職をメインとして30年近く勤めていました。
その会社はその30年の間に多少の浮き沈みはありましたが、最近はヒット商品に恵まれ非常に業績が良い状況でした。
しかし盤石な状態ではありません。実はあまりにも一つの事業に依存しすぎている嫌いがあり(いわゆる一本足打法)、決して経営基盤は強いものではありませんでした。

こういった会社は一旦業績が悪くなると歯止めが効かなくなってしまいます。
案の定、頼り切っていたその事業が行き詰まってしまい、それを切っ掛けにあっという間に業績が悪くなってしまいました。
また、悪いことは重なります。そんな状況でリーマンショックに見舞われ、会社の立て直しが思うように進まない状況が続きました。

そうして、その後も有効な手も打てず、青色吐息の状態のままいたずらに時間だけが経過していきます。そんな状況ではグループ会社の親会社も黙っていません。
そこで催されたのが経営再建に向けての全社説明会でした。
これがリストラの始まりでした。

説明会とはリストラの発表会

部門別に数回に分けて実施されたその説明会は参加する従業員の予想通り残念なものでした。
説明会では現在の会社が置かれている状況の説明(つまり、このままではヤバイ状況ということです。)から始まり今後どのように業績を立て直していくのかという経営戦略の説明がされました。

しかし幹部たちの説明を聞いていても真新しい内容はほとんどありません。
本当にこれで経営は良くなるのかな?と参加した従業員は少なからず感じたようです。このままこの会社は沈み続けるのか。。。誰しも不安を抱いたと思います。

その業績回復に決め手が感じられない施策の中で良くも悪くも即効性がある政策がひとつだけありました。

固定費の削減・・・つまりリストラ(希望退職募集)の実施です。

その会社が提示した構造改革とは名ばかりの、つまり単なる人員削減計画の内容は次のようなものでした。

①年齢制限はなく全社員が対象(全社員の1/3にあたる人数を募集)
②退職に応じた従業員には退職時の年齢に応じて割り増し退職金を支払う(当然最も削減したい年齢層である40歳~50歳台前半の従業員がより優遇されます)
③会社が契約した転職支援会社のサービスが受けられる。

業績が悪くなってから会社が行うリストラとしては定番という、最近では当たり前のように行われている条件が提示されました。

そしてこの説明会から1週間後には全員個別に面談を始める予定だということを通告されました。
この面談までのわずか1週間で自分の人生を選択しろという酷なスケジュールです。
そして面談相手は所属している部署の部長だそうです。

まあ、私を含んでほとんどの従業員は説明会があるという段階で希望退職の提案はあるだろうなと思っていました。
ですのでこれ自体にさほどサプライズ感はそれほどなく、説明会は会場のざわつきもなく比較的落ち着いた雰囲気のまま終了しました。

そんな会社の提案に私はどうするか

一方的な提案をされた会社の説明会を終えて、さて自分がどうすべきかと考えてみたのですが、何故か何が何でもしがみつきたいと言う感情はわいてきませんでした。

そうはいっても今の会社に残った方が良いというのは判ります。
何しろ私はその時47歳。リストラのターゲットど真ん中ではあるのですが、逆に退職しても転職が困難な年齢でもあります。

しかし、どうも頭の中は冷めたままです。
とりあえず、家族に相談しつつ1回目の面接で様子見かな?という程度の考えしか浮かんできませんでした。

その日はリストラの発表があったことだけを妻に伝え、詳しいことは面接が終わってから相談するとだけ話しました。
実際これ以上話すことが無かったというのが正直なところです。
そうして、私の中では全くの白紙の状態で会社側との対決の場となる個人面談の日を迎えました。

次回へ続く。。。

早期退職の道のり(2)

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