アラフィフ転職物語11(決定)

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50才を間近にして果敢に挑んだ転職活動。
いよいよ最終回、私と同じように転職活動する皆さんが最後には少なからず直面する悩みについてです。

あまりにも手ごたえの無かった採用面接の翌日、あんな面接内容では不採用決定と確信を持っていた、私に意外や意外、まさかまさかの採用連絡がありました。

ここまで苦労の連続だった割にあっけなく「採用」という果実が目の前に置かれました。
転職活動っていうのはこんなものなのでしょうか。
真っ暗な長いトンネルだと思っていたらいきなり出口に出られたという感じです。

前の記事 ⇒ 転職物語(10・・・想定外の面接)

アラフィフ転職物語10(想定外の面接)
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早期退職の道のり(1)・・・会社がリストラを発表
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採用が決まったら次の悩み

さて、こうして採用となればなったで本当にその会社にお世話になるのか決めないといけません。
これまでは採用側の判断でしたが今回初めて自分側に選択権が与えられました。

ただ、時間的猶予はそれほどあたえられません。
転職支援会社からは採用決定の連絡時に受けるにせよ辞退するにせよ出来るだけ早く回答した方が良いとアドバイスをもらいました。

しかし私は今回の採用は全くダメだと思っていたこともありすっかりその会社に採用されるという想定は頭からなくなっていました。
「もし受かったら」などという考えが全くない状況でしたので採用といわれてもどうしてよいのやら。本当に戸惑った状態でした。

改めてお世話になるか辞退するかを考えないといけません。
いずれにせよ一人で決めるわけにもいかず、妻と相談したうえで決めるつもりです。
採用の連絡があったその日の夜、子供たちが寝静まってから二人だけの家族会議が始まりました。

妻に会社の説明を行う

まずは面接に合格し、採用が決まったということで妻は素直に喜んでくれました。
で、次にどうするかの相談です。

私はその会社について、どうしても入りたいとも絶対嫌だとも決断しきるほどの材料を持っていませんでした。
ですので自分としては全くの白紙です。
(初の採用連絡なので混乱していたというのが正直なところです)

ですので、妻には淡々とダメだと思っていたが結果は採用されたこと、返事は出来れば明日にはしないといけない事をまず説明し、ここまでに分かっている範囲で条件面などの説明をしました。
話をした概要は次の通りです。

・年収は前の会社より3割ぐらい低くなる。(管理職待遇なので残業手当なども無し)
・休日は少なくなる。(年間115日程度なので10日近く)
・仕事が忙しいかどうかは入ってみなければ判らない(業績も実際のところ不明)
・通勤は車で30分ほどなので比較的楽だと思う。

株式を上場していない中小企業ということもあり、公開されている情報が少なくその少ない情報も正確なものかどうかはよくわかりません。
精いっぱい考えてもこの程度しか説明することがないというもどかしい状況です。

ただし、これまでの転職活動の実感では、自宅の近場で職を探すとなるとこれ以上の条件は無いかもしれないという感じはしていました。

しかし、転職活動を始めてまだ半年程度です。
これ以上の条件はないのかもと思う一方で、もう少し粘ればさらに良い求人が見つかる可能性もゼロではありません。採用されるかどうかは別ですが。

そういった思いも妻には隠さずに伝えました。
この段階では妻がNOと言えば断ろうと思っていました。

そして妻の答えは?

私の話を一通り聞いた後妻は特に質問をするわけでも不安を口にすることもありませんでした。
そして、妻の考えを話してくれました。

「ここまで数か月も頑張ってきて全く先が見えない状況やったのに、この数日で一気に決まるのも何かのご縁とちゃう?。どうしても嫌ならしゃあないけど、そうじゃないならお世話になったらいいんとちゃう?」

これで、腹は決まりました。
会社の状況や、将来の昇給見込みなどの待遇面については実際に入社してみなければ判りません。
採用されたからこそそういった条件面を入社して確認することが可能です。人間関係についてもそうです。

そして、入社してみた結果無理だと思った時には再就職後半年以内であればもう一度転職支援会社にお願いし、転職活動の再チャレンジをすることも出来ます。
しかし、そうしたところで結局はどこの会社に転職しても未知の世界に変わりはありません。お世話になるかどうかは同じように悩むことになるでしょう。

こうして私の腹は決まりました。
「新しい世界(会社)に飛び込んでみよう!」
覚悟を決めました。

再就職決定

そうしてその翌日、採用面接から2日後という怒涛のスピードで転職支援会社からお世話になりたいと連絡してもらいました。
そしてここからも展開は早くなります。早速先方から連絡がありました。

出来るだけ早く来てほしいらしく、なんと出社日(採用日)は一週間後との希望です。
私は失業の間は子どもに内緒だったため、本当に気持ちが休まることがありませんでした。
そういった事もあり、ようやく再就職が決まった今、気楽な無職生活を満喫したいものだと思っていました。1か月くらいはゆっくりしたいというのが正直なところです。

しかしそうも言ってられません。
早めに働けばその分早く収入が得られるようになります。しかも安定収入です。
さらに短期間で転職できれば失業保険からの失業手当はなくなるものの再就職手当という一時金がもらえますから、少しだけですが収入の減った分を補うことも出来ます。

そういった事を考えた結果、一週間後に入社することを了解しました。
そこで、休みたい気持ちを抑え、会社員モードに切り替えていきます。
そしてわずか1週間の休養ののち2回目の会社員としての生活が始まりました。

こうして、長く暗かったまさにトンネルに入り込んでしまったような私の転職活動も無事終わりを迎えることができました。
退職してから約半年。
ある意味アラフィフとなった自分と向き合う期間でもあったのですが、今後厳しかった思い出となって忘れることはできないと思います。

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コメント

  1. ルックアヘッド より:

    感動的ですね。

  2. tobiuo より:

    ルックアヘッド様
    コメントありがとうございます。ブログを開始して初めてコメントを頂きました。
    これを、励みに今後も頑張ります。

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