再就職：その後の話と今なら転職すると思うのか自問自答

これまで、早期退職から転職活動、そして再就職までの記憶をたどりながらつづってきました。
そして、この話は再就職が決まったことで一区切りになります。

転職活動の話をまとめています

早期退職についても書きました

しかし、苦労の末に再就職が決まったからといって全てがハッピーに終了という事にはなりません。
その後にもそれなりの苦労があるわけで。。。

新しい会社への採用が決まると、いよいよ初出勤の日を迎えます。

私の場合は管理職として採用されました。
その業務内容は品質管理になります。

そして入社するやいなや、早速バリバリと仕事をこなして会社の品質向上を果たしていく。。。なんてことが出来れば良いのですが、そう簡単な話ではありません。
もっと、初歩のハードルが待ち構えています。

小さなことですがまとめてみました。

①周りに知っている人が全くいない。

当たり前ですが、全く縁のなかった会社に再就職したわけですから、再就職先の社員全員が初対面です。
私だけが誰も知らないという転校生状態です。

私の対しては社員全員初対面ですので、お互い距離感をつかむのにけん制しあうような状態になってしまいました。
自分ももっと若ければ早く馴染めるよう行動出来たのかもしれませんが、もともと社交的な方でもないので入社後しばらくはなすすべなく、「転校生」をやっていました。

再就職前に当然どんな会社か簡単に調べているのですが、もとに勤めていた会社とは別業界、その仕事については初心者です。
仕事をしようにも何かにつけて自分にはわからない事ばかりです。特に業界固有の技術や専門用語。

中途採用、しかも高年齢で入りましたので、それほど手取り足取り教えてくれる訳がありません。
会議に出席しても、意味が分からずただ傍聴することしかできませんでした。。。

私の場合、それなりに意見を言えるようになるのに3か月程度かかりました。

仕事の詳細はまだわからなくても仕事の進め方については過去の経験を生かすことは出来るはず。
会社側もそれを買って採用してくれたんですから。

と思うものの、会社には会社ごとのやり方があります。

それをいきなり自分が前にいた会社の経験で動かそうとしても無理があります。下手したら反感を買うかもしれません。

これもしばらく様子を見ながら。出しゃばらない様に気を付けながら。

　・・・どうにもストレスがたまります。

何か問題があった時に、ズバッと対応できれば良いのですが、過去の経緯や事例が判らないため、ＯＫ・ＮＧの判断すら一人ではままなりません。

しかし、私は管理職です。立場上判断できないのはまずいのではないかと焦りが日々募っていきます。

この様な感じで日々ストレスがたまっていきます。
何しろ自分が新しい会社の役に立っているという手ごたえが全くないんですから。。。

これをどう乗り切ったかというと・・・時間です。べたですが。

結局時間をかけてゆっくり入り込んでいくことでした。

そりゃそうです。どこの馬の骨か判らない人間がいきなり「課長です。」といって入ってきても外面的にはともかく、すぐに信用はしてもらえません。
時間をかけて少しずつ「この人は信用できるな」と思ってもらえるように積み重ねていくしかありません。

過去の成功体験はあくまで前の会社で出来たことと割り切ります。

出来るだけその会社の実情に合わせながら自分のやり方も少し入れていくという感じで日々を過ごしていきました。

これは、ある意味先が見えない転職活動と同じくらい辛いものでした。採用が決まったら万事ＯＫなんてとんでもないです。
人によるとは思いますが1年くらいはきつい状況が続くのではないでしょうか。

幸い私の場合は周りにも恵まれて挫折することなく何とかやって来れましたが、よっぽどメンタルが強くない限り（自分の実力に自信がない限り）転職はお勧めしないと思います。

会社がブラックな場合は別として。ですが。

過去に戻れるのなら自分に向かって転職を思いとどまるように説得すると思います。

去るも地獄、残るも地獄ならば残った方が環境は変わらない分リストラショックからの立ち直りは早いのではないでしょうか。