アラフィフ転職物語1(情報源は最大限に。)

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「恐らくこのまま定年まで勤めることになるだろうな。」

当然のように考えていた終身雇用だったのですが時代の流れには逆らえませんでした。
定年である60歳はおろか50歳もその職場では迎えることはできませんでした。

理由は業績不振。リストラです。
自分には縁がないと思っていましたが希望退職の募集という人生の分かれ道が目の前に現れました。

「どうしたらいいんだろう?」

年齢のこともあり悩みに悩んだ結果、希望退職に応募。長年勤めた会社を退職することとなりました。

早期退職の道のり(1)・・・会社がリストラを発表
自分が勤めていた会社からリストラによって早期退職や希望退職などの応じることで急に自分の人生に転機が訪れてしまった場合、初めての経験ということもあり情報収集される方も多いと思います。 最近はインターネットを使えば比較的簡単に情報収集できますので色々な情報に触れることが可能です。 そんな、「希望退職」、「早期退職」等のワードで検索された方の中には 『自ら希望しての退職というのは名ばかりで、半ば強制的に...

初めて経験する退職にもう面倒な担当業務をこなすこともないと一瞬ほっとしました。
しかしそれもつかの間の話です。

次に控えているのはアラフィフでの転職。
覚悟していたとはいえ、厳しい荒波が行手を阻みます。

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退職までの転職活動はする?しない?の選択

私が勤務していた会社の場合、希望退職に応募してから実際に退職するまでには1か月以上の期間がありました。

私と同じように希望退職に応募した同僚の多くがとった行動は、”会社に来ない”です。
日本人の悪癖というか、皆あまり休みを取らずに働いてきましたので有給休暇は沢山残しています。
これは再就職したとしても新しい職場に持っていくことはできません。

これまでは毎年捨てていたこの権利、さすがに退職する会社に義理立てすることも無いだろうと考えるのが普通です。

ほとんどの社員が1か月程度連続で休める程度の有給は残っていましたので、退職するまでに「全消化」することにしたようです。
会社側も休むなとは言えません。

こうして100人以上の社員が有給休暇の消化に入りました。
全社員の3割程度が休みに入りましたので一気に事務所が閑散としています。

なかには有給で休みつつ転職活動を始めた人も結構いるようです。
私もそうすることも考えました。
しかし転職活動は退職してからで良いかと何となく考えていました。

今思うに退職がひとつの区切りと考えていたのだと思います。
でもほかの人と同様にもっと割り切っても良かったかもしれません。今となれば。

退職後にどうするのか?先行きの情報がないゆえの不安

そんな訳で少し出遅れた感のある私。
転職活動をどのタイミングで開始するかはともかく、いずれにしても情報は絶対に必要になってきます。

新卒で入社して以来30年以上この会社に勤めていたわけですから、転職なんて言うことは初めての経験です。
当然ながら何をどうすればよいのか全く判りません。
少しでも情報がないと不安で仕方がありませんし動きようがありません。

そんな状況から少しでも解放されるためにはとにかく情報収集です。
色んな情報が欲しいのですが、真っ先にほしいのは転職するための求人情報です。

特に私のようなアラフィフにもかかわらず管理職でもない無職に対しての求人は本当にあるのか?

そんな不安でいっぱいです。

出来るだけ早く情報を入手し、そしてその情報を使って上手く転職活動を進めないと。そしてその情報はどこから手に入れればよいのだろう…
そんな情報源として真っ先に思い浮かぶのはやはりハローワークです。

しかしハローワークだけにたよるというのでは、年齢的にも転職には厳しいアラフィフとしては心もとないところです。
そんな不安を和らげてくれるように実際には他にも情報源は色々とありました。

そんな私が利用した情報源は次のようなところです。

私が登録した転職関連機関

ハローワーク

これは、誰もが知っている公的な機関です。
失業手当の支給手続きもここで行いますので、退職者誰もが一度は登録すると思います。
私の場合はリストラによる希望退職でしたので同時期に多くの社員が手続きすることになりました。ですので、その地域では結構な事件です。

そこで、大勢がハローワークの窓口に一気に押し掛け、ハローワークが機能不全に陥る可能性が大です。

そんな混乱を避けるために会社の退職日にハローワークの職員が会社に派遣され、そこでまとめて手続きをすることになりました。

産業雇用安定機構

ここはあまり一般的に知られていないかもしれませんが、公益財団法人として設置されている転職支援機関です。
ここに登録すると専任の担当者一人一人について、転職の支援をしてくれます。
独自の求人情報もあるようで、自分の希望とマッチングを図りながら企業の紹介などしてもらえます。

この機関からの紹介案件の場合は、産業雇用安定機構の担当者が企業との面接の時には同席してもらえたりとかなり手厚い援助をしてもらえます。
ですので初めての転職活動者にとっては非常に心強いのではないでしょうか。

しかも利用は無料です。

ただ、難点は支援の期間が原則6か月と短く、短期決戦となりますのでじっくり転職活動をしたいと思っている方には不向きかもしれません。

転職支援会社

退職した会社が用意してくれた転職支援会社です。
これは個人での契約ではなく退職した会社が契約してくれています。
ここも専任の担当者がついてくれ、様々な支援や相談が出来ます。

契約期間は転職が決まるまでと無期限です。
また無事に転職した後でも再就職後6か月以内に退職した場合は1回に限り再度支援が受けられる契約になっていました。
(これは会社が転職支援会社との間でどのような契約をしているのかによるようです)

人材銀行

ここはハローワークと同じ公的機関ですが、管理職や技術職限定で人材を企業に紹介するために設けられている機関です。
会社では教えてくれなかったのですが、産業雇用安定機構の担当者から紹介されてその存在を知ることができました。

人材銀行では独自の求人情報を持っているとのことでしたので、とにかく情報源を増やしたい私はここにも登録しました。
難点は、出先機関が大都市しかなく手続きに行くのが結構面倒なところです。
(私の場合は電車で2時間弱かかるので結局最初の1度しか行っていません)

ただし、求人情報はインターネットで検索できますし、何かよさそうな案件があれば人材銀行から求人情報が郵送で送られてきます。

転職サイト

インターネットで転職関係の検索をしているとバナー広告が頻繁に出るようになりますしCMも頻繁に流れていますのでご存知の方も多いでしょう。

転職支援会社と同じように専任の担当者からアドバイスなどを受けることもできるようです。
サイトで求人情報を検索し、直接WEBから応募することも可能です。
登録は無料です。
私は2社ほど登録しました。

こういう感じでスタートした私の転職活動。
これだけ情報源があればなんとかなるだろうと、活動開始直後は割と楽観していました。
しかしそれほど甘くはありません。
ここから厳しい戦いが始まることになります。

続きます。

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