私の体験談「アラフィフ転職物語」の番外編。
今回は退職し再就職できないまま年末年始をまたぐとどうなるのか?という話です。
給与天引きがなくなる
会社のリストラ策である希望退職に応じて退職すると変わることがあります。
年金や健康保険などの支払い関係です。これらの支払いは通常給料から天引きされています。
しかし当然ですが、退職後すぐに再就職できない限り給与収入はなくなります。
そうなると、給与から天引きされていたさまざまな費用が支払われなくなります。
これらは再就職できるまで待ってもらえるものではありません。
そのため手続きをして直接自分で支払う必要があります。
私の場合は次の費用について退職と同時に手続きを行いました。
・年金関係
厚生年金から国民年金に切り替えて支払い(妻も対象ですから2名分約3万円)
・健康保険
会社が加入している健康保険組合から国民健康保険に切り替わります。
・各種保険の掛け金
生命保険、自動車保険などの掛け金が給与から天引きで支払っていました。
これを個人支払いに変更します。
ここまでは、毎月給料から天引きされていた費用を自分で毎月支払うことに変更されるので、懐に厳しいですが退職時にわかっていたことです。
ぐっと黙って手続きを行いました。
そして無職で年越し
そんな退職に関わる面倒な手続きを行いながらできるだけ早く再就職しようと転職活動をしていました。
しかし残念ながら簡単には決まりません。とうとう無職のまま年を越してしまいました。
個人的には無職での年越しは避けたかったです。
職が決まらないというモヤモヤした気持ちでは新年を気持ちよく迎えることはできません。
新年に浮かれている世間とは異なり、私は不安と焦りでどうにも落ち着かない状態で過ごしていました。
忘れたころに住民税の催促が届く
そんな新年を何とかやり過ごし、世間では仕事始めなどと日常が戻り始めたころ、私宛に市役所から一通の封書が届きました。
心当たりは特にないのですが、何となく嫌な予感がします。
不安な気持ちを抑えつつ封書をあけてみると嫌な予感が的中しました。
「市県民税の納付書」
市県民税、いわゆる住民税ですが今までは毎月の給料から天引きで納付をしていました。
それもあって完全に意識から漏れていました。
同じく給料から天引きされていた所得税については給与収入が無くなったので納付はありません。
この所得税は支払わなくてよいということで安心してしまい住民税の存在をすっかり忘れていました。
この住民税は前年の収入を元に納付額が決められます。
納付は6月から翌年5月までに月割りされた額を毎月給料から天引きされることになっています。
給料からの天引きですので、その間に退職すると天引きが出来ません。そのため残った金額分は直接納付する必要があります。
今回私は、この税金の存在を忘れていました。
しかし当然納付はしないといけません。納税する気満々で通知内容を確認した私ですが予想を超えた内容に驚きました。
そこには未納付の税金を支払うように書かれていました。これは当たり前なのですがその未納付の税金方法が予想外でした。一括払いです。
これまでは給与から毎月納付だったものが一転、退職した月から納付期間の5月分まで一括で納付しろとの内容です。
それは相当な金額でした。通知に書かれている金額を思わず二度見しました。
そこに記載されている6桁の納税額に驚き、そして信じられずに同時に退職した知り合いにLINEで連絡したほどです。
「いくら請求が来た?」と質問してみるとやはり6桁。
何かの間違いであってほしかったのですが現実でした。
あまりの高額に驚いたものの、納付しなければならないものは仕方がありません。おとなしく支払いました。
こうして、ほぼ失業手当1回分が税金として私の懐から去っていきました。
税金のことを知る必要性
会社員だと意識していませんが、皆さん結構な額の税金を納めています。
私も今回の転職で改めて認識しました。
今も消費税増税やらニュースでは見かけていますが、そもそも消費税以外でどれだけ自分が納税しているのか結構無頓着な場合が多いと思います。
「政府関係の情報にはもっと敏感にならないといけないな。」
「選挙もちゃんと考えて投票しないとな。」
当たり前のことですがこれが今回の教訓になりました。
そうこうしていると、次に控えているのは確定申告です。これも無職で年越しをしてしまうと必要になる手続きです。
そして、この確定申告も初めての経験です。
どうなることやら。。。
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