会社が希望退職を募集した時。私の経験からアドバイス。

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辞めるか悩む

2019年、今年は平成から元号が変わるという大きな節目を迎える年です。
その前に毎年訪れる節目として4月に年度替わりもあります。
今回は元号が5月に代わることもあり新年度の元号が平成なのか新元号なのか、というところも気になります。

しかし、そんなのんきなことを言っていられない人たちもいます。
年度末という区切りで早期退職という名のリストラされてしまう人たちです。
最近は景気が良くなっていて、求人倍率がかなり高いなど労働者不足が言われています。

しかし、それをよそに大規模なリストラを行う企業も後を絶ちません。
そして最近、私が勤めていた古巣でも再度希望退職の募集が行われました。
度重なるリストラに疲弊している元同僚たちの姿が目に浮かびます。
なんとか力になれないかと思い話を聞いてみることにしました。

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2019年年度末のリストラを調べてみる

最近景気が上向きという実感のない報道を目にする機会も増えています。
しかし実際には大手の企業でも明暗が分かれているようで相変わらずリストラを決行する会社は後を絶ちません。

少し気になりましたのでインターネットで検索してみました。検索ワードは「希望退職」、「2019年3月末」です。
すると、すぐにこれだけの情報が見つかりました。

エーザイ:希望退職者を募集 初回は約100人 3回に分け実施
昭文社 :希望退職募集人数  80 名程度
東芝  :同社と一部の国内子会社から希望退職を募集し計1060人
アルペン:希望退職者の募集300名

合わせて約1,500名。これが今年度末に会社を去らないといけない人たちです。
当然これは氷山の一角にすぎないでしょう。
報道されていないところではもっとたくさんの人たちがいると想像できます。そして私の古巣もそんな中の1社です。

エーザイなどでは希望退職で募集している100名を大幅に上回る300名もの従業員が応募したそうです。
会社側はすべて受け入れるそうで、「どれだけ人を減らしたいねん」と突っ込みを入れたくなります。

古巣で再度リストラ実施というつらい現実

私が前に勤めていた会社は大手電機メーカーのグループ会社でした。
しかしリーマンショックなどのあおりで業績悪化となり30年近く勤めていたその会社がリストラを実施、早期退職に応募し退職しました。

その時は私を含め100人以上が退職するというかなり厳しいものでした。
「これで、業績が回復するだろう。」
このリストラで去った従業員も残った従業員もみな期待していたと思います。

しかし、期待もむなしくわずか5年ほどで再度リストラに踏み切らざるを得なくなったようです。私もその噂を耳にはしていたのですが、実際に実施されると聞いたときは残念な気持ちになりました。

既に会社では説明会が開催されたそうです。それによると現在の従業員の三分の一にあたる百数十名の募集になるとのこと。
そしてその対象は45歳以上になるそうです。

退職に応じた場合に割増退職金が支給されるというのは早期退職を募る場合の常とう手段ですが今回も当然割増退職金は用意されているようでした。
私が退職した時と募集内容で異なるのは対象の年齢です。

当時は全従業員が希望退職の対象で年齢による区分はありませんでした。
しかし、今回は高い年齢層にターゲットを絞っています。
前回は結構若い年齢層の退職が多かったのでこれ以上若い人がいなくなると会社として苦しいということでしょう。

逆に言うと今回はアラフィフ世代には厳しい状況になると予想されます。人数からするとほぼ一掃されてもおかしくないくらいです。
私と同年代であるアラフィフ世代が対象ということですので、私と一緒に仕事をした人も多そうです。
そして私の経験からしてもこの年代で早期退職を決断するのは大変なことです。

「これは少しでも力にならなければ。」
そう感じた私は元同僚たちに連絡をすることにしました。

当事者の話を聞いてみる

早速連絡をとり、何人かと直接会うことにしました。
リストラの渦中にある元同僚たちも以前リストラに応じて早期退職した経験者の話は参考になると思っているようです。

特に私のように退職後、なんとか生き残っているという実例は多少不安を和らげる存在になるのでしょう。
私としても微力ですが力になれるのなら協力は惜しみません。
こうして実際に会って話を聞きました。

年度末の退職に向けて既に会社側との面談も始まっているそうです。
やはり、会社側として残ってほしい従業員と希望退職に応じてほしい従業員との仕分けはされていて、面談ではっきり言われているようです。

それと、希望退職以外にも会社のリストラ策の説明があったそうで会社に残った場合でも給与の1割程度は削減されるとのこと。
この1割削減ということを聞いて会社から残留を希望された人たちも悩んでいるらしいです。

そこで、私からのアドバイスです。

・40代後半での再就職で希望している職種につける可能性は低い。
・会社が用意する転職支援サービスに過度な期待をしない方が良い。(もちろん力にはなってくれます)
・知り合いに誘われるなど再就職への“つて”があれば退職を視野に入れるのも良いがそうでなければ苦労することを覚悟しないといけない。
・実際私の場合は再就職に半年以上かかった。転職活動中は精神的に結構追い込まれる。
・転職した場合給与は下がることが多い。(私の場合3割減だった)

そして何より、考えてもらいたいのは
「大企業の看板を捨てるのは思ったより厳しいよ。」
というところです。

この看板、知らず知らずのうちに自分の価値と誤解してしまいますが大企業の看板は自分の価値を5割増し、いやそれ以上にも見せてしまう効果があります。
これを失ってから悔やんでも時すでに遅し...です。

と、こんな感じでネガティブなことばかり話してしまいました。

それでも辞めると決断したなら

こうしてできるだけブレーキになる様に話をしてきました。
彼らも度重なるリストラで心が折れそうだとは思うのですが、やけになって希望退職に応じると不幸になってしまいます。

私の話を聞いて、それでも退職するというのなら覚悟を決めたということでしょう。
それぞれの人生ですので、それ以上口出しするつもりはありません。

そうして、結局退職するという決断をしたのなら。。。
幸い私も転職した今の会社でそれなりの立場になってきています。
そして、中小企業ですので慢性的に人材が足りない状況です。

元同僚たちが、年齢のせいで再就職に苦労しているのであれば、力になれることもあると思います。(再就職の“つて”ですね)

これから大きな節目を迎える仲間たち。早まらずに慎重に身の振り方を考えてほしいです。

そんな私のリストラ体験です。

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