早期退職の道のり(2)・・・条件の提示を受ける。気になる退職金の額は?

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長年勤めていた会社が業績不振からとうとう人員削減に踏み切ろうとしています。
全社説明会と称して会社の現状説明と合わせて希望退職の募集が発表されました。
この希望退職の募集にあたって、全社員と会社側の個別面談がセッティングされました。

会社側が設定したこの個別面談でそれぞれの意志を確認するというのです。
希望退職の募集発表からその面談までの期間はなんと1週間ほど。
自分の人生を左右するような判断をしなければならない割に与えられた時間はあまりにも短い。

私もこの間にどうするのか考えたうえで面談を受けるわけですが、こんな短時間で結論が出せるわけもなく時間だけが無情に過ぎていきます。
そして何も決まらないままとうとう面談の日がやってきました。

前回の記事:早期退職の道のり(1)

早期退職の道のり(1)・・・会社がリストラを発表
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初めての個人面談

さて、白紙の状態で迎えた1回目の面談日。
面談の時間と場所はあらかじめ上司からメールで連絡を受けています。
少し緊張しながらも指定された時間に会議室に向かいました。

面談の相手は所属部署の部長です。このように面談は会社側の所属部署のトップと1対1で行われることになります。
この面談には従業員の味方となるべき労働組合の同席などはありません。本当に個人で会社に対抗していくことになります。

普段は冗談など軽口も交わしている上司ですが、今回は立場が違いいわば敵側。
どう対抗しようかと考えながら席に着きました。
面談の最初は簡単に今回の希望退職の概要の説明から始まりました。
大体は会社側の説明会で聞いた内容をもう一度説明されるだけです。

その説明が終わると、おもむろに一枚の書類を提示されました。

”早期退職 退職金試算連絡票”

というものです。

A4用紙たった1枚という社員の人生を左右するにはあまりにも軽く思えるその用紙に私が退職した場合の処遇が記載されていました。

退職した場合の条件提示

面談で提示された”早期退職 退職金試算連絡票”に記載されていたのは主に退職金に関しての内容です。

1.退職金試算の前提条件(年齢、入社年月日、役職)
2.退職金(正規の金額)
3.特別加算金(私の場合月収の20か月分になります)
4.退職金の合計額
5.控除される税金の見込み額と退職金の手取り見込み額

ここに書かれた内容を眺めながら本格的に面談がスタートしました。

会社に残ってくれと言われる

初めての面談では次のようなやり取りがされました。

上司 「この退職金の額を見たらグラッと来るかもしれませんが、今回の募集に応じていただいた場合のあなたへの処遇はこの通りになります。」

私 。。。(うーん。まあこんなものか。この金額でグラッとまではいかないな)

大手といえども中途退職になりますので所定の退職金額はそれほどでもありません。そこに加算金が上乗せされたとしても、定年まで勤務したほうが確実に退職金額は多くなります。
「割に合わない。」そんな私の表情を読み取ったのか上司からの話は続きます。

上司 「実は。。。この際はっきりと言いますが、会社としてはあなたには残っていただきたいと考えています。」

私 「そうなんですか。」

少し意外です。私は年齢的にはリストラ対象ど真ん中。退職金の加算額も最も多くもらえる年齢です。このことからもまずリストラ対象だろうなと思っていました。

上司 「この条件を見て、今の気持ちはどうでしょうか?正直に教えていただけませんか。」

私 「いやあ、全くの白紙です。残ってほしいといわれるのは大変ありがたいです。しかし仮に残ったとして今後の業務がどうなるのかも判らないですし、家族と相談もしないといけませんので。」

上司 「それはまあそうですね。では、今回はここまでにしたいと思います。検討した結果は次回の面談でお聞かせください。次回面談は1週間後でどうですか?」

私  「判りました。考えておきます。」

と。。。こんな感じで1回目の面談はあっさりと10分ほどで終了しました。
面談を終えての私の感想は”意外”というものでした。

面談が終わって

今回の面談は少し意外でした。
まず、会社側からは面談で辞めろとか残ってほしいなどと意思表示をすることはないと最初の説明会では言われていました。

ただ、従業員全員その言葉を真に受けてはいません。
そんなことはないだろう、絶対に個別に必要な社員かどうかをにおわす発言はあると思っていました。
しかしこれほどストレートに会社からの意思表示があるとは思っていませんでした。

そして、その私に対する意思表示が「残ってほしい」ということだったのも意外です。
実際、私の年齢は40代後半のアラフィフです。しかもこの年齢で管理職ではありません。この年齢、管理職としては脂がのっている時期かもしれませんが実務を行う社員としてはちょっと年齢が高いというのが正直なところです。

私が所属している部署には若い社員も何名かいることもあり、今回の面談でははっきり言われないまでも遠まわしに退職を促されるのではないかと予想していました。

ところが予想に反して私は残留対象との会社側から打診を頂きました。
これは予想外でしたので今後どうするのか?というのがますます見えなくなってしまいました。

気になるのは他の社員

ところで私に対しての最初の面談で会社側の意向を表明してきたということは、当然他の社員にも会社側から何らかの意思表示があったことは容易に想像できます。
ならば、他の社員はどうなっているのだろう。。。気になります。

そこで、一通り社員の面談が終了したタイミングを見計らい早速情報収集を行うことにしました。
そうすると、思わぬ状況であることが判ってきました。

つづく。

早期退職の道のり(3・・・情報収集)

早期退職の道のり(3・・・非情な通告)
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