
台湾に入国後ホテルで隔離生活を過ごし7日が経過しました。
私は本来入国後の隔離期間は14日間のところを7日間に短縮できるよう申請を行っていました。
(現在は緩和対象国から外れています。)
ただし、申請すれば無条件に緩和される訳ではありません。
様々な制約や条件がついてきます。
それらをクリアすべく、最低条件であるPCR検査陰性を勝ち取るために病院に向かいました。



PCR検査を台湾の病院で受ける
台湾へのビザ申請の際に入国後の隔離期間短縮の申請を済ませた私。
認められると14日間必要なホテルでの自主隔離期間が7日間に短縮されます。
そして、ついにその7日目がやってきました。
ですが、無条件で短縮できるわけでは有りません。
隔離期間短縮の条件は「PCR検査で陰性であること」です。
出国の条件として出国3日前にPCR検査を受け無事陰性ではあったのですが、それはその時点の話です。
それ以降に感染している可能性は否定できません。そのために台湾で7日間隔離されたあとに改めてPCR検査を受け、陰性が証明されて初めて外出が許可されることになります。
しかし、台湾でPCR検査を受けるってどうすれば良いのでしょうか。
これについても現地の商社さんに助けてもらいました。
私が仕事のために滞在しているのは台中市です。
その台中市でPCR検査を受けるわけですが、どこでも出来るわけでは有りません。
台中市の保健局から指定された病院になります。
しかし実際には日本人の私が直接台中市の役人と折衝するのは困難、というか不可能に近いです。
そこで現地の商社さんにお願いして調整してもらいました。
この商社さん本当に優秀です。
病院を決めるだけではなく通常結果が出るまで48時間かかるところを折衝して検査当日に結果が出るようにしてくれました。
これだけで実質2日間の短縮。助かりました。
そうして決まった病院は台中の大学附属病院。
結構大きな病院です。
検査当日。その日に結果を出すには朝9時までに病院に来てほしいとのことでしたので防疫タクシーを手配し病院に向かいました。
ホテルから出ますので保健局に連絡し、GPS補足による制限を一旦解除してもらいます。
そうしないとたちまち警察に取り囲まれてしまいます。このあたりの連絡も私だけでは無理だったと思います。
病院でのPCR検査は救急受付で対応してくれるそうです。
受付をすると既に保健局経由で必要書類が提出されていましたので比較的スムーズに手続きは進みました。
私がやったことはパスポートを提出したことくらいです。
しばらく待っていると防護服に身を固めた検体採取の担当者が現れました。
専用室に案内されるのかな?と思ったのですが、入り口から外に案内されます。
そして出たところで検体採取。
まさかのお外での作業でした。
その方法は鼻の奥に綿棒を突っ込む方法です。
日本での検査は唾液採取でしたのでこの方法は初体験です。
これがかなり苦しかった。。。
痛いわむせるわ、なかなか鼻から抜いてくれないわ。。。
あとには救急車が出入りする忙しない入り口で涙目の日本人が取り残されました。
その後同じく防疫タクシーでホテルに戻り結果が出るまで待機となりました。
いよいよ活動開始。ただし制限付き
こうしてPCR検査で少しだけ外に出られたのですが、結果が出るまでホテルでの待機が続きます。
ただ、これは病院側との調整で大幅な短縮が出来ました。
そしてその結果はその日の夕方に出ました。
結果は陰性。証明書に書かれた「Undetected」の文字がやけに目に染みます。
そしてその結果は直ちに保健局に送られ翌日から外出が可能となりました。
ですが実は完全に自由の身になった訳ではありません。
何かと制限はありました。
今回の隔離期間短縮申請のため、先に台湾での行動を細かく書いたスケジュール表を当局に提出していました。
外出が可能となったとはいえ訪問先はそのスケジュール表に書かれたところのみしかダメと言われました。
また、食事についても厳しかったです。
レストランでの外食は他人と接触があるので不可。
仕方がないので訪問先の会社にお願いして弁当を手配し会議室で食事をすることでようやく許しを得ることが出来ました。
ですので食事に関しては味気なさが続きました。
とはいえ、ホテルでの軟禁状態から解放されましたので気分は上々です。
予定された仕事をこなし、昼は訪問先の会議室で、夜はいつもどおりホテルの部屋で弁当を食べて、翌日台南へ移動しました。防疫タクシーに乗って。
台南に入って少し楽になる
次の訪問先がある都市は台南です。
日曜日の休日移動で向かいました。
台南でも基本的には自主健康観察期間ですのでそれなりに行動が規制されるのかと思っていましたが、かなり緩和されていました。
都市によって対応が少し違うようです。
台中に比べると台南は半導体企業など大きい会社が多くあるようでコロナ渦の対応も手慣れている様です。
実際宿泊したホテルも指定はされたものの通常の宿泊客が多くいるホテルでしたし、毎日部屋の掃除などもしてもらえ「防疫感」はありませんでした。
外出も自由にさせてもらえ、実際公共交通機関は使わなかったものの、結構観光も出来ました。
食事も普通のレストランで地元料理を堪能できましたし、日本で飲んだことのないタピオカミルクティーもついに本場台湾で飲むことが出来ました。
こうして台湾軟禁生活が嘘だったかのように、仕事もこなすことが出来ました。
あとは帰国するだけですが、帰国前のハードルがあります。
PCR検査です。
帰国前にPCR検査を受けることが今回の隔離期間短縮の条件です。
(14日間自主隔離するのであれば検査は不要)
台湾で2回目、通算3回目のPCR検査を受けるために今度は台南で指定された病院に向かいました。
台南のPCR検査は少し厳重
さて、台南での仕事も終わりあとは帰国するだけという状態になりました。
ただし、今は日本に帰国するための航空便も大幅に減便されています。
実際私が予約していた便は予約が少なかったのかキャンセルされてしまいました。
近い日程で便があるのは1日後。その結果台南に無駄に2日間留まることになってしまいました。
時間に余裕が出来ましたので、その無駄になった初日にPCR検査を受けることにしました。
その日朝早く指定された病院に向かいます。
台中と同じく今回も大きな病院でした。
台中の病院では救急入り口の外で無造作に検体採取されたのですが、こちらの病院では専用の場所が設けられていました。
入り口も専用で受付も事務員さんがわざわざ出てこられます。
台中ではカード払いがOKでしたが、こちらでは病院内に一切入ることが出来ないので現金払いのみ。
カードで支払えると思っていた私は手持ちの現金がギリギリで少し焦りました。
PCR検査の検体は台中の病院と同じく鼻から採取する方法でした。
ただ、玄関先で採取した台中とは違い検体を取るガラスフェンスの向こう側にいます。
しかも手には分厚いゴム手袋を装着していました。
ゴム手袋をしていますので手元が覚束かず採取用の綿棒を取り出すだけにも結構苦労しています。
「こんな手際で鼻に綿棒突っ込まれるのか。。。」
普通にしても苦しかったのにこの状況ではかなり厳しい予感しかしません。
案の定、台中より苦しいPCR検査となりました。
ちなみに費用は7,000NT$、日本円で25,000円ほどでした。
そのPCR検査の結果は陰性。
これで帰国できるはず。
安心した矢先に同行した商社さんにある電話がかかってきました。(続く)
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