ボーナスの支給額の決め方って?中小企業の裏側を垣間見た話

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ランク付けイメージ

世にある大抵の企業で6月はボーナスの季節です。
私が勤めている会社でも無事にボーナスが支給されました。
今回から少し私の役職が部長へと変わりましたのでボーナスとの関わり方も変化がありました。

部長になると何が変わるのか?まとめてみました。

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これまでの査定について

ボーナスの支給額決定にあたってそれぞれの従業員に対する査定が行われます。
(これは昇給、昇進に対しても行われます)
私が勤めている会社の場合、ボーナス支給額の決定は以下の手順で行われています。

①課長が全社共通の評価表を用いて部下の査定を行う。(一次評価)
②部長が各課長から上がってくる査定表を参考に二次評価を行う。
③部長が取りまとめて社長へ提出する。
④社長が査定結果を元にボーナスの額を決定する。

査定の結果、評価が高ければ支給額は高くなります。ただ、最終決定は社長にあるためどれだけ部課長の評価が参考にされているのか不透明な状況でした。

結局従業員個々が支給額を見て自分の評価を何となく想像するといった状況でしたので、当然不満に思う従業員も出てきます。

オーナー社長ですので好き嫌いで決めているのではないかという疑惑が不満の根底にはあります。
そして当然ながらその不満の矛先は社長に向かうことになります。

直に文句は言わないまでもそのような不穏な空気が漂っていることに社長は気づいたのでしょう。
支給額決定のやり方を変更すると新米部長である私に言ってきました。

新たな支給額決定方法

社長が打診してきた新しい査定の方法は妥当な内容でした。

①課長が全社共通の評価表を用いて部下の査定を行う。(一次評価)
②部長が各課長から上がってくる査定表を参考に二次評価を行う。
③部長が取りまとめて社長へ提出する。

ここまではこれまで通りで、これ以降が新たな方法になります。

④部署ごとに査定レベルが違うので部長以上が集まりレベルの調整を行う。
上司によって甘く採点する人と採点が辛い人に分かれます。
そこを客観的に見てレベルを合わせることで公平感を出します。

⑤評価ランクを分ける
レベル合わせをしたのちにボーナス支給額の判断基準としてレベル分けを行います。
点数ごとに上位x名をAランク、次のy名をBランクといった具合にA~Eランクまで振り分けます。

⑥ランクごとに支給額を計算する
後はランクごとに決められた月数を掛けてボーナス支給額を決定します。
例えば平均支給額を基本給の1か月分とした場合はこんな感じ。

Aランク:基本給×1.5か月     Bランク:基本給×1.2か月
         Cランク:基本給×1か月
Dランク:基本給×0.8か月     Eランク:基本給×0.5か月

このようにして支給額決定のプロセスを透明化しようということが今回の目玉だそうです。
個人的には責任を部長にも背負わせたな!という印象ですが。
こうして「ボーナス支給額決定会議」というものが開かれることになりました。

決定会議で先に支給額を知ってしまう

こうして迎えた「ボーナス支給額決定会議」
億劫ですが仕方ありません。会場である会議室に向かいました。

会議自体は簡単に進みました。
最初に部署ごとに差がある査定結果の調整を行うのが少し大変なぐらいでその調整が終わればランク分け以降は機械的に行われます。

特にこの従業員は不当に評価されているなどという苦情もなくボーナス支給額の設定は滞りなく終了しました。

そんな中、思わぬ残念な出来事がありました。
支給額を決定する会議ですので、当然ながら私への支給額もその会議で決定されます。
それ自体は公平でよいのですが、私が参加している会議の場で決定するということは必然的に自分への支給額を目にすることになります。

いただけるボーナスの金額自体に文句はないのですが(そりゃ高ければ高いほうが良いですが)できればボーナス日に金額を知りたかった。。。

何しろ普段いただける給与については残業代が付かない管理職では毎月の金額に変わりがありません。

なので「いくらもらえたかな?」
と確認する楽しみはありません。

しかし毎回金額が異なるボーナスは違います。
ボーナス明細をあけて中に書かれている金額をドキドキしながら見るというボーナスの醍醐味。
これを逃してしまったというのがなんとも残念です。

さて、ボーナスの使い道

こうして図らずも支給日より半月以上も早く金額を知ってしまった私。
当日のドキドキ感はないもののせっかくなので使い道を考えることにしました。

ちなみに今回のボーナス支給額は国家公務員の賞与平均には何とか勝てたかなあというレベルです。
部長に昇進できたことで課長時代よりかなり増額にはなりました。ありがたや。

さて、この大切なボーナスをどんなことに使いましょうか?

我が愛車にそろそろドライブレコーダーが欲しいな。
子供たちや妻に何か買ってあげるか?
少し投資にも回したいな。

などと考えているとボーナスを待っていたかのように我が家の食器洗浄機が動かなくなりました
約8年でご臨終となったようです。

買い替えるとなると約6万円
まずは食洗器買い替えからボーナス消費は始まる模様です。

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