アラフィフで転職した私が5年かけて収入アップを果たした話

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ガッツポーズイメージ

私が勤続30年近く働いた会社をリストラで退職し、現在の会社に再就職してから5年の月日が過ぎました。

50歳手前という年齢となんのコネも持ち合わせていない状態での転職活動は当然ながら厳しいものでした。
その困難を乗り越えてようやく掴んだ再就職。しかも正社員での採用でしたので決まった時には安堵したことを覚えています。

しかし、良いことばかりではありません。
元々勤めていた大手企業と比べると給与など望むべくもありません。大幅に下がることになりました。

そして、5年。苦しい時を乗り越えた今、ついに給与面で追いつくことができました。
その記録です。

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再就職を果たした時の諸条件

苦難の末に現在の会社に採用された5年前。
それまで面接で不採用になること2回、書類選考で落とされることは数限りないという状況でようやく光が差してきた再就職でした。

そんな、光輝く再就職でしたが給与面では大幅に譲歩せざるを得ませんでした。
元々勤めていた大手の電機メーカーでは業績不振が続き給与カットされた状況が続いていました。
当時その待遇に不満を持っていたのですが、「井の中の蛙」充分恵まれていたことを転職活動中に思い知らされることになります。

結局再就職した会社では給与も下がりますしボーナス額も少なくなります。
結果転職前に比べると年収ベースで

30%減(涙)

厳しい現実が突き付けられました。
しかも私の採用は管理職としてでした。残業や休日出勤などでの手当はつきません。
基本給=支給額です。(税金などは当然ひかれますが)

中小企業では(でなくても)よく残業で稼ぐということが行われていますがそれもかないませんでした。
ただし悪いことばかりではありません。
その会社は結構ホワイトでほぼ残業などしなくても悪く言われることはありません。(製造はさすがに残業ありです)
年休も取りやすいなど優れている点も多く、ある意味“当たり”だったなと思っています。

再就職後の昇給は?ボーナスは?

こうして会社員生活セカンドステージがスタートしたわけですが、当時は結構意気込んでいました。
元の会社では業績不振で何年も昇給はありません。むしろカットされています。

それなら転職したばかりの時は給与が下がっても何年か頑張れば追いつくことができるのではないか。。。そんな期待を持っていました。

果たして転職した会社での昇給は?
年に1回行われる昇給については毎年昇給はありました。
その昇給での金額は数千円レベルでした。

ボーナスは私が勤め始める前はボーナス無なんて年があったみたいですが、私が就職してからは年2回のボーナスは欠かさずいただけています。

賞与の額は大体1回につき給与の1.5~1.8か月分くらいです。
元の会社でも支給月数は同じくらいでしたが給与水準が高かったので最終的な支給額はここでも差がついてしまいます。

そんな状況ですが、この給与差を埋めるために最も効果があるのは昇進です。
昇進すると役職手当がもらえるのですがこれが昇進ごとに数万円のアップが夢ではありません。
私も昇給だけではままなりませんでしたが昇進できたことによって給与アップを実現し、結果転職で30%ほど下がった収入を20%減程度まで盛り返すことができました。

さらなる昇給のチャンス到来

そうして転職先で働き始めてから5年が過ぎたのですが、ついに最大のチャンスが訪れます。
再度の昇進の打診がありました。今度は部長クラスへの昇進です。
とはいえ正直言うとさほど肩書に執着がない私。最初この打診を受けたときにはどちらかといえば消極的な態度を示していました。

昇進すれば給与は上がることは間違いないのですが、それは責任に見合う額なのか?というところで引っかかる部分があったためです。
もちろん昇進に伴い役職手当は上がるのですがその額約2万円
責任と多忙との引き換えと考えると正直、今のままでも良いかなと思えるレベルです。

しかし、まわりの状況がそれを許しません。
社長が直々に説得に乗り出してきました。

「断ると下手すればクビかも?」

なんてことが頭をよぎりどうしても弱気になってしまいます。

その状況の中、どうせ昇進を受けるのなら一発勝負してやろうという考えが出てきました。
昇進してほしいのなら、多少条件面で譲歩してもらえるのではないかという打算です。
そこで、直接社長と交渉することにしました。
もちろんテーマは決まっています。

「いくらもらえるのか?」
です。

そしてついに給与レベルで前職を追い抜いた!

改めて社長との面談で私は勝負に出ることにしました。
交渉の材料は古参の社員です。

私は中途採用ですが当然この会社にも生え抜きの社員が在籍しています。
そして具体的な額はわかりませんがその社員が結構給与をもらっていることも何となくわかっていました。
そして、もし昇進すればその社員は私の部下になります。

最初給与は役職手当アップ分だといっていた社長にそれをぶつけます。

「部下より給料が低いというのは、納得がいきません。少なくとも部署トップの水準で処遇いただくのが当たり前ではないでしょうか?」

ダメなら断る勢い(に見えるように)で話しました。
それが無理ならその一番もらっている社員が部長になるのが筋でしょう。単に長く在籍しているだけで給与が保証されているのは不公平でもあります。

私の話を聞いて少し面食らう社長。役職手当アップ分で納得すると思っていたようです。
結局「検討する。」ということで実に短い交渉は終了しました。

で、結局どうなったのか。
見事に勝利です。役職手当とは別に基本給大幅アップを勝ち取りました。
そのアップ額は20%に迫る勢いです。
そして、ついにリストラされた前の会社での給与を上回ることができました。

この5年間での悲喜こもごも

こうして私が挑んだ賭けは吉と出て大幅な給与アップ、しかも到底無理と思っていた転職前の水準を超えるところまで届きました。

ヘッドハントされたわけでもなくリストラきっかけの転職、しかもアラフィフ転職。
この条件で元の収入までリカバリーできたというのは本当に運が良かったと思います。
もちろん運だけではなかったと自分をほめてやりたいと思います。

そんな、私個人では一花咲かせたという状況ですが、この5年結構いろんなことがありました。
その中で最もショッキングな出来事は古巣の再リストラです。

私たちが会社を去った5年前。
その後一時は業績が回復したと聞いていたのですが、それも長く続かず再び業績が低迷し始めた我が古巣。

結局5年後の今、再度のリストラを決行されてしまいました。
そして多くの元同僚たちが会社を去っていったようです。
残った従業員も給与カットされたそう。

特に私の同期だった人たちもついに今回退職してしまったようです。
あれから5年。。。年齢的に50台半ばに差し掛かっている彼ら。いくら転職市場は良好とは言え再就職までには相当な困難が予想されます。

こうしてみると何事もタイミングだなあと感じます。
最終的に退職してしまった同期たちを見るにつけ、5年前に希望退職に応じた私の決断は今になって正しかったことがくしくも証明されてしまいました。

さて、無事収入面でリカバリーに成功した私。
その代償として“責任”が重くのしかかってきました。無事にやり過ごしていけるのか?次の5年に向かって頑張りたいと思います。

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