昇進して初めての仕事が採用活動。。。される側からする側への華麗(?)な転身

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チェンジイメージ

会社に社員として採用してもらおうと就職活動を行う場合、ほとんどの場合採用試験に臨む必要があります。これは新卒でも中途採用者でも同じです。コネなどがあれば別ですが。

採用試験の種類も書類選考から始まって筆記試験や適性試験そして面接試験と何種類かあり、少なくともこのどれかの試験は課されることになります。
特に面接試験はほぼ必須ではないでしょうか。

私も新卒での就職活動はもちろん、転職活動の際もこの面接っていうやつを受けることになりました。
筆記試験はない会社も多かったのですが、面接は採用に必須のようです。
この面接ですが採用の判断材料の割にはそれほど長時間行われることはなく、ある程度時間は限られています。

そのような条件でいかに自分をアピールできるのか?ということが受ける側の課題になります。
私もこのあたりで苦労しました。

逆に面接する側もそれなりに大変です。
このわずかな時間でその人を採用するかどうか見極めなければなりません。
自分の勤めている会社に貢献できるかどうかの判断もありますが、なにしろその人の人生を左右する判断を短時間の面接で行う訳ですからプレッシャーはかなり大きいことでしょう。

そんな、採用試験。アラフィフで経験するということ自体つらかったのですが無事再就職できた今、今度は逆の立場になろうとしています。
それはどういうことでしょうか。

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再就職後5年目の昇進

私が今の会社に再就職してから5年の月日が経過しました。
この“5”という数字は結構節目っぽいのですが、私にとってこの“5”年というものは人生での大きな節目になりました。

昇進です。

この会社に入社以来管理職として勤務していた私。中途採用ということもあってこれ以上の昇進はないだろうなと思い込んでいました。
しかし、それは嬉しい(?)誤算でした。

5年目の春、事例をいただき部長に昇進することになりました。
正直言うと単に昇進すること自体は特に望んでいたわけではありません。

「責任が重くなるのは嫌だなあ」

そんな消極的な気持ちのほうが強かったです。

ですが、昇進に伴う「大幅な昇給」という餌につられて部長という重職を引き受けけることになってしまいました。
気が付くと上には社長のみという結構な地位を得てしまいました。中小企業とはいえ驚きの展開です。

部長になって変わったこと

では、部長になって何が変わったでしょうか。

目に見える変化というと名刺が変わりました。(しょうもなくてすみません。)
それ以外には当然ながら業務が増えています。
当たり前ですがマネジメント的な仕事がどんどん回ってくるようになりました。

社長からの丸投げも結構あります。
それらを時には社長にはじき返したりスルーしたりしながらこなしていきます。
とにかく面倒くさい仕事が増えてしまって消耗度がかなり激しい毎日です。

そんな時、部下から相談がありました。
「人が足りません」。。。と。

転職経験者として会社に求人方法を提案

私が勤めているこの会社。おかげ様で忙しくしています。
特に最近は2019年10月に控えた消費税増税の関係か例年より注文が増えていて製造現場では毎日残業が続いている状況です。

しかし、時は「働き方改革」の時代。
有給休暇の強制取得や残業時間の上限規制など現有の社員数では立ち行かなくなってきました。
こうして分かっていたもののついに部下からSOSを出てしまいました。
これは早急に動かなければなりません。

こうして、大至急社員を募集しなければならないということで社長と総務の担当者に相談に行きました。
幸い事情は分かっていただけて直ぐに求人を出すことになったのですが、求人を出す先はハローワークの一択です。
過去にもハローワークにしか求人は出したことがないそうです。

もちろんハローワークが一番身近な機関ですのでそこに求人を出すのは依存ありません。ですがことは緊急を要します。網は広くはりたいところです。

そこで、過去転職活動を経験した私。ほかの選択肢についても提案してみました。

①転職エージェント

偶然ではあるのですが、このタイミングで私の古巣である前に勤めていた会社が再度リストラを決行しました。
主に早期退職の募集というリストラの内容ですが、退職に応じると転職支援サービスを受けられるはずです。

一般の転職支援サービスの場合、紹介された人材を採用すると手数料を転職エージェントに支払う必要があります。
その手数料がいくらかというと大体年収の30パーセントが相場だそうです。

それから計算すると年収400万円で採用が決定した場合、手数料が120万円ということになります。
これは我々中小企業ではかなり痛い出費です。
しかし、リストラの際に行われる転職支援サービスは送り出し側の会社が費用負担しますのでこの手数料が不要です。

しかも古巣の人たちなら人となりもわかっていて採用面接も比較的楽に進められそうです。

②産業雇用安定センター

こちらも私が転職活動をしていた時にお世話になったところです。
こちらは公的な転職支援機関なのでやはり手数料は不要です。
会社側がリストラなどを予定している場合、こちらに人材情報を流して転職支援を受けたりしますので隠れた求職者が見つかる可能性もあります。

これら二つを使ってはどうかと提案してみました。

転職経験者ということがあだになる

この私の提案は即受け入れられました。
費用が掛からず機会を広げられるのですから異存はないということです。
しかし、ここからの展開が意外でした。

「我々よくわからないのでこの二つはtobiuo部長に任せます。」

「。。。え!私がやるんですか?」

抗議のつもりで上げた私の声を聴いて大きくうなずく総務の担当者。隣で社長もうなずいています。
中小企業でよくあるパターン、「わかる人が担当」
結構このパターンにはまることが多い私ですが今回も見事にはまりました。

いきなり採用担当に

こうして突如採用担当という業務が増えてしまった私。
しかし現場の人不足は待ったなしの状況ですので文句を言っている暇はありません。
言いたいことは山ほどあるのですが、ぐっとこらえて早速動くことにしました。

早速前の会社に残っている元同僚に連絡し、転職支援サービスで契約しているエージェントを確認します。
そして、直接エージェントに連絡し希望退職者(手数料がかからない人材)中心に人材の紹介をしていただくようお願いしました。

もうひとつの産業雇用安定センターについては求職者としての経験はあるのですが求人についてはそのようにしたら良いのか全くわかりません。
とりあえず直接聞くのが早いだろうと電話番号を調べて連絡しました。
後日、転職支援の登録を行う予定です。

再就職5年で採用される側から採用する側に

こうして人手不足を補うという部長に昇進して初めてのミッションは採用活動から丸ごと対応、という予想外の展開を見せています。
思えば再就職から5年。
あの時は採用される側だったものがまさか採用する側に回ることになるとは思ってもみませんでした。

しかし、感慨に耽っているわけにもいかないようです。
当時四苦八苦した転職活動ですが今や売り手市場、そう簡単に良い人材は見つかりません。
転職エージェントの担当者からも本来無償の紹介案件でも職種とポストによっては手数料をいただく場合もあるといわれています。

そもそも、給与水準が低くそれでなくても不利な人材獲得競争なのにさらなる費用負担がのしかかってきました。人手不足はかなり深刻な状況です。

5年前には採用されることで苦労し、今は採用することに苦労する。
人生なかなかうまくいかないようです。

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