転職活動中の思い出。打ち明けようか黙っていようかの葛藤。

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早期退職をした後、開放感に浸ることもできず転職活動に身を置くことになった私。
転職活動は約半年にも及びました。
そんな転職中の苦しい思い出を久しぶりに振り返ってみました。

私が勤めていた会社が早期退職を募集し、色々悩みましたがそれに応じて退職しました。
既に50才前。。。いわゆるアラフィフでの決断です。決断するだけでも厳しいものがありました。

早期退職の道のり(1)・・・会社がリストラを発表
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残るかどうか悩みながらも結局は退職する道を選び、その後転職活動を始めました。
もちろん独断で決めることはせず妻に相談した上での決断です。
妻とはその時、ひとつ約束をしました。

「子どもたちには会社を辞めたことを内緒にしておく」

当時、我が家の子どもたちは中学生。多感なお年ごろです。
私もいたずらに子供たちを不安にさせることも無いだろうと思い、再就職できるまで黙っておくことにしました。

アラフィフ転職物語3(内緒はきつい)
転職活動中の苦労話です。 失業中で無職ということを子供たちに内緒にしなければならなかった私はどのように日々を過ごしていたのでしょうか。その記録です。

そうすると、子どもたちに他のルートから退職したことが漏れないように気を使う必要があります。
その中で一番苦しかったことがありました。その思い出です。

それは転職活動を初めて4ヶ月目のことでした。
ある程度覚悟していたこととはいえ実際に転職活動を始めてみると想像以上に苦しいものでした。
頑張って活動するものの苦戦が続いていて先が見えない状況に私自身結構精神的に弱くなっていた頃でした。
ある日、私の両親から連絡がありました。

「来週の週末に祖母の法事があるけど一緒に行かないか。」

法事は祖母の住んでいた生家で行われます。
そこに向かうには私の自宅から車で片道3時間以上かかります。
家族全員で行く必要はないということで我が家からは私だけ参加することになりました。
移動は私と父親そして弟の3人で、私の車で行くことになりました。

法事自体は滞り無く終了。
その場には親戚が結構集まります。そして久しぶりという事で私の近況も聞かれたりします。
まさか法事の場で

「いやー。実は今リストラされて転職活動中です。」

などと言えるわけもありません。
差し障りの無い受け答えでその場は何とか乗り切りました。

しかし、一番の難関は帰りの車中でした。
車での3時間は結構長いものが有ります。
ある意味密室に私と父そして弟という身内だけで話をする時間が突然出来てしまいました。
その頃には、私自身転職がうまく行っていないことも有り誰かに話しを聞いてもらいたいという気持ちもありました。
これは絶好の機会です。

しかし、何とかこらえました。
弟はともかく父はこの話を聞くと黙っていられない性格です。
たちまち私の子どもたちに会社を辞めたこと、転職にも苦労しているという話が伝わりかねません。

”いっそ話そうか・・・いや、やはり黙っておこう。”

私の中で何度もこの葛藤がめぐりました。
さらに悪いことは続きます。まさかの悪天候で帰路は大渋滞に巻き込まれてしまいました。
通常3時間ほどの道のりに7時間ほどかかりました。

人間身体が疲れると心も弱くなってきます。
最後の方はもし、相手から仕事の話を振られたらつい話してしまいそうな精神状態になっていました。
しかし、他のふたりも疲れたようで最後の方は口数も少なく無事に解散することが出来ました。

これが私の転職活動中で最大のピンチでした。
(もちろん、超弩級のピンチは再就職できていない事実であるのは言うまでもありませんが)
再就職した今、振り返ると大したことではありません。

ですが、転職活動中の無職というとんでもない肩書を得る立場になるとこの程度でもおおごとに感じてしまいます。
こんなことを正直に打ち明けてしまうと人生の敗者になるかのような。。。

転職するということは、思いもしないストレスにさらされる。。。そんな思い出でした。

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