毎年冬になると思うこと。
この冬という季節、現在の職場では屋外にいる時間も1日の中で割とありますので結構身体にこたえます。
こういった仕事で寒い思いをするというのはまあ、我慢できないことはありません。
(節電で室内温度を下げられた。とかだとしんどいですが。)
いずれにしても無職時代の冬に比べるとちょろいものです。本当に堪えました。
ということで、今回は冬という季節にちなんで私の身も心も凍えた転職活動当時の思い出を書きたいと思います。
リストラで無職となった頃
私が前の会社を早期に退職し、次の勤め先を探していたころの話です。
元々勤めていた会社でリストラが行われたのが秋の初め頃。
そして希望退職に応じて無職になりました。
退職した後の身の振り方ですが、希望退職の割増でいただいた退職金で悠々自適というわけにはいきません。
そこで、ゆっくりする間もなく再就職に向けて活動を始めます。
そしてそのころにはすっかり季節は冬になっていました。
アラフィフでの再就職の困難さ
再就職に向けては退職に応じる条件であった転職支援会社(会社が契約)の助けを受けることができました。
ただし、もともとアラフィフでの転職活動ですので長期戦になることはある程度覚悟していました。
実際、私の希望した職種を探すというような贅沢なことは言えませんでした。
私のような年齢で受け入れてもらえる企業というのはそうはありません。そこを見つけるのに四苦八苦していました。
同時期に早期退職した元同僚たちを見てもそれは判ります。
年齢が若い場合は比較的早く再就職できていましたが、私と同年代の人たちは私と同様にかなり苦戦していました。
結局縁故や元取引先へのコネで就職という形以外ではアラフィフという年齢ではそう簡単に再就職することはできない様でした。
そんな現実を前にしても、まだ私は半ば意地でそういった手を取りませんでした。
自分の実力だけで再就職してやろうと意気込んでいたのですが、現実は甘くなくそう簡単にいきません。
結局いたずらに時間が過ぎていくだけでした。
季節は真冬。この季節にうまくいかないと余計に気分がふさぎがちになるようです。
困難に輪をかける約束ごと
ところで、この無職の間ですが転職活動以外でも苦労していることがありました。
それは偽装出勤です。
希望退職への応募を決めたとき、妻との約束で会社を退職したことは子供達には伏せておくことにしました。
そうすると、普段は家にいるのが不自然になります。その結果仕事もないのに平日は朝から出かけなければならなくなりました。
その状況は詳しくはこちらに書いています。
しかし私は無職の身です。時間つぶしにお金を使うことには抵抗があります。
このお金、何もしていなくても意外と出ていくもので無職の私には相当なプレッシャーを与える存在でした。
無職の味方、図書館
そんな私ですが、図書館には本当にお世話になりました。無料で時間つぶしするには最適な場所です。
しかし、図書館は基本的に朝10時開館です。
偽装出勤していました私が朝、家を出るのは8時ごろ。。。
図書館以外に時間をつぶせるところが無いか探してみたものの、私が住んでいるところは結構な田舎です。
そんなに早くから空いていてしかもお金がかからない場所などまずありません。
(お金のかかるところにもたまには行っていましたが、いずれにしても朝早くから開いているところはあまりありませんでした。)
そこで、結局は図書館の開館時間になるまでは移動に使用している私の車での待機となりました。
厳しい無職の越冬
この車での待機時間。これが冬場はきついです。
とにかく寒くて寒くてたまりません。
もちろん私の車にもエアコンは装備されています。しかし、車内を暖房しようと思えばエンジンをかける必要があります。
待機中ずっとエンジンをかけっぱなしというのは環境に悪い。。。というのは建て前でガソリンを消費することが懐に厳しいのでやはり抵抗がありました。
そこで、寝袋を車に常備しておいて、図書館が開館するまで寝て過ごすという冬眠作戦に出ました。
暖房なしとは言え、車内ですごせますので雨風はしのげます。むしろ晴れている日などはそこはかとなくあたたかくなり、身も心も温めてくれました。
そうして何とか凍えることもなく寝て時間をつぶすことが出来ました。
これがどのくらい続いたのか?
結局再就職先が見つからず、その状態が暖かくなってくる春まで続くことになります。
朝、家を出て近場のショッピングセンターの駐車場など不審がられない場所に車を止め、おもむろにシートを倒し寝袋にくるまる。。。これを一か月以上、しかも厳冬期に続けると結構精神的にやられます。
本当にこの先に光は見えてくるのか。。。厳しい越冬となりました。
今は再就職も無事果たすことができて毎日行き先(出勤先)が決まっています。
これがどんなにありがたいことか。
当時のことを思い出せば現在の職場で少々きついことがあっても大抵は耐えられるような気がします。
今となれば「思い出」として振り返ることが出来ますが、こんな経験は二度とごめんです。
冬になるもう転職はごめんだなと思い返す苦い(寒い)思い出です。
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