広告代理店の過酷さを過去の体験から思い出しました。

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広告代理店「電通」の社員が自殺したことが労災認定されたというニュースが流れていました。
私も過去にこの会社と仕事をしたことがあります。
わずかな接点でしたが、その時に感じたことが今回の一件に繋がりました。
それを思い出しながら書きたいと思います。

それは、前に勤めていた会社でのことです。
もう、10年以上前になるでしょうか。私の所属していた事業部としては久しぶりに主力製品の大掛かりなモデルチェンジが控えていました。

この製品はその会社の代表的な製品で、会社の業績を左右するようなものでした。
ですので、会社としても相当力が入っており、今までにないほどの販促費をかけることになりました。
 


そこで、この販促業務をお願いしたのがこの広告代理店でした。
製品のパッケージデザインから、キャラクターの立案などトータルでの契約です。
会社としてはかなり異例のことでした。

その仕事に私も少し関わらせていただくことになり、一度先方に出向いて打ち合わせを行うことになりました。
東京にある本社での打ち合わせです。
約束の時間に訪問しましたが、とにかく圧倒されました。
東京にあるビル全てがその会社の本社です。建築されてまだ間もない様で、とにかくオシャレ。建物からも大手広告代理店という雰囲気がたっぷり漂っています。

圧倒されながらも「こっちがお客さんだから」と気を取り直し受付に向かいました。
無事受付を済ませ、エレベーターで目的のフロアに向かいます。そのフロアは全て打ち合わせ用の部屋のみがあるフロアでした。ここで、毎日たくさんのクライアントと打ち合わせを行っているのでしょう。

たくさんあるうちの一室で打ち合わせが始まりました。
先方の担当者とそこで初めて出会ったのですが、やはり広告代理店の社員です。スーツを着ていても私達とは何か違う。。。うまく言えませんが「業界の人」という感じです。
名刺をみても裏面がオレンジやグリーンと人によって色が違います。 
会議中の飲み物もお茶やコーヒーではなく、ミネラルウォーターです。
当時の印象は広告代理店のイメージ通りただただオシャレだなと感じたのを覚えています。

圧倒されながらも何とか打ち合わせを終え、少し雑談をする時間が有りました。
我々はめったにない業界の方との出会いでしたので自然と質問コーナーの様になってしまいます。

その中で今でも鮮明に覚えているやりとりが有ります。

我々  「こういったお仕事は、結構お忙しいんでしょうね。」
先方  「そうですね。勤務時間があってないようなものです。」
我々  「昼夜関係なしって感じですか。心身ともにつらそうですね。」

この質問の答えが結構衝撃でした。

先方  「そうですね。毎年ひとりか二人ぐらいは社員が亡くなっているんじゃないかな」
我々  「え!そうなんですか」
先方  「過労や、自殺など結構ありますよ」

その時は半分冗談っぽく言っておられましたが、聞いている私たちは
 「冗談半分で言っていたけれど、半分は事実かもしれないな。あの業界は大変そうだ。」
と話しながら帰ったのを覚えています。 

あれから随分立ちますが、あの話はやはり、事実も混じっていたようです。
給料は良いのでしょうが、その代償があまりにも大きすぎる。

ここまで、仕事に追い込まれてしまう、追い込んでしまう会社ってどうなのか。
当時は華やかなイメージが先行して圧倒されるばかりでしたが、その裏側をその時見せられていたんだなと思い起こされた今回のニュースでした。 

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