10月10日の祝日。
祝日でも通常出勤ということが多い私の勤めている会社ですが、珍しく暦通りに休日でした。
この後年末まで祝日は全て出勤日ですので貴重な休日です。
秋のお休みと言うことで久しぶりに雑誌ではなく小説を読んでみました。
手に取ったのはタイトルで気になっていた
「終わった人」
です。
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私も一度会社を退職し、無職となった身ですので少し気になって読んでみました。
ただ、私の場合は早期退職でしたので、何が何でも転職しなければならないという事情がありましたが、この物語の主人公は定年での退職。しかも資産も相当保有しているようでしたので、後は悠々自適のリタイヤ生活が出来る状況ということで、共通点は無職になったということのみ。
正直、無職というやりきれない気持ち以外はあまり感情移入できませんでしたが、一応読了。
こんなにうまく事が進んでこんなに見事に落とし穴に嵌まるのかと、少し冷めて読んでしまいました。
ただ、これを読んで感じたのは、サラリーマンであるからには仕事はいつか終わるもの。その後の生き方について早めに考えておかないと退職した時点で自分が「終わった人」と本気で思いかねないなという、焦りのようなものでした。
確かに早期退職して転職活動をしていた時期、何かの手続きで書類の職業欄に「無職」と記入するときの気持ちといったら相当なものでした。
まだアラフィフで定年退職しているわけでもないのに「無職」。。。
なかなか割り切れるものではありません。
とは言うものの、この主人公のように仕事をすることしか自分の価値はないと思うようにはなりたくありません。
あくまでも仕事は生活をするための収入を得るための手段。
人生のやりがいは仕事以外にあり、資産が出来れば早期リタイヤしてそれに打ち込んで過ごす。
そういう、価値観で生きていきたい。
そんな風に感じた一冊でした。
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