私と同時期に早期退職した元同僚と久しぶりに会った時に聞いた話です。
彼は私より一回り以上年下で元々いた会社では部下に当たる仕事をしてくれていました。
年齢的には転職にさほど不利ではなく、早期退職前には早々に転職先が決定し無事に再就職。
彼と自分を比べて、やはり年齢の壁って大きいなと感じた記憶があります。
そんな彼ですが当時から、妙に気が合う相手でした。
そのため転職して結構たった今でも年に数回は会って近況を報告しています。
早期退職の道のり(1)
アラフィフ転職物語1(情報源は最大限に。)
楽天市場
ただ、どうしても愚痴が多くなるのは仕方がないことでしょう。
その日は彼の上司の話を聞くことになりました。
彼が転職した会社も、私と同じ中小企業です。
そこで、製造を管理する業務に彼はついています。
スタッフ部門の人員は少ないので直属の上司は工場長だそうです。
中小企業でよくあるパターンですが、工場長などの管理職は中途採用が多くその人も大手の企業からの転職組だそうです。
元いた会社では部長クラスだったとか。。。
その上司が結構たちが悪く自分は大手の会社出身なので他の社員とは別格と思っているようです。
部下が何か仕事をしようとしたら、
「君にそんな仕事が務まるのかな?」
明らかに上から目線で言われるそうです。と言って具体的に指導するわけではありません。
で、出来た結果には色々と批判的なことを言ってくるそうです。
実際仕事をせずに部下の結果について批判するのみ。
そして何か問題があった時でも見てみぬふりだそうです。
結局フォローは部下である元同僚の彼がしなければなら無くなるということを繰り返していたそうです。
で、会社側もそんな仕事ぶりをほうっておくわけがありません。
何度か指導はしたようです。
しかし何も変わりません。
結局会社側は工場長から降格という人事に手をつけざるを得なかったそうです。
その人はかなりプライドが傷ついたようですが、流石に次の転職は難しいと考えたのかその人事を受け入れ、今も会社に来ているそうです。
ですが、全くやる気が無い状態でその元同僚に言わせると「却って邪魔」な存在になっているそうです。
これで思ったのは「元の会社の実績が全て自分の実力と勘違いした典型的なパターンだな」ということです。
部長まで務めたのですからそれなりに仕事はできたと思います。
ですが、それは組織が大きく、さまざまなサポートが充分得られた大企業での実績です。
その環境にずっといたため自分の実力以上の仕事ができていた事を自覚できなかったのでしょう。
そんな典型的な人が身近にいるとは思いませんでした。
自分の実力を客観的に見ることが出来ない人は再就職が出来たとしても、不本意な形になってしまう事もある。
そんな実例です。
プライド。。。生きていくには必要かもしれませんが、転職には足かせになります。
それを捨てられない人は安易に早期退職などに応じないよう注意が必要です。
改めて実感させられたお話でした。
ちなみに私の再就職後はこんな感じでした。興味があれば御覧ください。
⇒ 再就職:その後の話と今なら転職すると思うのか自問自答
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