私は50才手前で早期退職・転職を経験しました。
色々悩んだり、苦労したりしました。
なぜ、この歳になってこんな目に遭わないといけないのか随分苦悩したものです。
私の転職についての記事 → 転職物語(1・・・情報源は最大限に。
早期退職についてはコチラ → 早期退職の道のり(1)
ですが、何とか退職後1年経たず再就職でき、新しい環境にも馴染むことができました。
落ち着いたところで、今回は早期退職から再就職にかけて税金の移り変わりを振り返りたいと思います。
税金にも色々あります。
所得税、住民税、消費税、ガソリン税などなど
この中でサラリーマンの場合所得税と住民税は給料から毎月天引きされています。
所得税は給与の額に応じてリアルタイムに税額が変動しますのでわかりやすい。
要は退職後給与収入がなくなった時点で徴収は無くなります。
しかし、住民税は違います。
税額は前年の所得から算出されていますので、現在の収入にかかわらず支払わなければなりません。
基本的には前年の1月~12月の所得から算出された税額を月割で翌年の6月から5月にかけて天引きされます。
これが実際に経験してみると戸惑うことばかりでした。
徴収額の移り変わりは次のとおりです。
1)退職した年
退職した年は前年の所得より税額が決まり毎月の給与から天引きされています。
しかし、退職すると給与からの天引きが出来なくなります。
するとどうなるか。。。
納税予定残高を一括で納めろと税務署から請求書が送られてきます。
私の場合10月に退職しましたので11月から翌年5月までに天引き予定だった金額の請求が来ました。
その額「十数万円」(嫌な記憶なので金額を忘れてしまいました。)
その金額に驚きながらもおとなしく納入しましたが今でも苦い記憶となって残っています。
2)翌年(2年目)
退職した翌年。私は転職活動中でした。
つまり無職。
確定申告をしました。それにもとづいて税額が決定します。
この時の課税対象は前の会社で得ていた給与収入です。
前年の1月から退職する10月までの給与収入になります。
11,12月の給料と12月のボーナスを頂いていませんので通常より年収は下がっていました。
ですが、額としてみればそこそこの収入です。
実際現在の会社で頂いている年収より多い。
ですので、無職にも関わらず、そこそこの金額を住民税として納めなければならないことになりました。
最終的にはこの年に再就職できましたが、見かけ上は実際の収入以上の住民税が給料から天引きされていました。
3) 3年目
3年目は税額がほとんどかからない1年となりました。
と言うのも転職したものの1年間フルに働いていません。
就職1年目ですので、ボーナスもあまりいただけませんでした。
ですので、税額の対象となる給与収入が驚くほど低い額でした。
具体的には年収200万円台。。。
この金額になると、住民税は非常に安くなります。
私の場合年間で6,000円ほどでした。
通常は月割で毎月給与から天引きされるのですが、金額が低いため最初の給与で全額天引きされ、翌月からは住民税なしの状態になりました。
この時が再就職してから最も手取りが多い時期となりました。
4)4年目
新しい職場で1年間給与所得がありましたので、税額は実態に近いものになりました。
私の場合、毎月13,000円ほど天引きされました。
前年のほぼゼロから1万円を超える納税額。
会社では毎年昇給がありましたが、全て吹き飛ぶ金額に唖然としたことを覚えています。
私にできることは確定拠出年金やふるさと納税を使って少しでも節税に励むこと。
税金はおとなしく納税することとなりました。(給料天引きなので否応なく納めることになるのですが)
こういった様に住民税は税額決定の収入額が前年のものを反映するため、タイムラグが出来てしまいます。
これが実際に今頂いている給与額とのギャップをうんでしまい、「あれっ?」という状況になってしまいます。
退職してから4年位は住民税の影響で手取り収入が予想以上に変動してしまいます。
このことを頭に入れて家計のやりくりを考えないといけません。
私個人の感想は
3年目は昇給と住民税ほぼ無しで意外に収入があるなという安心感がありました。
4年目は税金で昇給分が吹き飛んでしまいましたので、結構ショック。
転職される皆さん。多少はこのことを是非覚えておいてください。
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