もう一つの転職物語。。。弟の場合

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このブログではこれまで私の早期退職や転職の経験をあれこれと綴ってきました。
思えば色々苦労がありました。

その記事はコチラ ⇒ 転職物語(1・・・情報源は最大限に。)
早期退職についてはコチラ → 早期退職の道のり(1)
 

そんな中、私の知らないところで身内が同様に苦労していたことをつい最近知ることになりました。

その人は・・・実の弟です。
弟とはもちろん離れて暮らしています。
お互い普段はあまり連絡を取り合いません。出会うのも年に1回。正月くらいです。
後はたまにメールでのやり取りくらいです。
特に連絡もありませんでしたので、こちらも気にしてはいませんでした。

ところが、今年の2月に転職していたとのこと。
この話を本人ではなく、たまたま実家に帰省した際に親から聞かされました。
まあ、私も転職したことを弟どころか両親にも話していませんでしたのでお互い様です。

ここからは、私の弟の転職物語(ダイジェスト版)です。

彼は元々、社員3人という小さな会社に勤めていました。
学校卒業以来ずっとその会社一筋です。いわゆる職人に近い感じです。
その会社は中小零細企業のなかでも「零細」にカテゴライズされるような規模になります。
ですので度々、経営が苦しいということは聞いていました。

最初はその会社の社員扱いでしたが、会社が生き残るために社員を個人事業主扱いにして何とかやっている状態でした。
社員なら社会保険や厚生年金の費用を会社が負担しなければなりませんが、それを負担していると会社が持たないという苦渋の決断です。

これを社会保障逃れのブラックだと言う気はありません。
こうしないと社員は失業。路頭に迷ってしまうからです。

ですが、「マイナンバー制度」の導入により、このような方法が使えなくなり、立ちいかなくなったようです。

そして、その時は来ました。
2016年の年始です。
いつものように会社に初出勤し社長に年始の挨拶したところ、社長の口から「今月いっぱいで廃業する」との宣告をされたそうです。
とんでもない年始の社長訓示となりました。

それを聞かされた時は本当に途方に暮れたそうです。
何しろ彼はその会社一筋で働いてきました。しかも年齢も40代後半。。。
転職する条件としては私の比にならないくらい悪条件です。

救いは夫婦共働きなので直ぐに無収入にならないことくらいです。
本人も会社が危うい状況は判っていましたので、ハローワークへ相談には行っていたようです。ですが、手応えなし。
その矢先の廃業宣言ですから、本人は相当つらかったと思います。

廃業の2月は着々と近づいてきます。
「失業」という言葉がちらついてきた頃。。。朗報がもたらされました。
仕事で付き合いのあった得意先から、今まで外注していた弟の会社への業務を社内にまるごと取り込む形で採用してもらえるとの話が来たそうです。

どうやら、社長が色々得意先を当たってくれていたそうです。
そういう意味ではこの社長は最後まで責任を放棄することなく社長の仕事を全うしてくれました。

そうして晴れて失業期間無しで転職を果たすことが出来ました。
その会社は従業員が数十人規模の中小企業です。零細から中小への転職です。
やはり、転職後は人間関係などで大変な面も有るようですが、待遇面は随分良くなったそうです。

何しろ「雇用保険」「厚生年金」「健康保険」などの制度がきちんと整備されています。
本人曰く「ラッキーだった」。。。
確かにラッキーです。
ですが、彼が今までその仕事に一生懸命取り組んできて「信用」を築いていたからこそ、社長も転職先を探そうと思い、転職先の会社も受け入れてくれたのだと思います。

やはり、自分の仕事に真摯に向き合っていると、報われることがあるのだと感じました。
転職後まだ慣れずに彼にとっては一番大変な時期だと思いますが、そこは私も同じ体験をしています。
経験談を伝えながら手助けできればと思っています。



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