今まではリストラなどのニュースを見ても他人ごととあまり関心がなかった私。
しかし、実際に自分が当事者となり早期退職・転職を経験するとこのような本に興味が出てきます。
いざ自分ごとになってくると結構「リストラ」や「希望退職」なんていう言葉に過敏になり結構目に付くようになります。
転職活動などで苦しかった時期には目にしたくもないその単語たちですが、怖いもの見たさもあるのでしょうか。つい手に取ってしまいました。
当時ニュースでも大きく取り上げられていた山一證券の破綻。その前後の物語です。
最近ドラマ化もされているようなので興味もあり読んでみました。
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私に場合は会社存続のための希望退職の募集だったわけですがこの山一證券の場合は、会社自体が無くなるという有無を言わせず会社を去らなければならないという話です。
ある日突然(予兆はあったのでしょうが)こんなことに直面するとはかなり辛いことです。
しかし作り話ではなくこれは現実にあった物語です。
これを読んで特に印象に残ったのは、山一証券を去った後、無事転職を果たしたというのに様々な理由で何度も転職を繰り返す人が結構いたという事実です。
(まあ、本に取り上げやすい事例となるとこうなるのかもしれません。この裏には一回の転職で成功した方、未だに定職につけない方など色々あるでしょう)
山一証券の社員の人たちは会社自体が無くなり、否応なく転職することになったので早期退職した私とは切迫感が全然違うと思いますが、多少は辛さが判るつもりです。
結構感情移入して読んでしまいました。
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