「会社が消えた日」を読んで。。。どうも最近のシャープと重なるような

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読書の秋。。。
という訳でもないのですが、比較的本好きなので定期的に本を読んでいます。
ただ、最近どうしてもリストラがらみの本を手に取ることが多いようで今回もこんな本に反応してしまいました。

私の場合と違って、会社自体(しかも誰もが知っている大企業です)が、あっさりと無くなってしまうんだ。。。
と当時思っていましたが、外部ではわからない当事者の辛い現実が綴られています。 

一生安泰と思っていた会社が、無くなってしまうということはどういうことなのか?
少し前までライバル視していた会社に吸収されるとはどんな気持ちなのか?
切り離された事業に所属していた社員の感情は?

と、社員のその後についてを読みながら色々と考えていました。
ただ、この本に描かれている方々は比較的順調にその後の人生に進まれた方だと思います。
本当に苦労した方は、あまり表には出てこないでしょう。
実際、私の再就職した会社にもここから転職された方がおられますが、結構苦労されたようです。

私と違い、事業所自体が無くなるため、会社に残るには全く縁のない土地にある事業所へ配置転換される(転居しないといけない)ため、会社に残ることを断念したそうです。
結局、その事業は他社に買収されたそうですので、そのまま残留していてもどうなっていたか。。。

私の在籍していた会社も、何年も業績悪化に苦しみ、色々と変遷を繰り返しました。
・会社の再編(事業ごとに分割)で複数の会社に分割されスリム化
・他社との合弁そして解消
・アライアンスなどの協業模索
こんな感じでしたが、結局最終的には私が所属していた事業の会社だけが何とか生き残っている状態です。
それでも苦しいので早期退職の募集に至ったのですが。

こうして振り返ると、この本に書かれている三洋電機の状態とさほど変わらなかったことに気づかされます。どこでも同じだなと感じました。

そこで、ふと今世間の注目を浴びているシャープのことが頭に浮かびました。
今、事業の再編などを行い必死になって生き残りを図っている状況です。
早期退職の実施。不採算事業の分離、売却の検討など。。。

何となく三洋電機の状況と重なる部分が多いような。。。
三洋電機でもパナソニックに吸収されて助けられたとの印象が大きいですが、その陰で多くの社員が涙をのんでいると容易に想像できます。
やはり、最初に入社した会社が存続するのが一番です。

数年後「シャープ」という社名が無くなっていないように。
そう祈りながら、この本を読了しました。

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