自分が勤めていた会社がリストラに踏み切り希望退職の募集を開始します。
その前に全社員を対象に個別に面談が実施されることに。
そこでは、会社側は行わないと言っていた事実上の退職勧奨が行われているようです。
残って良いと言われる社員といらないといわれる社員が混在し、会社の空気は最悪です。残ってほしいと言われた私ですが、どうするのが良いのか全くわからなくなってきました。
そんな1回目の面談を終え、まずは家族(妻)と相談することにしました。
前の記事はコチラ ⇒ 早期退職の道のり(3・・・情報収集)
私の転職記録についてはコチラ ⇒ 転職物語(1・・・情報源は最大限に。)
妻に面談での話を説明
1回目の面談を終え、モヤモヤした気持ちを引きずりながら、帰宅しました。
今日面談があることは伝えていましたので妻も心配しているでしょう。
そして1週間後には次の面談が控えています。
それまでに妻には私が置かれている状況の話をしておかないといけません。
ただしこんな生々しい内容を子どもがいる前では話せません。
結局中々じっくり話す時間が持てず断片的な話をすることになってしまいました。
最初にリストラの話が出たときの妻の反応は会社に残ることができるのならそうしてほしい、というものでした。当然の反応です。
ですので、妻が一番恐れていたのは面談で退職勧奨を受けることでした。退職勧奨を受けてもしがみついてくれとはさすがに言えないと考えていたようです。
とにかく彼女は自分でどうすることも出来ず待つしかありません。今日も1日もどかしかったでしょう。
とにかくまずは面談の様子から説明することにしました。
面談の様子を聞き安堵する妻
心配そうな妻にまずは面談でどのような話があったかを説明します。
ただ、退職した場合の割増退職金がどのくらいになるかということぐらいしか説明がありませんでしたので、あまり多くの内容を話すことは出来ませんでした。
そして次に肝心なところ、会社からは残ってほしいと言われたことを話します。
これを聞いて妻は少し安心した様でした。
やはり妻も私の年齢とこの年齢で管理職になっていないという立場から危ないのではないかと思っていたようです。
また、自分の夫が会社からそれなりに評価されていたということも気持ちを軽くさせたようでした。
自分の気持ちを伝える
とは言え、まだ私の気持ちは伝えていません。
この面談で見えてきた会社の状況を次に説明することにしました。
その話の概略は次のような感じです。
・1回目の面談で私自身は残ってほしいと言われたこと。
これは私の方から「残ります」と言えば間違いなく今の会社に残ることが保証されたということです。
ですので、残ると決断すれば今まで通り何も変わりなく働き続けることができます。
・同じ部署で多数の退職者が出るであろうということ。
それとは異なり元々今回のリストラでは全社員の1/3を削減する計画です。
実際私の所属する部署でも退職勧奨された同僚が多くいるようです。
すると結果的に社員が減るものの、業務量が減るわけではないので残った社員への負担は相当増えると予想されます。
・説明会で説明された会社の業績回復への施策に不安がある。
会社としては早期退職という従業員にかなりの犠牲を払う訳ですから、それに伴う責任として確実に会社を立ち直らせる必要があります。
しかし、説明を聞いた限りでは有効な施策は見当たりません。
とりあえず人件費を下げることでしのごうという感じにしか見えませんでした。
するとどうなるか?
せっかく会社に残っても状況が改善せずに、何年後かに同じようにリストラの可能性がある。下手すると会社自体なくなるかもしれません。
・年齢的な問題
会社の状況からいずれ結局は転職しなければならなくなる可能性は結構あると思っている。
もし、転職するとしたら今の年齢がラストチャンスかも知れない(もう遅いぐらい)
次にリストラが出るときは私は50歳を超えてしまうのでそれこそ転職は難しいだろう。
・転職したらどうなるのか
では、このタイミングで退職を選択した場合どのようなことが予想されるのか。これについても話しました。
転職には時間がかかるだろう。
そして転職できたとしても、収入は今の会社より間違いなく下がると思う。
退職金については早期退職の条件として上乗せがされる。
この金額から考えると当面生活は破たんしないだろうし、子供の教育費は補えるだろう。
このような話を正直に伝えました。
妻の反応は?
次の面談まで一週間という状況での話でしたが、話の節々に私の現在の仕事へのモチベーションが下がってきていることを感じたのでしょう。
最初は会社に残れるということで安心していた妻もちょっと考え始めたようです。
そして最終的には「今後の面談の内容によっては退職への応募も仕方ないね。」との話となりました。
もちろん、退職ありきではなく面談で今後の会社の方針などじっくり聞いたうえで慎重に判断することは言うまでもありません。
ただ、妻から「絶対反対」とかたくなに言われなかったことで気持ちが少し楽になりました。
こうして私なりに、ある程度選択の幅ができたことにより少し冷静になることができました。
ざわついた職場での仕事中も周りの雰囲気を確かめながら(時には社員同士で酒を飲んで情報交換しながら)2回目の面談の日を迎えることになります。
続く。。。
早期退職の道のり(5・・・2回目の面談)
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