2月も終わりに近づき、大きなイベントだった平昌オリンピックもなんだかんだで結構盛り上がりを見せながら閉幕しました。
今回のオリンピックは、お隣の国での開催という事で深夜の競技は無く(時間は不規則でしたが)比較的私もテレビでリアルタイムに楽しむことが出来ました。
次は東京、その次は北京という事で当分はほぼ時差無しで行われるオリンピックが続きますので楽しみにしています。
そんなオリンピックですが、どうしても避けられないマイナスの出来事にドーピングというものがあります。
今回も少なからずドーピングというのは付いてまわっていました。日本選手でも引っかかっていましたし。
このドーピングという単語を見て、少し思い出したことがあります。
私自身がドーピング(?)の効果を体験したという話です。
もう、10年近く前の私が早期退職前に勤めていた会社でのこと。
その会社で私は製品の商品化を担当していました。私が担当している製品は自社工場では生産設備がなく、自社では設計と評価がメインで生産は外部に委託するという形になっていました。
生産を委託する外注先はコスト競争力の高い海外、世界の工場として名をはせる中国でお願いすることになっていました。
生産拠点が中国となりますので必然的に担当である私は現地へ赴く機会は増えることになります。
さすがに現地駐在という形は何とか回避できましたが、それでも月に最低1回は中国出張をこなす日々を送っていました。
その当時、私の所属している部署以外でも、同じように中国で製品を生産している部署がありました。
その事業で扱っている製品は主力製品でしたので私のように外部の会社に生産を委託するのではなく、自社工場を中国に作るという形での進出でした。
そうなると、当然ですが中国の工場に日本の社員を駐在させなければなりません。
私の知っている人も何人か現地法人へ出向という形で数年間は中国に駐在するようになりました。
その中国に駐在している同僚たち。風の噂で現地での様子が伝わってきます。
私もちょくちょく中国に行くようになっていましたので興味津々で噂話を聞いていたのですが、最も興味を引いたのが現地で生活していると背が高くなるという話です。
中国に行ってから「体重が増えた」なら分かります。中華料理はおいしいですから食べ過ぎることもあるでしょう。
ですが、背が高くなるとはどういう事でしょうか?
直接現地駐在約3年の方に聞いてみると、実際に数センチ身長が伸びたそうです。
はっきりした原因は分かりませんが、その人の推測では食材に原因があるのでは?との事でした。
食肉業者が出来るだけ早く出荷するために餌に成長ホルモンを使っているのではないか。
それ自体は良いのでしょうが、その成長ホルモン剤が少々度を越していているような気がする。強力過ぎてその肉を食べる我々も成長してしまうのではないかとの推理を披露されました。
にわかには信じがたい話ですが、全否定も出来ない私。
その時は半信半疑でその話を聞いていました。
そして、そうこうしているうちに私も頻繁に中国を訪問するようになっていました。
月に一回の中国出張は当たり前、製品開発の佳境になると毎週現地訪問というのもざらにあります。当然食事をするのは地元のレストランで、となります。
そうして3年ほどたったでしょうか、毎年実施される会社の健康診断で気づきました。
健康診断では当然ですが身長を測ります。
私の身長は168cm、これは中学卒業時点からこれまで全く変わっていません。既に40代に差し掛かっていますので低くなることはあっても伸びることはまずないでしょう。通常なら。
ですが、その時の身長測定の結果は...
「170cm」
なんと伸びています。
中学生でぴたりと止まってしまい夢となった身長170センチ。
とうとう40代にして夢が達成されたのか!...いやいや違うでしょう、ここに来て伸びるとはおかしい。
念のためもう一度測定してみましたが変わらず170cm。確実に伸びたようです。
頭の中は「???」です。その時にふと思い出しました。
中国駐在で身長が伸びた同僚の話を。
当時半信半疑で聞いていた話でしたが、まさか自分の体で実証してしまうとは。。。
しかも駐在でなく、出張ベースでも効果が出ることまで実証してしまうというおまけつきです。
やはり成長ホルモンなのか?
と言っても結局は真偽のほどは不明のまま。
ただ、私の身長は伸びています。そして、その後転職したことにより海外出張をしなくなった今でもその170cmという身長はキープしたままです。
これだけは動かしがたい事実。
こうして訳が分からない状況ではありますが、これを一言でまとめようと思うと「ドーピング」かなぁ。。。ということになります。合法かもしれませんが。
こんな経験した方、他にいないでしょうか?
いたらぜひコメントをお願いします。
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