昨年末のことです。
忘年会と称して、以前勤めていた会社の元同僚と久しぶりに会いました。
彼はまだ30代、私が早期退職した際にもその会社にとどまることを選んだ一人です。
私としては前の職場に残っていて今もたまに会うことが出来る貴重な人物です。お互いの近況報告を兼ねて話が盛り上がりました。
まずは業績について。
聞いてみると、私が勤めていた時と比較すると随分変化があったようです。
私ば持っていた印象と今は随分業務内容が変わっていました。私が所属していた部署は当時の1/3以下の規模になっているようです。その点は少し寂しい。。。
肝心の業績は彼曰く「まあまあ」だそうです。
何とか予算達成は出来ているものの、先行きを考えると楽観はできない様子。かといって当時のように早期退職を募集するほどは追い詰められていないとのこと。
ボーナスも冬はそこそこ出たそうなので、確かに「まあまあ」のようです。
で、そんな状況のなか先行きに不安を感じる社員もいるようで、転職を考えている社員もちらほら見受けられるとのこと。
話を聞いている彼もまだ若いのでどうなのかなと思い、「転職とか考えているの?」と聞いてみました。
答えは「NO」。理由は
・会社が明らかに傾いているわけではない。
・来年は新卒の採用もするそうなので、当面会社は存続しそう。
そして最も大きな理由が
「こんなに休みが多い会社はそうは無い。給料もそこそこ。会社がなくならないのなら転職の理由がない」
とのことでした。
その話を聞いた私は「その通り」と叫んでしまいそうでした。
ワークライフバランスを考えると彼の選択は間違ってはいません。
当時私と一緒に早期退職した人たちのほとんど(私を含めて)は何かしら元の職場より待遇が悪くなっています。
・収入面
・年間休日
・残業など労働時間
・通勤時間
このうちの一つ以上は下がっている人がほとんどと思います。
待遇が悪くなっても本当にやりたい仕事にチャレンジするとか、ヘッドハンティングされて好待遇での転職が確実という場合を除けば元の会社に残ったほうが無難。
彼を見て改めてそう感じました。
とにかく一時の感情で動くのは危険です。特に希望退職の募集などは短期間で結論を出さないといけませんので会社がなくなるくらいなら割増退職金をもらえるうちに辞めようかと考えてしまいます。
しかし、割り増し分など2年も元の会社で働けば元が取れる程度の金額です。
辞めた後の身の振り方が決まっていないのであれば、とりあえず残留。
それが待遇を維持するのに一番の選択だと思います。
もちろん今いる会社がブラックな場合は別ですが。。。
その場合は速やかに転職活動をして、避難場所を確保したほうが良いでしょう。
私の早期退職についての体験連載はコチラです 早期退職の道のり(1)
転職についてのシリーズ1回目のリンクです。 転職物語(1・・・情報源は最大限に。)
コメント
転職=変化ですから多大なストレスが生じますよね。
定年まで働ける見込みがあるのなら転職しない方がいいと思います。
ただし、10年後も働き続けられるかは誰にもわかりません。
急に会社がダメになった場合、早期退職の対象で
次に活かせる技術がなかったら。。。
同じ会社で仕事するのは転職するより楽な可能性が高いです、
なので同じ会社でずっと働くと考えている人は楽観視しているだけでは、
と意地悪な見方をしてしまいます。
こうやって自分が転職してことを肯定したいのだと思います。。。
転職経験者様
そうですね。変化を恐れて思考停止している方も多くいるかもしれませんね。
ただ、大企業の場合は、明日出社してみたら会社が無くなっていたということはレアケースで、無くなるにしても時間的猶予があると思います。
なので、無くなるとわかってから動くという選択肢はある意味アリかなあと。。。
いずれにせよいろいろと天秤にかけながら判断しないといけないので結局は「出るも地獄。残るも地獄」ではありますね。
転職するにしても慌てて早期退職などの誘惑に乗らず、転職先を見つけてから自己都合退職というのが後悔が少ないのかなと思っています。(私の場合、無職時代のストレスが半端なかったものですから。)