私はあまり詳しくなかったのですが今年の12月より労働安全衛生法が改正され、従業員50名以上の事業所にストレスチェックが義務化されるそうです。
まあ、私が勤めている会社は50名いませんので、対象ではないのですがストレスチェックで思い出した事がありますのでその話をしたいと思います。
もう、10年近く前の事です。
ちょっとした病気で入院・手術することになりました。
手術は腹空鏡手術というものです。
入院時は痛みで身動き取れない状況でしたが、手当いただいたおかげで手術前には普通に歩くことができるようになっていました。(点滴付きですが)
そんな私に手術前に病院からお願いがありました。
手術前の患者さんについて搬送方法の違いによるストレスを確認したいというものです。
通常、手術の際にはストレッチャーで横になった状態で病室から手術室まで移動します。
しかし、私のように自力で歩ける患者の場合はその方法だと却ってストレスとなり、回復に影響が出るかもしれないと、病院側が考えているようでした。
そこで、患者さんに以下の方法での移動を選んでもらい、ストレスの状態を統計に取りたいとのことでした。
・従来通りストレッチャーでの移動
・車いすでの移動
・自力で徒歩での移動
ぜひ協力してほしいとのことでした。私もストレッチャーで運ばれるのは少し恥ずかしかったので了承しました。
私が選んだのは、徒歩移動です。
協力することになったらまずは、その場でストレス度を測定します。
唾液を採取し、その成分からストレスの状態を測定するそうです。
まだ、手術数日前でしたので「ストレス無し」でした。(私は入院ではストレスを感じていないようです)
次に手術前日・・・「ストレスなし」
そして、ついに手術当日になりました。
病室から歩いて手術室に向かいます。
ストレッチャーで向かうのも気恥ずかしいですが、とぼとぼと歩いていくのも結構違和感があるものです。
で、手術室に到着。
手術台に自分で寝ころびます。そこで最後のストレスチェック。結果は。。。
「ストレスなし」
看護師さんも苦笑いしながら結果を伝えてくれました。こちらも苦笑いしながらそのまま全身麻酔で眠りにつきました。
このときの経験で、私は”ストレスに強い人間だ”と思いこむことになります。
早期退職の時にも、自分は退職-転職というストレスにも負けないはず。。。という根拠にしていました。
しかし、それは後日覆されます。
退職してから、転職活動している間、お腹が気持ち悪い状態が続きました。
妻に後日聞いたのですが寝ている間にも結構うなされていたそうです。
見事にストレスにやられてます。
病院でのストレス測定がおかしかったのか、50歳前にして転職するというストレスが相当なものだったのか。。。
私は後者だったのではないかと思っています。
このことからの教訓。。。
メンタルに自信があっても、高年齢での転職はあてがない限りするもんじゃない。
メンタル弱い方は尚更です。
一時の勢いで突っ走らないようにお気を付けください。
大きい会社に残っていれば12月からメンタルチェックも受けられますので。。。
以上、思い出話でした。
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