株式投資歴約10年。
そんな私に投資歴上2回目の株式公開買い付け(TOB)が発生しました。
有無を言わせず売却することになります。
さあ、このTOBで私に利益はもたらしてくれるのか。
放置プレイでTOBに気づくのが遅れる
暑くて溶けそうになる2023年夏のある日。
あまり保有している株の株価チェックはしないのですが、その日はなんとなくアプリを開き見ていました。
前日から大きく変動していない日経平均通り私の保有銘柄も変動はあまりありません。
。。。そんな中で前日比5%ほど株価が上がっている銘柄がありました。
伊藤忠テクノソリューションズ
5年ほど前に100株購入していた銘柄です。
その後順調に株価が上昇しており、また配当もそこそこもらえていましたので長期で保有するつもりでした。
当時の取得価額は2,300円ほどでした。
それが4,350円ほどにまで上がっています。
「これは何かあったか。。。」
ようやく異変に気付いた私はここにきてようやく検索を開始。
すると程なく理由が分かりました。
TOB(株式公開買い付け)です。
伊藤忠商事は2日、子会社の伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)に対して株式公開買い付け(TOB)を行うと発表した。伊藤忠は現在CTC株の61.24%を保有しており、TOBを通じて非公開化を目指す。買付総額は約3876億円。CTCは賛同意見を表明し、株主に応募を推奨することを決めた。
TOBは伊藤忠出資の合同会社を通じ、買い付け価格1株4325円(2日終値は3921円)で8月3日から9月14日まで行う。
伊藤忠はTOBの目的について、IT市場の急速な環境変化などを踏まえると、CTCが競争優位を維持して持続的に成長するためには内部資源による成長戦略のみでは不十分と指摘。伊藤忠グループの経営資源の迅速な活用などによる事業の拡充が必要不可欠と説明している。
ロイターの記事より引用
TOBって寝耳に水やぞ。手放さなあかんやん。。。
今回のTOBが2回目
こうして若干情報入手が遅れたものの持ち株のTOBに気付いた私。
思い起こせばこれで持ち株がTOBにかかったのは2回目になります。
私が初めてのTOBを経験したのは高配当株で名高かった「NTTドコモ」でした。
2単元程保有していましたが、NTTの完全子会社化になるということで残念ながら手放しました。
そして2回目が今回の伊藤忠テクノソリューションズ。
この保有株もそこそこ配当も貰えていましたし、株価上昇の期待もあり全く手放すつもりはありませんでした。
しかし、あえなくTOB発動。
非上場になってまで保有していても仕方はありません。
TOBに応じる前に売却する
で、そうこうしているうちにTOBの案内資料が郵送で届きました。
TOBに関する手続きが記載されています。
まずは対応の証券会社の案内。
TOBにて売却する場合、証券会社が指定されています。
今回は野村証券。
こちらの証券口座に該当の株式が無いと買い取ってもらえません。
私が口座を持っているのは、普段使用している楽天証券と休眠と化しているマネックス証券の2か所のみ。
TOBで買い取ってもらう場合はまず野村証券に口座を作る必要があります。
その後楽天証券にある株式を移動させるという手順。
正直めんどくさい。。。
これだけのために新規に口座を開設するのは抵抗があります。
ではどうするか。
TOB期限を待たずに売却することにしました。
その日の株価は4,320円。TOB価格を少し下回っています。
若干の損した気分になりましたが、これ以上上がる可能性も低いと考えて諦めて売却しました。
それでも取得価額よりは値上がりしていましたのでそれなりの利益を頂きました。
売却益:202,000円。
ありがとうございます。
お金が頑張って働いてくれました。。。税金で4万円ほど引かれましたが。。。
売却資金で新たな株を購入
こうして得た資金。そのまま寝かせておくのももったいない。
という訳で新たな高配当株式に手を出しました。
東京海上グループ
配当は一株当たり121円とそれなりにいただけますし、安定感は抜群と勝手に判断し購入しました。
そして余ったお金で1株から購入できるリートETFも買い増し。
これで年間の配当額は伊藤忠テクノソリューションズを保有していた時より増える算段です。
それにしても長期保有したい銘柄ほどTOBで有無を言わせず売却させられます。
しかし、その結果得られた資金でさらなる配当を得られるよう投資が出来るので売却判断が出来ない私には結果的に良かったのかもしれません。
今回の経験を活かして次はTOBが絡まなくても上手く資金の移動をさせられたらと思います。
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