銀行口座を開設するのはそんなに難しくないと思っていました。この日本において日本人が手続きするなら。。。
しかし、その認識は甘かったようです。
今回我が家の長男が苦労した口座開設。その記録です。
長男から口座開設したいとの連絡
大学進学に伴いちょっぴり遠方で一人暮らしをしている長男から連絡がありました。
「新しく銀行の口座を作りたいんやけどいいかな?」
現時点で長男は銀行口座を2つ保有しています。
ひとつは我々親から生活費を振り込んでいる「ろうきん」
ここはATM手数料がいつでも、どこでも無料という隠れた優良金融機関です。
生活費を預けておくのに最適だろうと大学進学と同時に口座を開設しました。
そしてもうひとつは地元の地銀。こちらにはお年玉などを貯金しています。
普通に考えれば新たに口座を作る必要性は感じません。
しかし、それなりの理由がありました。
あまり物欲のない長男はこれまでアルバイトとは無縁でした。
しかしコロナ渦で大学の講義がリモート中心になったこともあり、最近は割と暇を持て余しているようです。
さらに大学入学と同時にアルバイトを始めた双子の相方、長女にバイトマウントを取られることが悔しかったようです。
こうして2回生も後半に入ったところでついにアルバイトを開始しました。
そしてバイト先からバイト代の振り込みに指定されたのが「みずほ銀行」。
本人はみずほの口座は保有していません。
そこで、この口座を開設したいということで私に許可を求めてきたようです。
私としてはあまり口座を増やすと管理が大変なので控えてほしいところではありますが、バイト代の振込みに必要と言われると断るわけにもいきません。
「いいよ」とスタンプを添えLINEを送信しました。
みずほの窓口で断られる。その訳は?
既にアルバイトを始めていた長男。
口座の開設ができないと給料を振り込んでもらえないということで早速行動を開始しました。
まずは近場にあるみずほ銀行の支店で口座開設を申し込もうと思ったようです。
しかし時はコロナ渦、簡単には窓口に行くことができません。予約が必要とのことです。
長男、電話してみました。
その答え。
「出来ればインターネットで手続きしてもらえませんか?」
一刻も早く口座を開設したい長男はここで食い下がり、窓口での対面手続きを勝ち取ることができました。まだ予約ですが。
普段であればなかなか時間が取れない平日です。
しかしコロナ渦で大学はリモート講義が中心になっています。
そのおかげで比較的時間が取れ、問題なく予約した銀行の窓口に乗り込みました。
ところでこの銀行口座の開設ですが、最近は何かと厳しくなっていて簡単に口座を開設できなくなっているようです。
不正利用を防止するため本人確認が徹底されています。
ここで長男は壁にぶち当たります。
「窓口での口座開設不可」
その理由は住所が支店のあるところから遠方にあるため。
長男は大学に通うために実家を離れてアパート住まいをしています。
ただし、住所は自宅のままで住民票は移していませんでした。
住民票の住所も本人確認書類(免許証)の住所も実家のままですので本人確認自体は出来ます。
しかし口座開設は出来ないとのことです。
「地元の支店で開設してください。」
これが銀行で対応してくれた銀行員さんの回答でした。
ちなみにみずほ銀行のホームページには住所が遠方でも職場や学校が近くにあれば開設できると明記されています。
当然長男も大学に通うための一人暮らしですからこの銀行支店の近隣に通っている大学はあります。
なので問題なく開設できるだろうと思っていたのですが、結果はダメでした。
私だったら強硬にねじ込んだところですが、長男にそんなことができるわけもなくすごすごと引き下がってきました。
インターネットで開設で巻き返しを図る
さて、銀行窓口での口座開設が叶わなかった長男。
次の手を考えないとなりません。
その方法は3つ。
②地元の支店で口座開設。
③WEB(インターネット)での口座開設
①の住所変更が最も正攻法ではあります。
ただし、これをしようとすると結構な手間がかかります。
・現住所の役所へ行き転出届を行う。
・新住所の役所へ行き転入届を出す。
・免許証の住所変更を行う。
これに加えて色々なところへ住所変更の届け出をする必要があります。
②の地元にあるみずほ銀行の支店での開設。
地元に戻って手続きすることは①と同様ですがこれなら1回で済みます。
ただ、平日に手続きする(しかも15時まで)必要があるので割と大変です。
③のWEBでの手続きは今どきの方法です。
みずほ銀行のインターネット支店での口座開設になります。
申請手続きは自宅にいながらできるので一番簡単そうです。
住所が近隣かどうかも関係ありません。
これら中では③のインターネット申し込みが簡単そうに思えます。
ただ、実際には面倒なことがありました。
インターネット開設の場合、申し込み後口座開設に必要な書類が郵送で送られてきます。
送り先は当然ながら実家の住所です。
そこまでは問題ないのですが、その郵便が「本人限定郵便」で送られてくるところがやっかいです。
家族では受け取ることができないこの「本人確認郵便」。
これを本人が受け取ることによって口座開設に必要な本人確認が完了することになります。
この郵便は保管期間が10日間となっていてその間に長男が帰省し、受け取る必要があります。
ただし、受け取りは土日でもOKです。
本人も悩んだ末、時間制限はあるもののWEBで手続きすることにしました。
申請する専用アプリで手間取る
みずほ銀行にてWEBで口座を開設する場合専用のスマホアプリ「口座開設&マイナンバーお届けアプリ」をダウンロードする必要があります。
これが曲者でした。
案内通り手続きを進めるわけですが、本人確認書類のアップロードが非常に困難です。
本人確認書類に免許証を選んだ息子。
早速スマホのカメラで写真を撮るのですが、何度撮ってもアプリが認識しません。
そのうちにアプリが強制終了してしまいます。
その都度再起動して何度撮影したか覚えていないほど回数を重ねてようやくアップロードが出来たそうです。
「疲れた。。。」
長男のこの気持ち。アプリのレビューを見ると同様の苦情が並んでいます。
そういえばみずほ銀行ってシステムメンテナンスと言って何度も週末にATM止めたりしてたな。。。
こんなところでもITに弱いところを露わにしてしまったようです。
その後、無事本人確認郵便を受け取った長男、引き続きマイナンバーを登録しようとしたそうですがエラーが出て登録できなかったそうです。
出来るだけネットで手続きするよう案内しているのでしたらこの辺りも早急に改善してほしいものです。
最後に。。。
こうして四苦八苦しながら何とか銀行口座の開設に漕ぎつけた長男。
これでバイト代も振り込んでもらえることになりました。
住所を移していなかったコチラも悪いのですが、なんとも後味の悪い手続きとなってしまいました。
せめてアプリは何とかしてほしい。
こんな状況だとこの銀行の先行きに不安を抱いてしまいます。
たまたまみずほフィナンシャルグループの株式を保有している私ですが、売却したほうが良いのだろうかと今悩んでいます。
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