年頃の娘を持っていると親として抱く悩みがあります。
もう年頃だし、彼氏ができたらどうしよう。。。ではなくワクチンについてです。
今回はHPVワクチンを接種させるまでの苦労とお金の話です。
※このワクチン接種の是非については色んな意見があると思います。私としては推奨も反対もするわけではなくあくまでも個人的な内容です。
HPVワクチンの定期接種をスルー
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)。この単語がニュースを賑わしていたのは何年か前のことになります。
そのニュースではワクチンの接種を受けた後に身体にマヒがでるなど体調不良を起こす女の子たちの映像が映し出されました。
これらの症状がHPVワクチンの副作用の可能性があるということでかなり大きく取り上げられていたことを覚えています。
そしてその状況を受けて厚生省もワクチンの積極的勧奨を中止しました。それが2013年のことです。
このワクチンは定期接種として小学校6年生-高校1年生相当の女子は無料でワクチンの接種を受けることができます。これは今も変わりません。
しかし、積極的勧奨を中止したことによりほとんどワクチン接種はされなくなってしまったようです。
当時我が家の長女は13歳。
そろそろワクチン接種に連れて行こうか、というタイミングでした。しかし、この積極的勧奨中止のニュースをみて躊躇しました。
悩んだ末まだ定期接種を受けることができる年齢上限まで時間があるので様子見をしようということになりました。
あれから7年近く。。。結局ワクチン接種をしないまま長女は大学生になってしまいました。
ワクチン接種を決意する
結局ずるずるとワクチンを接種を先延ばししたまま大学生となった長女。
私の中ではずっと接種していないことが引っ掛かっていました。
時々ツイッターでもHPVワクチンの話題がタイムラインで流れてきます。
信頼できるかどうかはともかくとして賛否両論あることはわかりますし、相変わらず関心は高いのかなと感じて私なりにも調べたりしてみました。
そして悩みに悩んだ末、長女にはワクチン接種させた方が良いだろうと考えるようになりました。
これについて妻はもちろん本人にも相談をしました。
やはり、本人は副作用についてのショッキングなニュースが記憶に残っていたらしく怖がっていましたが、最終的には接種することで納得しました。それに至るまでの紆余曲折はここには書きません。
あくまで我が家での判断は接種しようとなったということです。
こうして6年ぶりにワクチン接種に向けて動き出すことになりました。
ワクチン接種のハードルが意外に高い
さて、ワクチンを接種することになりましたので具体的に病院で接種をお願いすることになります。
そこで、何かとお世話になっているかかりつけの内科医院に問い合わせをしていました。
以前このワクチンが問題になる前は普通に接種をしてくれた病院です。
しかし、問い合わせてみると残念ながら今はワクチン接種をしていないとのことでした。まあ、ほとんど接種する人がいなくなったのでやむをえないところではあります。
こうしてみるとどうも我が家のある地方ではワクチン接種に対応してくれる病院は少なそうです。
そこで市役所に問い合わせてみました。一応定期接種の対象のままですので市役所は把握しているはずです。
問い合わせしてみるとやはり病院ならどこでもワクチン接種できるわけではなくいくつかの病院に限られているということです。
その限られた病院がどこか分かるように市役所ではワクチン対応医院のリストを準備してくれていました。
そこでその対応リストの中から近場を選んでワクチン接種をお願いすることにしました。
しかしこれが意外な展開になります。
A小児科:「対応していますけどうちの先生はあまりお勧めしていないんですよ。」
と暗に断られる。
B産婦人科:「ワクチンがいつ入手できるか分からないので別の病院に行かれてはどうですか」
C内科医院:「あー、今はやってないんですよ」
こんな感じで対応医院リストには載っているものの実際にはことごとく後ろ向きな対応。田舎ということもあるのでしょうか。それとも個人病院なので何かあってはかなわんということなのでしょうか。
少し途方にくれました。
こうなったら公立の総合病院に行くしかない。
公立病院は平日の午前中しか診察してもらえないので不便ではありますがさすがに対応してもらえるだろうと考えて問い合わせをしてみました。
期待通り対応してもらえます。
手順としてはまず最初に問診を受けないといけないようです。そこで接種すると決まったら接種日を予約するとのこと。
とにかく一度病院へ行かないと始まりませんので妻に頼んで本人と一緒に問診を受けに行ってもらいました。
※問い合わせ時に「総合病院なので紹介無しの場合初診料は結構かかりますよ。一般の開業医さんのところに行かれたらどうですか。」とのアドバイスをいただきました。
それができたら今頃3回の摂取全て終わっているんですが。。。
問診で不安を解消
さて、問診当日。
総合病院の産婦人科で問診を受けます。相手は若い女性の先生です。
やはり、最近はほとんど。。。というか全くワクチン接種に来る人はいないようです。
そういう背景もあるのか先生からしっかりと説明を受けました。
・ワクチンなので全く副作用がないとは言わないが発生率は高いものではない。
・ニュースなどで見て不安を感じているかもしれないが「産婦人科学会」の見解でも推奨するべきという見解が出ている。
などなどかなり丁寧に説明をしていただけました。
そして最後に
「私もワクチン接種はしていますよ。」
この言葉を聞き、長女は安心したようです。
無事にワクチン接種、そしてその費用は?
問診を受け安心した長女は改めて予約した日に病院へ行き、第一回目の接種に臨みました。
ちなみにHPVワクチンの接種は計3回必要だそうです。
接種するワクチンは4価タイプ。2価も選べたのですがせっかく受けるのに対応するウイルスは多いほうが良いだろうということでそうしました。
(9価というのもあるそうですが、日本ではまだ承認されていないそうで残念ながら諦めました。)
こうしてようやく迎えたワクチン接種当日。
大丈夫と思っているもののやはり万が一ということを考えてしまいます。
もし、自分の娘がわずかな確率の副作用に当たったら。。。
そう考えると仕事も手につきません。
しかし、それは杞憂でした。
何事もなくワクチン接種は行われ、接種後念のため30分ほどそのまま様子を見ます。
その後特に問題ないということで帰宅して良いということになりました。
今回のワクチン接種で唯一長女から出た不満は
「インフルエンザの倍くらい痛かった(´;ω;`)」
あと2回この痛みに耐えるのが少し億劫だそうです。
もう大学生なので、それくらいは我慢してほしい。
こうして接種を決意してから半年以上。ようやく本番を迎えることができました。
ただし、ワクチン接種した長女はすでに大学生。
これは定期接種の対象外ということなのでワクチン接種は無料ではなく有料になるということを意味しています。
その費用はいくらかかったのでしょうか。
接種1回にかかる費用が18,000円
HVPワクチンは3回接種することになります。
ですので単純計算で3倍すると54,000円です。
5万円越えとは家計には大打撃です。定期接種していればかからなかった費用ですのでダメージは大きいです。
ですが、これで長女に対する将来の不安が少しでも和らいだのは確かですので十分価値のある出費だったと思っています。
定期接種対象でありながら賛否の分かれるHPVワクチン。
地方に住んでいるせいもあるのでしょうが、受けると決めても何かとハードルは高いということを感じました。
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