我が家の双子が大学生になって初めての年末年始を過ごしました。
思い返すと1年前のこの時期は大学受験を目前に控え本人たちは最後の追い込みでピリピリ、私は受験費用などとめどなく家計から流出していくお金にヒーヒー言っていました。
今となっては良い思い出...とまではいかないですが。
そんな家族一丸となった苦労の末なんとか大学進学を果たしたふたり。
。。。と安心したのもつかの間、その後もお金の苦労はついて回ります。
そんな状況を少しでも助けてほしいと利用しているのが奨学金です。この奨学金、節目節目で手続きが必要なのですが、今回初の継続手続きを行いました。
我が家の奨学金事情
奨学金は借金といって毛嫌いする向きもありますが、割と良心的な条件で貸してもらえるのも事実です。
ですので学費が足りずに借金するなら日本学生支援機構の奨学金が第一の選択肢になりうると思います。
この奨学金、貸与型の第一種奨学金であれば返済の必要はありますが利息は全くなし、ゼロ%です。こんな好条件の借り入れなど他にはありません。
第一種なら大学の4年間で借りた元本のみを15年ほどかけて返すということでキャッシュフロー的にはかなり楽になります。
我が家の場合は奨学金を借りなくても何とかなりそうでしたが利息なしなら一旦借りておこうと第一種を申し込みました。
この世間的には悪者になりがちですが実は借金としては結構良心的な奨学金。
良心的な分審査、というか手続きは結構面倒です。
①高校3年生の6月ごろに早くも申し込みが始まります。(予約採用)
進学決定後にも申し込みは出来ますが大抵は予約採用を使っていると思います。
②大学に入学するとすぐ予約していた奨学金を正式に申し込みします。
申請内容に問題なければ5月から支給が始まります。
手続きは書類を提出したり「スカラネット」というwebでの手続きがあったりと割と面倒です。
我が家の場合もこれらややこしい手続きを乗り越え無事奨学金を二人分支給されています。
1年ごとに継続の手続きが必要
この奨学金、一度申請が通ればこのまま大学在学期間ずっと支給されると良いのですが支給の可否は1年ごとに行われます。
そのため1年に一回継続の手続きを行う必要があります。
経済状況が良くなり翌年以降は不要ということになればこの継続手続きは不要です。
(自動的に支給は終了し翌年から返済が始まります)
ですが、我が家は引き続き支給してほしいということで手続きを行いました。
スカラネットパーソナルという新たな手続き方法が登場
子供たちが大学に入学してから初めての年末。大学から奨学金継続の手続きについて説明会が開催されます。
大学によって個人にメールで案内が来たり大学のポータルサイトに案内が掲載されたりとまちまちなようですが、見逃さないようにしないといけません。
あまり大学のポータルサイトを見ない長女は説明会当日の朝にそれを知るというぎりぎりの状況でした。
当日講義が無く登校してなかったらどうなっていたのか。。。
そんな危うさはありましたが二人とも無事に説明を聞き、申請に関する書類を手にすることができました。
その内容を確認するとこれまでの手続きはweb申請しつつ書類も提出しないといけなかったのですが継続申請はwebでの手続きだけになっています。
奨学金のweb手続きはこれまでも経験しています。「スカラネット」というwebサイトでの手続きでした。
今回もそこからかな?と思ったのですが案内に記載されているのは「スカラネットパーソナル」。微妙に名前が違います。
どうもスカラネットは奨学金の貸与までの手続き用で、貸与が開始されてからの「継続」「中断」「返済」などの手続きは新たなスカラネットパーソナルに登録し行うことになるようです。
このスカラネットパーソナルについてはあらかじめ二人とも登録しておきました。
そして今回継続の手続きをするために初めてのログインです。
スカラネットパーソナルで手続きをする。
スカラネットパーソナルのサイトを開き、ユーザーID、奨学生No.とパスワードを入力しログインします。
そこから「奨学金継続願」に順に入力していきます。
ほぼ案内に従って入力していくことになるのですが、手間取るのは次のふたつです。
・「収入合計」と「支出合計」の記入
・「あなたの経済状況」や「学生生活の状況」の記入
最初に予約採用の申し込みをした時も申請理由を書く必要があり作文に苦労しました。
その時は「双子で一度に費用が掛かること」、「父(私)が転職して収入が大幅に下がったこと」を理由にしてそれぞれ本人たちに文章を作らせました。
当時私を理由にしたことで妙にへこんだことを覚えています。
その悪夢ふたたび!という状況ですがやむをえません。
粛々と進めていきました。
収入合計と支出合計はバランスさせる
まず、収入合計と支出合計。
これは先に支出合計から進めたほうがやりやすいです。
普通は年間の合計になるのですが新入生の場合は4月入学ですので4月から11月までの8か月間分になります。
支出としては基本的には授業料や教科書代、通学交通費など学業に関わる費用を計上します。
それに加えて医療費、通信費なども支出として計上できます。
勿論一人暮らしをしている場合は家賃や光熱費、食費などの生活費も入ります。
先にこれらを集計し合計額を出しておきます。
次に収入です。
収入の第一は奨学金です。(奨学金の金額はあらかじめ入力されています。)
その外にバイトなどしていればその金額も入力します。
それら集計し、同じく合計額を計算します。
そして収支を確認します。
収入より支出の方が多い場合、これが一般的だと思うのですがその場合はマイナス分を親が援助したということにして(実際そうなりますが)同額を入力し帳尻合わせをします。
逆に収入が多い場合はそもそも奨学金は不要だという判断がされるかもしれません。
36万円を超えると問題になるようですので注意が必要です。
我が家の場合長女はバイトをしていますので奨学金とバイト代が収入になります。
それでも授業料など支出の方が多くなりました。
長男については一人暮らしでバイトもしていませんので確実に支出が上回っています。
ですのでふたりとも「親からの援助」に差額をそのまま入れました。
「あなたの経済状況」や「学生生活の状況」を入力させる
次に最後の難関「作文」です。
予約の申請の時はある程度文章を私が書いたのですが今回はアドバイスにとどめ本人たちに文章を考えさせました。
ただ、それほど難しいものではなかったようです。
まず経済状況に関してはどのように書いたのでしょうか
長女は「双子が同時に進学したので教育費がかなりかかる。自分もバイトで補っているもののこれ以上バイトを増やすと学業に支障が出る」といった趣旨で書いたそうです。
息子は一人暮らしを前面に出しています。
「一人暮らしなので家賃や食費など親の援助に頼っている。理系でなかなかバイトする時間も取れないので奨学金が必要」。。。こんな感じです。
次に学生生活の状況です。
幸い二人とも真面目に大学に通っていますので授業とサークル活動にしっかり参加していることを自分なりの言葉で書いたようです。
これでほぼ届け出資料の作成は終わりました。
大学ごとに期限が異なるも無事に提出終了
これら入力し、簡単なアンケートに答えれば作業は終了。送信ボタンをクリックして申請は無事終了しました。
その時の注意点としては大学ごとに締切日が異なることでしょうか。
我が家の場合だと長女の大学は1月31日、長男の大学は1月8日とかなり違いました。
しっかり自分の大学での締め切りを確認しておかないと別の大学に通う友達なんかの情報を鵜呑みにしてしまうと後で大騒ぎになるので本当に注意です。
我が家の場合は二人とも余裕をもって提出が終わりました。
後は何事もなく来年度も奨学金が支給されるのを願うばかりです。
継続される場合は特に連絡はないらしいので
「便りがないのは無事な証拠」
これを胸に4月の入金日を待つことになります。
1年前のこの時期は大学に入るまでの緊張感でドキドキ。
今年は奨学金が無事継続されるのかでヤキモキ。
まあ、去年よりは人生の左右感がないだけましですね。
結果が出る4月を待ちたいと思います。
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