私が投資信託の積み立てを始めたのは8年ほど前になります。
当時わからないなりに頑張って銘柄の選択を行いました。
“TOPIX、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券”
などなどインデックスタイプの投資信託を組み合わせて投資を開始。以来、今現在も積み立てを続けることができています。
このような投資を始めた当初、主に選んだファンドはeMAXISシリーズでした。
このeMAXISですが、今となると信託報酬などの運用コストが比較的高いファンドですが、それでも当時ではかなりコストが低いということで選んだ記憶があります。
ところがその後このeMAXISシリーズに”Slim”付きが登場したことによって私のような従来のeMAXISホルダーは煮え湯を飲まされることになります。
何しろこのeMAXIS Slimは常に業界最低水準の運用コストを目指していくというスタンスのファンドです。
折しも各社のインデックスファンドで低コスト競争が始まっていたところでしたので、自分が保有しているeMAXISシリーズもコスト改定されるのでは?という期待をしていたのにまさかの別ファンドでコスト対応してくるとは。。。当時悔しい思いをしたものです。
そうして悔しい思いをした私はそれ以降、Slimは絶対買い付けるものかと誓い、他社の低コストファンドに乗り換えて積み立てを続けています。
こんなすったもんだの末ファンド乗り換えがあったものの新たなファンドでの投信積立はそれまでと同様、順調に運用できています。
ただ、その前に粛々と積み立ててきた私にとっての初めての投信「eMAXIS(Slimなし)」はどうなったでしょうか。
実は積み立てはやめたもののそれまで積み立ててきた資金はそのまま保有し続けています。
理由は単に解約して別ファンドを買い付けるということが面倒というのがその大部分ではあります。
それに加えて解約すると利益に対して税金が発生することで複利運用的に不利になるかなあという考えも少しあって思考停止。そのまま保有を続けていました。
しかし、改めて自分の保有しているファンドのリストを眺めていると現実に引き戻されました。
いつまでも高コストのファンドを保有していても決して得にはならないだろう...と。
(単にごちゃごちゃしてきた保有銘柄リストを整理したいという思いもありますが。)
そこで、また面倒な気分になる前に一気にファンドの乗り換えを実行することにしました。
乗り換えるファンドの候補からはもちろんSlimは外しています。合理的ではないですが、人間は感情の生き物です。ここは感情に従いました。
そうして乗り換えについては以下のようになりました。
もともと保有していた投資信託
ファンド名 | 運用コスト |
---|---|
eMAXIS TOPIXインデックス | 0.432% |
eMAXIS 国内債券インデックス | 0.432% |
eMAXIS 新興国株式インデックス | 0.648% |
eMAXIS 先進国リートインデックス | 0.648% |
eMAXIS 先進国株式インデックス | 0.648% |
eMAXIS 先進国債券インデックス | 0.648% |
乗り換えた投資信託
ファンド名 | 運用コスト |
---|---|
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド | 0.17172% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド | 0.15012% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド | 0.20412% |
たわらノーロード 先進国リート | 0.2916% |
たわらノーロード 先進国株式 | 0.216% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド | 0.1836% |
これで、最安とはいかないまでも大幅にコスト低減が実現できました。
これらの乗り換え手順としては事務的に
①eMAXISを全額解約
②解約した金額と同額で乗り換え用のファンドを買い付け
とシンプルにしました。本来は買い付け額を工夫してリバランスも兼ねればよいのでしょうが、もう考えるのが面倒で。
リバランスはまた落ち着いてから考えたいと思います。
それと税額分は結局持ち出しての買い付けになっています。
こうして長年の懸案事項といっても良い高コストファンドからの乗り換えは無事終了しました。
源泉徴収された金額分も補填して買い付けをしましたので見かけ上は今までの運用となんら変わらないはずなのですが、少しだけ異なるところがあります。
含み益があったファンドを解約し、新たに同額でファンドを買い付けするということは、含み益が利確されてなくなってしまいます。
そのため、今までは少々下落があったとしても損益はプラスを維持できたのですが、今は少し下がると損益はマイナスと表示されてしまいます。
見かけ上のことでトータルリターンは変わらないのですが、マイナスという文字を目にするというのは意外と気分が悪いものがあります。
そしてこの気分が悪い状態、「資産額は同じでありながら見かけ上はプラスとマイナスを行ったり来たりという状況」が当分の間続くことになります。
とはいうものの、ようやくeMAXIS保有のストレスから解放されたのですから、こんなことに負けることなくこれまで以上に強い気持ちで投信積み立てを続けていきたいと思います。
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