少し前、昨年のことですが妻が急病により手術をし、10日ほど入院をしました。
妻が入院したのは出産のとき以来です。
出産のときはあらかじめ計画された入院でしたが、今回はそれとは異なり緊急入院(救急で診察後即入院)で心の準備が出来ていなかったことと、子供たち含め残った家族でどうしのいでいくかで、てんやわんやの日々を送ることとなりました。
予想もしない事態に当時、右往左往しながら主婦の存在の大きさを痛感したのを覚えています。
その後無事に退院し、現在は元気に家庭復帰しています。
ところで、今回の入院と手術にかかった医療費ですが、高額療養制度のお陰もあって95,000円ほどで収まりました。
さらに妻は医療保険に入っていましたので給付金がもらえます。
診断書をもらったりの手続きで時間がかかりましたが、先日その給付金がようやく入金されました。
その額16万円。
ということはうっかり160,000円-95,000円で65,000円のプラス収支と考えてしまいがちですがもちろんそんなことはありません。
保険ですので毎月掛け金を支払っています。
妻の保険は2010年に加入していますので掛け金の累計も結構な額になっていることが容易に想像できます。
そこで、これまでの収支を計算してみました。
保険証券を確認してみると、妻の医療保険は2010年の9月に加入していました。
そして、現在2018年1月ですので7年5ヶ月が経過しています。
掛け金は1,800円/月です。
7年6ヶ月=89か月ですので、今まで支払った掛け金は
1,800円×89か月=160,200円
一目瞭然、収支トントンという結果でした。
もちろん、もしかしたらもっと早く病気になっていたかもしれませんので結果論でしかありません。
ただ、今回のケースでは金額だけを見ると保険の恩恵はそれほどなかったなという結果でした。
それよりも、むしろ毎月1,800円を投信積み立てなどで運用した方が良かったのかなあと考えてしまいます。
ざっくり計算してみると毎月1,800円を年利5%で積み立てると7年で約18万円。
皮算用ですが、年利5%なら可能性は十分あったのではないかと。
今回、たまたま医療保険の給付金をいただけましたので、リアルに収支計算が出来ました。
うっすらと思っていたことではありますが、この結果であれば医療保険に入っていなくても良かったのではないかという思いになってしまいます。
今回は比較的短期間で治療が終了したので、よりその思いが強いのだろうとは思います。
ただ、治療が長期に渡ったとしても、入っていた保険は累計入院120日までと制限がありますのでやはり恩恵はさほどではないと思ったりもします。
実は過去に同じことを考えて、私の医療保険は既にすべて解約しています。
ただ、妻の分まで解約するのは少し気が引けてそのままにしてしまいました。
妻の保険についても結果的には今の段階だとほぼ費用回収が出来ています。
ですので、このタイミングで解約するのがベストではないかと思っています。
何しろ収支計算がはっきりしていますので妻の説得も容易なんじゃないかと。
よく、医療保険は無駄だと言われますが、この結果を見ると確かにそうかもしれないなと改めて思いました。
もちろん、いざという時直ぐに使えるような貯えなどがあって初めてこんなことが言えるのでしょうけれど。
保険があって助かったという方も大勢いるでしょうし、私としては医療保険を完全に否定するつもりはありません。
保険というぐらいなので、精神的に安心できるというのも理由になるでしょう。
要は今の自分にこの保険は必要なのかというのを、ちゃんと考えているのか?が大事なのだな...と。
そういった事を踏まえても我が家の場合は不要かなと今は思っています。
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