手術中に麻酔が覚めることってあるの?っていう体験。

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以前、虫垂炎(盲腸)を我慢しすぎてえらい目を見たという経験から身体に異変があったら迷わずに病院へ行くべしという教訓を得たのですが、その数年後にその教訓が生かされる出来事がありました。


それは日曜日の夜、夕食を済ましてのんびりとしていた時のことです。
突然腹痛に襲われました。

まあ、腹痛に襲われるのは特に珍しいことではありません。
ですのでその時も最初は「おなかを壊したかな」という程度の感覚でした。
ただ、トイレに行っても特にお腹をくだしている様子もなく、少しおかしいなとは感じていました。


暫くおとなしくしていれば落ち着くだろうと思っていましたが、時間がたつごとに痛みが増してきます。
日曜日の夜なのでもしや「サザエさん症候群か」などと家族と笑いながら話していたのですが、その余裕がだんだんなくなってくるほど痛くなってきました。


ここで、教訓を思い出しました。
「どうも普通の腹痛とは様子が違う」
「この調子だと、病院が開く明日まで待てないのではないか」
「痛みで動けなくなってから救急車を呼ぶ事態は避けたい」
「以前みたいに悪化して手術後の開腹部“仮縫い”という事態は避けたい」


次から次へと病院へ行けという情報が出てきます。
そこで、痛みはひどいものの、まだ自力で動けるうちに病院へ行こうと決断しました。


自宅から比較的近くに救急対応の総合病院(以前救急車で運ばれた病院)があります。
今回は救急車を呼ぶほどではないと、自分で車を運転して病院へ向かいました。(今思えば無謀でしたが)


何度か痛みで顔を歪めながら病院到着。救急外来で診察してもらいました。
診察結果は胆石症。胆のうでできた石が腸に詰まっているそうです。
結局そのまま入院しなければならないとの事。


まさに前回の教訓が生きることになりました。
そして家には電話をしなければなりません。


「今日はこのまま病院に泊まるんで帰れなくなったから。。。」
まるで終電に乗り遅れたサラリーマンのような連絡をしている私でした。


さて、その胆石症の治療ですが、2段階に分かれます。

①まずは詰まっている石を取り除く手術。
②石が溜まっている胆のうを摘出する手術。

これを2回に分けて行います。


①で今の痛みの原因を取り除き、②で今後同じようなことが起こらないようにするという治療方針です。
胆のうは油の分解を助ける胆汁を出しているそうですが、別になくても日常生活に困ることは無いとの説明です。


というわけで、まず急いで行うのは①の詰まっている石を取り除く手術です。
これは、内視鏡での手術になります。
イメージとしては胃カメラを飲み込んでそれで患部を確認しながらながら石を取り除くという訳です。


ただ、その手術に使う内視鏡は、一般の胃カメラとは違って取り除くための触手を通す構造のため、かなり太いとのことです。


これを普通に喉に通すと、かなり苦しいので「全身麻酔で手術をします」とのこと。
「目が覚めたら手術は終わってますから安心してください。」との説明でした。


それなら苦しくないなと安堵した私でしたが、現実はそう甘くありませんでした。


手術当日、すっかり安心している私はこれが終われば楽になるとリラックスした状態で手術室に向かいました。
なにしろ内視鏡での手術ですので、どこもメスで切りません。


手術後の痛みは無いはずですし、手術中も全身麻酔で眠っている状態です。
安心して手術台に横になり、全身麻酔でゆっくりと眠りに落ちていきました。


...どれくらいたったのでしょうか、ふと目が覚めました。


「く、苦しい」これが最初の感覚です。
眼を開けると自分がいるのは病室では無いようです。
何より驚いたのは口から伸びている大きな管のようなもの。


最初はどうなっているのか判りませんでした。
ですが、この管は間違いなく内視鏡です。
そして私が今いる部屋も麻酔で眠る前に見た手術室のようです。


ようやくわかりました。手術中に麻酔が覚めてしまったのだと。
しかし手術中のドクターたちは私が麻酔から覚めたことに気が付いていないようで普通に手術が続いています。


しかし、麻酔が切れたことを知らせようにも太い内視鏡が邪魔をして声が出せません。
どうするか?

足は何とか動くようなので、とりあえず足を「バタバタ」させてみました。


「麻酔が切れたのに気が付いてくれ!」祈るような気持ちです。


すると看護師さんが気づいて私の顔を覗き込みます。
つづいて目をぱちぱちする私。(意識がありますよー!)


看護師「先生、麻酔が切れたみたいです」
良かった、祈りが通じた。これで再度麻酔を...


ドクター「仕方ない、このまま続行!」
ドクターの判断は“麻酔無しでこのまま手術を続ける。”でした。


確かこの手術はかなり苦しいので全身麻酔をするとの説明だったはずなのに、今まさに麻酔無しで手術されているんですが。。。祈りは届かなかったようです。


その後手術が終わるまでの時間が長く感じたのは言うまでもありません。
終了後、涙とよだれで顔がぐちゃぐちゃになった私に
「手術は無事に終わりました。」


「やかましいわ!」という気力もない私でした。
この不意打ちのような手術中の麻酔切れ、珍しいことなのでしょうが出来れば経験したくなかったです。


この後に日を改めて胆のうの摘出手術が控えているのですが、手術の不安に加えて「また麻酔が切れたらどうしよう」という恐怖と戦う羽目になってしまいました。


さすがに身体にメスを入れる手術ではそんなことは無かったのですが、結構トラウマになってしまいました。


こんな感じで、油断していると何が起こるか判りません。
何事につけても色んな事態を想定して心づもりしていないと「えらいことになる」という新たな教訓を得た一件でした。


そういう訳で、病院は私にとって色々学ばせてくれる場所の様です。

健康思い出話
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