私が投資信託の積み立てをスタートしたのが2010年4月ですので足掛け7年ほどになります。
その投信積み立て始めた当時は毎月の積立額は2万円でした。
この2万円という金額ですが、どのように決定したかというと妻の理解が得られる上限額だったのが理由です。
「投資=怪しい=危険」というイメージを持っている妻に対して色々と交渉をした結果が月2万、年24万円という金額です。
これがギリギリの線でした。
その後、ある程度実績(運用益)が出るようになり、妻の態度も軟化してきたことと私が早期退職したことで退職金の運用をしなければならなくなりました。
そこで改めて交渉をした結果、無事退職金(の一部)を投資に充てることとなりました。
その後投資額を増額したり少し減額したりと試行錯誤をしながら、それでも休むことは無く積み立ては続けてこられています。
そして今現在、投資信託の資産額を見てみるとそれなりに運用益が確保できて収支はプラスになっています。
「今のところ」私が挑んだ投資は順調に来ていると言っていいでしょう。
しかしこの投信積み立て、最初から順調だったわけではありません。
スタート当初はマイナス圏に沈んでいた時期が結構ありました。
妻の前では平気な顔をしていたものの、このままマイナスのままだとどうしようかと冷や汗をかいたこともあります。
そんな私の投資歴ですが、資産の状況はExcelで記録していますので、どのような切り口でも分析は可能です。
分析のスキルがあれば、ですが。
そこで、昔の冷や汗をかいていた時期から今までどのような運用状況だったのか?を私のスキルの範囲内で少し振り返ってみようと思いたちました。
資産額ではなく純粋にプラスマイナスという尺度で見てみたいなと。
という訳で思いたったが吉日、早速グラフ化してみました。
グラフ化に当たっては時系列で損益の計算をするのですが、単純にその時の資産額÷投資額で利益率を算出することにしました。
複利だ、年率だ、なんだとかややこしい計算は一切なしです。
その方が投資にあまり詳しくない妻や子供たちに見せてもストレートに響くような気がしますし、特に子供たちには目先だけでなく長期投資のイメージが掴みやすいのではないかと思います。
また、時々解約して利益確定もしているのですがその金額も一切考慮に入れず、運用中の資産のみでの計算です。
とにかくややこしいことは一切考えないことにしました。その結果が下のグラフです。
これを見てみると投信積み立てを開始してから半年くらいはマイナス圏という見事に出鼻をくじかれていることが判ります。
その後は8か月間(+)・7か月間(-)・3か月間(+)・4か月間(-)と一進一退を繰り返しようやくプラス収支で安定してくるまで約2年かかりました。
その間「長期投資なんだから目先の結果に一喜一憂しない」と言い聞かせ続けて頑張った記憶があります。
それが報われて以後プラス圏で推移することになり、2015年初頭には運用益が40%という状況になりました。
そんな私的に「わが世の春」を謳歌していたのですが、それほど甘くはありません。
ほどなく下落を経験することになりました。
いわゆる〇〇ショックというやつです。
具体的に言うとチャイナショックが2015年8月と2016年1月、英国のEU離脱ショックが2016年6月に勃発。肝を冷やすことになりました。
当時をグラフで振り返るとほぼそのタイミングで利益が減少しているのがわかります。
当時瞬間ではほぼ“0%:利益がすべて吹っ飛ぶ”まで行った記憶があります。
そしてその後何とか盛り返して現在に至っています。
こうして利益率という切り口でグラフ化してみたのですが、それなりに判りやすい結果になりました。
投資を始めた当初は浮き沈みが激しい状態でもまれることになったのですが、そこを我慢して乗り越えると後は分散投資の効果か安定してくるようになります。
そして、多少の暴落局面でも大きく資産を損なうことはなくなってきました。(損益ゼロまでは行ったもののマイナスにはなっていません)
もちろん、この間の市場自体が安定していたという運の部分もあるかもしれません。
チャイナショックなどはありましたがリーマンほどのインパクトではなかったと思いますし。
ただ、多少の悪い時期は経験することが出来ましたし、そんな状況でも我慢して投資を続けることで結局は資産を増やすことが出来ているという事実は自分自身に勇気を与えてくれる結果です。
時間を味方につけるというのはこういうことなのかなあ。
7年間のグラフを見ながら今そんなことを考えています。
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