私の妻は、投資には全く興味がありません。
私が投資をしていることは知っているのですが、積極的に支持してもらっているわけでは無く、無茶なことをしなければ(大きな損失を被らなければ)やっても良い程度の態度です。
一応インデックスタイプの投信積み立てなどについて説明はするのですが反応は鈍いですし、唯一株主優待についてはお得だなと思っている程度です。
私も投資には妻の理解が必要だと思っていますのでNISAや確定拠出年金、ふるさと納税などについて、おりを見て説明はしていますが、「よくわからない」の一言であえなく失敗しています。
そんな妻ですがなぜかある株式を所有しています。
「NTT」です。
保有している理由を聞いてみると、本人の意思ではなく妻の両親が購入したものだそうです。
30年前NTTが民営化され、株式が上場されたとき個人投資家が絶対もうかるに違いないとNTT株が大人気でした。それに乗せられて購入したそうです。
その時に自分の子供(私の妻)名義でも購入し、今に至っているようです。
そのNTT株ですがご存知の通り、上場当初はバブルの波に乗って株価が高騰したもののバブル崩壊であえなく下落。初値の3分の1程度まで下がってしまいました。
その時の両親の落胆ぶりは相当ひどかったそうです。その後NTT株は塩漬け。株式投資に手を出すことは無くなったそうです。
私の妻も株式投資には全く興味がありませんので、年に定期的に株式配当をもらうだけで株価の確認もせず、月日が流れていきました。
私もNTT株を妻が保有しているなと知っている程度でノーマークの状態でした。
そんな中先日“日本経済新聞”のマーケットニュースが目に留まりました。
「NTTが上場30年 株価、配当込みでプラス転換」
要約すると、NTT株を上場当時から保有し続けた株主は今、株価の回復と配当金を合計すると上場時の売り出し価格を5万円弱(4%相当)上回ったそうです。
その間実に30年。
とてつもない長期間ですが、経営が安定しているNTTだからこそ、何とか損失を回復することが出来たようです。
そして株式投資に興味がない妻だからこその結果オーライ。そうでなければどこかのタイミングで売却して損失を出していたかもしれません。
ちなみにこの話をしても妻はさほど興味がないようでした。
今後も多少株価は変動するとは思いますが、投資先はNTTです。今後も安定して配当金は頂ける可能性が高い。
結果的に良い投資先となりました。
このニュースを見ると安定した高配当銘柄への投資は長期投資として有効な方法だと改めて感じます。
何しろ投資は怖いというイメージを持っている妻が何も意識せずに株式投資で利益を得ているという事実がそれを示しています。「長期投資は一喜一憂せずにじっくりと構える」といいますが、妻の場合は完全な無頓着。全くのストレスフリーで配当金を受け取っている状態です。
これは非常に精神的に楽です。
今は長期投資としては基本的には投資信託をメインにしていますが、高配当株への投資をもありなのかな。(先日JTを購入してみましたが)
そう考えさせられる身近な事例でした。
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