残業しないと生活が成り立たないという現実に違和感

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先日行った面談から引き続き会社(社長)相手に「ひとり労使交渉」を行っています。

中小企業ならではか。ひとり労使交渉始めました。

労使交渉といっても基本1対1の面談ですので、交渉というよりは雑談が多くなってしまいます。
私も社長と敵対関係になってしまうのは望むところではありませんので、とりとめのない話でも付き合うようにしています。
そして待遇の話になった時です。
給与面の待遇も気になりますが労働時間という面でも少し気になりますのでちょっと突っ込んで話をしてみました。

私自身は管理職という事もあり基本的に残業手当はありません。
その分、できるだけ定時退社を心がけていますのでこれに関して特に不満があるわけでは無い。
ですが、会社を見てみると特に製造現場で働いている従業員は事情が異なります。

製造現場の勤務形態は交代勤務です。1日2交代(2シフト)。
また、所定の1日労働時間は8時間です。
そして製造ラインは24時間稼働です。
所定の労働時間だけとなると
8時間×2シフト=16時間
8時間足りません。

実際は交代で休憩をとることで休憩時間稼働を行っています。
それを差し引いても1日労働時間は6時間足りません。
この6時間は残業で補う事になります。1シフト3時間。

という事ですので、製造現場で働くこと=ほぼ毎日残業あり
これが前提になります。

この勤務形態。私から見るとかなり無理があるように思います。
そこで、社長に交代勤務者の残業ありきという勤務形態はいかがなものか
という質問をしてみました。

その回答が意外というかなんというか。。。
社長曰く
「彼らは基本給が低い分残業手当で補っている。
いわば残業ありきで収入を見込んでいるので残業を減らすとかえって困ってしまうだろう」
という話でした。

働いて稼ぎたい人はそれでも良いでしょう。しかし、そもそも残業がデフォルトというのは、そしてその収入がないと生活できないというのはいかがなものか。

と思ったもののひとり労使交渉ではここまでが限界。
これ以上の話は出来ませんでした。
たしかに残業することで何とか収入を確保できているのでしょうが、残業代は手当です。
基本給に組み込まれていませんので昇給やボーナスには反映されません。

ということで従業員には不利な残業ありきの勤務形態。
この会社では残業した分だけ確実に手当としていただけますので、全く報われないという訳ではありません。
世の中には残業してもサービスで手当もいただけないという会社も多いでしょうし。
ただ、どこかひずんでいると思わずにいられない現状でした。

コメント

  1. 転職経験者 より:

    tobiuo様
    お久しぶりです。
    製造現場の労働に関してですね。私も前職の研修で工場に4か月行ってました。
    同じ2交代で残業ありきで働いていました。
    そもそも24時間稼働で2交代というのが破綻してますよね。。
    ただ、残業を皆が悪と考えているわけではなく、残業代がFullで出るならば
    残業したい、と思う人もいると思います。いわゆる生活残業ですね。
    例えば期間を限定して工場で働きたい、という人にはありがたいかもしれません。
    皆が全員納得する勤務形態を作るのは難しいですよね、誰かしら反発するし、逆に
    それが良いという人もいると思います。
    バランスの問題なのでしょうか。。。
    サービス残業は論外ですけどね。
    なかなか難しい問題だと思いました。

  2. tobiuo より:

    転職経験者様
    難しい問題ですが、少なくとも働き方が選択できないと、この先しんどいかなと思っています。
    「定時が基本だけれども、もっと働きたい人は追加で働いてくれないか」
    という形になるのが良いのかもしれませんね。

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