確定拠出年金に関わる興味深いニュースです。
確定拠出年金が1400億円以上の金額が運用されずに塩漬けされているとの報道がありました。
朝日新聞デジタルより抜粋
企業が設けている確定拠出年金(DC、加入者約548万人)で、運用されずに放置されている年金の預かり資産が1400億円を超えていることが分かった。DCの加入者が転職時などに必要な手続きを取らなかったためだ。資産は厚生労働省が所管する国民年金基金連合会(国基連)に移されて「塩漬け」になり、老後資金を運用する機会を逃している。国基連や金融機関への取材で判明した。放置されている資産は、2016年3月末で約57万人分、1428億円にのぼり、前年より約207億円増加。この5年間で2・6倍になった。
これ、よーく分かります。
私自身転職を経験したときに確定拠出年金の手続きが必要でしたので。
たまたま、勤めていた会社が確定拠出年金制度を設けているだけで、社員の方々は訳も分からず加入しているというのが本当のところだと思います。
私自身、退職するときに「退職後6か月以内に手続きしないとだめですよ」と説明を受けましたが、いまいちピンときませんでした。
実際、同じ時に退職した元同僚に聞いても「よく分からない。」この反応が大半でした。
無事転職できて、転職先に確定拠出年金制度がある場合はそのまま会社任せで済みますが、その制度がない場合や期限の6ヶ月以内に転職できなかった場合は自分で個人型の確定拠出年金に移管しなければなりません。
ただでさえ、会社をやめて転職活動やうまく再就職できても環境が激減している中で確定拠出年金まで頭が回りません。
面倒なのでほったらかし。。。そんな人が多いように思います。
記事では転職時に手続きをしないためと理由が書かれています。確かにそうなんですが、自動的に個人型に移管できたり出来ないものでしょうか。
放っておくと自動的に「国民年金基金連合会」に移管されるのですから不可能ではなさそうです。
私は何とか運用会社に電話で問い合わせたりして移管することが出来ました。
なぜ、面倒がらずに移管したのかというとたまたま放ったらかしていると大損になるのを知ったためです。
先ほども書きましたが、この「企業型確定拠出年金」を退職後6ヶ月過ぎても何もせず放っておくと自動的に「国民年金基金連合会」に移管されます。
これが曲者で移管されても運用されるわけではなく単に預かってくれるだけです。それだけなら良いのですが、預かってもらっていると手数料が自動的に年金から差し引かれてしまいます。
せっかくの自分の年金が年々目減りしてしまうという事態。。。大損です。
国の年金制度が危ういと言われているこのご時世に、せっかく自分専用の年金資金が塩漬け、しかも年々減っていくというのは単に面倒では済まされません。
ですが、1,400億円を超える額が塩漬けになっているというのは事実です。
「自分も対象かも」と思い当たる方は、よく分からなくてもとりあえず自分が入っている確定拠出年金の運用会社に連絡してみることをお勧めします。意外と簡単に移管手続きが出来ますので。
電話一本で自分の将来頂けるお金が変わってきますので、ぜひ確認をしていただきたいと思います。
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