転職希望者の過去を聞いてみると辛い現実が見えてきます

スポンサーリンク
悩む社員イメージ

私が今勤めている会社は社員50名程度の中小企業。製造業です。
このコロナ渦で中小企業は厳しい局面に置かれたりしていると思いますが、運よく当社は影響は受けていません。今のところ。

そして、この厳しい情勢にもかかわらずここ1年くらい人員の増強にも動いています。
その採用活動を担っているのがかく言う私。
この1年でも色んな候補者の方たちと面接をしてきました。

面接で話を聞いていると皆さん結構苦労されているようです。

スポンサーリンク

コロナの影響もろ被り

規模が小さいこととまあまあ田舎にあるせいで、なかなか新規採用が困難な我が会社。
特にエンジニアの確保は長年の課題で長らく募集をかけ続けていました。

そんな中、転職エージェントが推薦してきた若い求職者。
経歴を見ると前職は自動車関連の製造業。
気になるのはその会社には3か月ほどしか勤務していないというところです。

なぜ、せっかく採用された大手企業を短期間で退職してしまったのか?
もしかしたら人格に難があるなどの「地雷」案件かもしれません。
これはしっかり面接で見極めないと。

実際会って話を聞いてみると、何のことは無い。
この時期特有の原因でした。

「新型コロナのあおり」

新型コロナ渦では飲食業や旅行業が大打撃を受けていますが、自動車業界も割と影響があった業界です。
特に昨年(2020年)の5月ごろには国内の自動車メーカーでかなりの減産を強いられました。

減産となるとどうなるのか。一旦人が余ります。
すると一時的に減らしたい。

どうするか。

となると真っ先に影響を受けるのは非正規雇用です。
当時相当な人数が契約終了となり仕事を失いました。

今回、応募してきたその彼。
元々自動車好き(若いのに車2台持ち)ということもあり、自動車業界で働きたいとその会社に転職しました。

最初の雇用は半年間の契約社員。これは試用期間のようなもので半年後には正社員に切り替わるはずでした。

そこに襲ってきた新型コロナ。
一気に余剰人員が増えた結果、期待していた契約更新は果たされませんでした。

救いは契約満了までの2か月ほど出社せずに転職活動に専念して良いと言われたこと。

さすが大企業。褒めて良いところかどうか微妙ですが。

そうして給料を貰いながらの転職活動に移ります。
沈んだ気持ちの中、次は長く勤められる会社が良いなと考えたそう。当たり前ですが。

そんな折登録していた転職エージェントさんから

「それならこの会社がお勧めですよ」

規模は小さいけれども安心して勤められる会社。
それが小さいながらもコロナ渦でも奮闘中の我が社でした。

そしてエージェントの言葉を信じ応募してきたそうです。

こちらとしてはこんなタイミングでしか出てこない有望な人材。
逃がすわけにはいきません。

当然ながら選考結果は採用。

即戦力として今では活き活きと働いてくれています。

最も多い前職がブラック

前項で紹介した彼の場合は転職後すぐにコロナが起こるという予想だにしない事が原因でした。会社側に問題があった訳でもありません。

最近では働き方改革と言われ労働環境が結構改善されていると思っていました。それは中小企業も例外ではありません。少なくとも私が勤めている会社ではそうです。
しかし、世の中にはまだまだヤバい会社が普通にあるみたいです。

ケース1)無茶苦茶残業させられる会社。

慢性的な人手不足なのか、毎月100時間に迫る残業をこなしているケース。
月45時間を超えてはならないとなっていますし、労使協定を結んでもこれを超えるのは年6回までとなっています。

もし従業員が労基に駆け込んでしまうとヤバい案件です。
うちの会社も割と残業が多いのですが、それでも法律は絶対守ります。
最悪代わりに管理職が。。。となってでも守ります

それを知って本人も再就職後安心して仕事ができると喜んでいます。

ケース2)サービス残業

これが一番多く聞きます。
残業時間に入ったらタイムカードを先に押してから仕事をしろ。

完全に違法ですが、結構悪びれることなく堂々と社員に指示している会社が多いようです。

酷いところだとタイムカードのところにこんな張り紙がはってあるそうです。

「17:00になったらタイムカードを押すこと!」

こうなると、もはや確信犯。

うちの会社はどうでしょう。
出来れば残業無しとしたいところですが残念ながら難しい情勢。
しかし最低働いた時間分はきちんと残業代として支給しています。

実際に入社してみたら本当にそうだったと驚かれたりしています。
逆に言うと欺いている会社が多いんでしょうね。

ケース3)これって普通に問題ないの?

ある応募者さん、面接で前職の残業時間についてこんなことを言ってました。

所定労働時間が8時間から9時間に変更されたので、同じように働いていても残業時間が1時間減りました。

所定労働時間が9時間!
所定も何も法律で決まっている法定労働時間は1日8時間、週40時間が原則です。

5日勤務なので9時間×5日で、週の労働時間で考えても45時間でオーバー。
少なくとも40時間を超えた分は割増賃金を支払う必要があります。
(みなし労働時間制など例外はありますが、今回は普通の勤務)

それを会社側から一方的に1日9時間に変更されたって、これもう単純に法律違反に思えるのですが。。。労基への通報案件じゃないのか?。。。そもそもばれていないのか?

「?」マークがいくつも並びますが、当の本人は違法だとは分かっていない様子。
ただ、仕事がきついということで転職活動を開始したことはナイス判断だったと思います。

本人は「8時間から9時間になったので大幅に収入(残業代)が減ってしまいました。」
と愚痴っていましたが、問題はそこではない様な。。。そんな会社なら絶対他にも悪どいことをしているはず。

今でもその話本当か?と信じられないというのが正直なところです。

まだまだ多いパワハラ

前職でパワーハラスメントを受けていたという人は結構多いです。
「上司からみんなの前で無知だと大声でなじられた。」
「職場で無視される」
などなど。

一番ひどいのは先輩社員から殴るけるの暴行を受けた、って言うものもありました。

もはや犯罪。

見た目のケガではなく心に負った傷はなかなか癒えないので、転職活動に苦労されている様子でした。

加害者が残り、被害者が去る。割とそういった理不尽な結果になるようです。

改めて自社を振り返ってみる

私が今の会社で採用に関わるようになって3年ほどです。
その間に面接した応募者の人数は30人位でしょうか。(採用、不採用に関わらず。)

驚くことに彼らは結構な割合で厳しい経験をしているという現状です。
時代は令和なのに昭和チックな会社が多い多い。
(だからこそ彼らは退職し転職しているのですけど)

そんな厳しい経験をしてきた人たちがいざ私の勤めている会社に入社するとどうなるのか?

少なくとも法律にはしたがって運用しているつもりです。
例えば残業は月45時間以下に抑えるとか、超えた場合も年6回以内を絶対条件にするとか。
残業時間の計上も1分単位に改めたりもしています。

おかげで転職エージェントの担当者からは給与はそれほどではないが働きやすい会社ということで結構押してくれています。

とはいえ冷静に振り返ってみると社内にも若干パワハラ体質の社員がいるような。。。
これが原因で退職者が出ないように考えないといけないなあ。

対岸の火事ではないと思ってしっかり気を引き締めていきたいと考えています。

コメント