今はやりの働き方改革を実際に実行に移した中小企業の話

スポンサーリンク

働き方改革交渉イメージ

最近「働き方改革」という言葉を目にする機会が増えてきました。
それを実現させるために残業の上限規制有給休暇の取得義務など法的に働きやすさを向上させようという施策も登場しています。

私が勤めている会社も当然お上の言うことには従っていくわけですが、そのほかのちょっと見過ごしがちな事柄ではどうなの?ということを目にしたりします。

今回はそれを少し改革してみたという話です。

スポンサーリンク

中小企業に再就職が決まった時の心配

私が勤めている会社は社員が50名ほどで製造業を営んでいます。

その会社に5年ほど前お世話になることになったのですが、それなりに不安もありました。
まず、さほど規模が大きくないので社員数が少ないということ
そして社長がオーナーというこの会社の形態

これらを考えるとブラック企業である可能性も否定できません。

給与や、勤務時間、年間休日日数などは求人情報を見ればわかりますが、そこに出てこない内容、例えば残業や休日出勤が多いとか有給休暇が取りにくいだとかそういった細かいところが気になります。

何しろ社員が少ないので融通が利かないこともありそうです。
もっとひどければサービス残業が横行しているなどもあるかもしれません。
こればっかりは入社して実際に働いてみないとわからないところです。

「再就職は決まったけどブラックだったらいやだなあ。」

当時、こんな心配をしていました。
実際、私と同じ時にリストラされ、「ほぼブラック」という会社に再就職してしまった元同僚も少なからずいました。
ですので、それほど現実離れした心配でもなかったと思います。

実際はどうだったのか

そんな不安を抱きながら働きだした私ですがそんな心配は不要でした。

・私の職場では残業はそれほどなし。
・残業の多い職場でもサービス残業は一切なく働いた分は給与で報いてもらえる。
・有給休暇も業務に支障がないことに気を付ければ簡単にとることができる。届け出に理由を書く必要もなし。

とこんな感じでした。
実際に働き始めた当時、これらの状況を知り安堵したことを覚えています。
「年間休日日数がもう少し多ければ」とか「給料が少ない」など不満もありましたがこれらホワイト要素も結構ありましたので不満点を補うには十分といった感じでした。

定年を過ぎても65歳までは再雇用される制度もありますし。
(私は出来たら使いたくありませんが)

これらを見ると個人的には私の転職はまあまあの“あたり“だったなあと感じます。
古巣が再リストラしたという情報もありましたので結果的に当時の決断は良かったです。

さらなる改革は小さいことから

そんな、中小企業としては善良なこの会社ですが、完ぺきという訳ではなく少し気になるところはありました。

残業が1時間単位

残業手当がしっかりと出ると書きましたが、若干残念なのは残業が1時間単位でしか計上されないというところです。
終業時間に業務がサクッと終わればよいのですが(それに越したことはありませんが)残務整理などで30分くらい残ることは比較的多いのが実情です。

しかし、30分で帰ってしまうと残業代がもらえません。
あきらめて帰るか無駄に1時間残るかという選択になります。
この選択、どちらも好ましいことではありません。

早めに出社し朝礼を始業前に行う

これはさほど珍しいことではなく、あるあるかもしれません。

部署ごとに毎朝朝礼を行っているのですが、始業時間より10分ほど早くから始めています。
朝礼は業務ではないという意見もありますが、基本的には業務に換算されますので朝礼も就業時間内で行わないといけないはずです。(もしくは早出手当を支給するか)

前に勤めていた会社でも同様のことを行っていて、その結果労働基準監督署からNGをいただいた経験があります。

皆、今までの慣例で特に疑問も持たずにいるようですが、このあたりにメスを入れたいと考えていました。

わが社の働き方改革実行

このような今までの慣例で行われてきたところを変えるべく社長に直談判です。
私は、この春部長に昇進しましたのでその立場を最大限利用しました。

その結果、次のように変更することになりました。
・朝礼は始業のチャイムが鳴ってから行う。
・残業は1分単位での申請とする。

オーナー会社の利点、決断は早いです。そしてほぼ100%の回答。
私の申し出を快諾していただきかなり短期間での改善が実現されることになりそうです。

残る課題は。。。

こうして小さいことからコツコツと改革を始めたわけですが、次に本丸といっても良い問題があります。
管理職問題です。
巷ではよく「みなし管理職」といって残業手当を払いたくないがために権限のない社員を見かけ上管理職にしているという問題が時々ニュースになっています。

これはこれで問題なのですが、では本来の管理職なら残業代はなしでよいのか?という疑問です。
本来残業代が不要な働き方というのは「管理監督者」が裁量労働として働いている場合だと思います。

残業しても手当が出ない代わりに、勤務時間にある程度自由を与える。これだと思うのですがいかんせん、残業は出ないが自由な勤務もできないという管理職が世間一般ではないでしょうか。

ここらあたりをぜひ変えてみたい。。。一度社長に話したものの
「裁量労働制は採用していない。」
と一蹴されてしまいました。

ですが、せっかくトップに意見を言える立場を手に入れたのですからあきらめずに提案はしていきたいと思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました