私が株式投資を始めたのはちょうど以前勤めていた会社を退職した時期と重なります。
退職により退職金という多少まとまった資金が得られたことでその資金をどうするか悩んでいた時期です。
その少し前に、株式優待というものがあることを知った私は無色でも贅沢したいと優待目当てで株式へ投資を行いました。
その記念すべき初めての投資先は「くら・コーポレーション」でした。
くら寿司を運営しているこの会社に投資すれば回転ずしが優待で食べられる。
それだけが投資の決め手でした。
その後1年ほどでこの株は手放しましたが、売却益も10万円得ることができました。
優待で寿司が食べられて、それ以上の利益も得られたということで初めて、しかも適当な投資理由にしては成功の部類に入ると思います。
その後も継続して株式投資は行っていて、優待株もそこそこ保有しています。
そんな私に限らず今も投資家に人気のある優待株ですが、必ずしも相性が良いものばかりではないようで、利用したくてもできないこともあります。
そんな話です。
オリックスの株主優待
最近は株主優待よりは配当金を重視して投資を行うようになりました。
というのも、優待品でいただくのはまあ良いのですが、株主優待券などの場合
「期限が切れるまでに使わなくては!」
と無理やり優待が使える店舗などに行くことがあり、それが面倒になってきました。
ですので株主優待を目的に投資するのではなく、株を買ったらたまたまついていた程度で良いかと最近は思うようになりました。
そんな中、昨年投資したのが「オリックス」です。
このオリックス、高配当銘柄としても知られていますが株主優待もかなり充実しています。
ふるさと優待というカタログギフトを年1回いただけますし、それ以外にも株主優待カードというものももらえます。
この株主優待カードはオリックスグループが運営する全国の施設などで料金が割引されるというもので、ホテルからレンタカーまでかなりの種類が対象になります。
ただ、私にはあまり縁がなさそうな感じがしてこの優待カードはあまり使えそうにないなと思っていました。
しかし、チャンスがやってきました。
それは子供の大学受験に絡んでのことです。
子供の大学受験でホテルを利用する
今年、我が家の子供たちが大学受験に挑みました。
その中で長男の第一志望が大阪にある公立大学ということで、自宅からは少し遠方になってしまいました。
無事合格し、その大学に通うときには当然一人暮らしになるわけですが当然ながら入学試験も自宅から向かうのは少し厳しいことになります。
そこで試験の前日から大学の近場に宿泊することにしました。
こうして、大阪のホテルを探すことにしたのですが、ふと「大阪にオリックス系のホテルがあったんじゃね。」と。
調べてみるとありました。クロスホテル大阪というホテルです。
ビジネスホテルよりは少し上質なイメージをホームページからは感じます。お値段も少々お高め。
しかし、受験を翌日に控えた受験生にが落ち着いて過ごすには最適に思えました。
そこで、株主優待での割引に託すことにして優待内容を確認することにしました。
ホテルによって異なる優待
オリックスからいただいた優待カードのパンフレットに優待内容が記載されています。
早速「クロスホテル大阪」を探すとありました。優待対象のようです。
優待はもちろん宿泊費の割引。肝心の割引はどのくらいでしょうか?
株主優待のパンフレットを見ると
ツインルーム(一応私も同行する予定)で1泊11,000円
しかし、ホテルのホームページで宿泊予定日の価格を確認するとツインルームで10,500円(朝食付き)となっています。
普通に予約したほうが安いのはおかしいのでは?と少し疑問がわいてきます。
ちなみの同じ系列の「クロスホテル京都」の場合、は割引率が明記されていて
公式ウエブサイトの価格から15%割引。
となっていました。
これを当てはめると10,500円の部屋が8,925円になるはずです。
そんな期待を込めて早速予約すべくホテルに電話をかけることにしました。
まさかの価格提示
ホテルの予約センターはすぐにつながりました。
早速予約したい旨を伝えて日にちとツインルームに大人二人と伝えます。
そして株主優待カードを持っていることを伝え価格を確認しました。
手慣れた様子で対応してくれたオペレーターのお姉さんから株主優待の宿泊費が告げられます。
「一泊一人13,000円です。」
あれ?優待パンフレットの価格より高い。。。朝食付き府だからかな?
聞くとクロスホテル大阪では株主優待での宿泊料は固定で決まっているそうで、いつ予約をしても同じ価格で提供するということが株主の特権になるようです。
でも今だと株主は損してしまいます。
一応念押しで「インターネット予約(ホテル運営サイト)のほうが安いのでそちらで予約したほうが良いってことですか?」と聞いたところ「そうです」と簡単にあしらわれてしましました。
くそ、京都の大学を受験してくれればよかったのに!と憤りを息子に向けつつ、「そうはいってもよさそうなホテルだし」とインターネットから予約する私。
少し敗北感が漂ってしまいました。
株主優待は不発に終わる
こうして、使えないと思っていた株主優待が思わぬところで使えると喜んだのもつかの間、結局不発に終わってしまいました。
オリックスの場合はカタログギフトもありますので、優待はそちらに期待することにします。(まだ株を保有してから日が浅くカタログももらっていません)
どうも私には優待でのサービス利用というのは向いていないようです。
すかいらーくの優待券も使いきれるか微妙なところですし。
これからは、優待に惑わされないように注意しながら株式投資を続けていきたいと思います。
(一番いいのは以前から続けているインデックスタイプの投信積み立てかもしれませんね。)
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