e-Tax初体験。サラリーマンの確定申告で税金を返してもらう。

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e-Taxイメージ

2019年2月。今年も確定申告の時期がやってきました。
私の場合サラリーマンですし、年収が高いわけでもありませんので普通は確定申告は不要です。
また、株式の配当金などもありますが年間で20万円以下なので基本この条件でも確定申告は不要。

しかし、我が家の家族は私を含めて持病があって年間の医療費が割とかかっています。
その医療費で支払った金額が医療費控除の対象となる年間10万円を大幅に上回っていて、確定申告(還付申告)すれば税金が返ってくることが期待できます。

そういった訳で節税効果があるのなら、と3年ほど前から確定申告を行ってきました。
過去には確定拠出年金の控除漏れなどで面倒な修正(更正の請求と言います)を行うなど税制の複雑さに翻弄されるなどお役所相手ならではの苦労もありました。

TwitterのおかげでiDeCoの控除漏れに気づく。さあ、更正だ。
いつものように平穏な日々を過ごしていた初夏。なんと税金の手続きミスが発覚してしまいました。 ミスの原因は他でもない私です。 このミス発覚からリカバリーへの顛末(途中経過)をまとめました。 始まりはTwitterのタイムライン ある休日の夜。夕食も終わり、のんびりとしていた時のことです。 スマホ片手にTwitterのタイムラインを何となく眺めて過ごしていたのですが、あるツイートが目に留まりました。 ...

しかしこれを面倒がっていては税金をお国の言い値で納めることになってしまいます。
違法ならだめですが合法的なものは返して頂かないと。。。
というように意気込んで今回でかれこれ4回目の確定申告に臨むことになりました。

そしてその確定申告ですがこれまでとやり方を変えて「e-Tax」に挑戦することにしました。
そんな私史上初の手続き、e-Taxでの確定申告の記録です。

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e-Taxとは

「e-Tax」とは、インターネットを使って確定申告の手続ができるシステムのことです。
このシステムでは、国税庁のホームページで案内に従いながら作成した申告書類を自宅からネットで提出(送信)することで申告手続きが完了できます。
これまでのように作成した書類を税務署に持参したり郵送しなくても済むという申告の方法です。

申告書類の印刷も不要ですし、源泉徴収票などの添付書類の提出も不要。
(5年間は保管が必要です)
平日になかなか税務署に行くことのできない私たちサラリーマンにはありがたい申告方法です。
税務署で長時間並ぶという苦行からも解放されるのが助かります。

私はこれまでは申告書の作成は国税庁のホームページにある「確定申告書等作成コーナー」で作成していました。
ここを使うと税額や還付金の計算が自動で行われるので非常に便利です。

しかし、最終的に完成した申告手続きの書類はe-Taxを利用せずに印刷して税務署に持参し申告していました。
そのために有給を取得したり、長い行列に並んだりと面倒なことしかありませんでした。

今回からe-Taxの垣根が低くなる
私がこれまで申告書の作成までは「確定申告書等作成コーナー」で行いながら、申告書の提出についてはe-Taxを使わなかった理由は単純です。

「e-Taxの手続きに必要なものが無駄。」だからです。

これまでは、e-Taxを利用しようとすると絶対条件として「マイナンバーカード」が必要でした。
私は今のところこのカードは持っていません。

マイナンバーカード自体は自治体で手続きをして作れば良いのですが、このカードを入手したとしてもそれだけではe-Taxは利用できません。
カードの情報を自宅のパソコンに読み込ませる“ICカードリーダー”が必要になります。

このICカードリーダーですが、それほど高いものではなく2,000円ほど出せば購入できます。
しかし、これ以外に用途が無いものを購入するということにどうにも抵抗があり、これまでe-Taxでの申告は見送ってきました。

実際、そう思っているのは私だけではなかったようでe-Taxでの申告はあまり普及していない様に思います。
そういったこともあって国税庁も業を煮やしたのか今回から新たに「e-Tax利用の簡便化」に踏み切り、これまでのマイナンバーカード方式に加えて“ID・パスワード申告方式”を導入してきました。

この方法では税務署に行ってIDの取得をするという手間はかかりますが、一度取得すれば毎回使えますし、IDとパスワードを入力するだけでカードリーダーなど特別なものは必要なしと非常に簡単になります。
こんなシステムができるのなら最初からこの方式を採用していれば...とも思いますが。

こうして私も簡素化の波に私も乗ることにし、昨年末にIDの取得をしています。

e-Taxで確定申告を行うためにIDを取得しました。

私は毎年確定申告を行っています。
これまで申告書の提出は税務署に行っていましたが2019年からはマイナンバーカード無しでもe-Taxでの申告ができる用になりました。

そして、いよいよ実際に手続きをすることにしました。

私が確定申告する項目

今回私が申告する内容は次の通りです。

医療費控除

家族で医療費は結構かかっていますので医療費控除を行って税金の還付を狙います。

・家族4人分の年間診察費用
・処方箋による薬代
・薬局で購入した風邪薬や頭痛薬など一般の薬代

これらが医療費控除の対象になるのですが、合計すると2018年1年間で20万円超にもなりました。
この医療費控除については10万円を超えた金額が対象になりますので申告すれば10万円と少しが所得控除されその分税金が返ってくるはずです。

これらは「確定申告書等作成コーナー」に用意されている医療費集計フォーム(excel)にまとめておくと申告書作成時にデータをアップロードするだけで反映されます。

ふるさと納税

2018年は1ヶ所だけですがふるさと納税も行いました。
寄付先が5ヶ所までならワンストップ特例制度も使えますが、どうせ確定申告しますのでこの分も申告します。

給与以外の所得の申告

年間の所得額が20万円以下なら申告は不要(住民税は必要)なのですが、還付を受ける場合はこの所得も申告しなければなりません。
そこで、2018年にいただいた収入を申告します。

・配当金
株式の配当金で数えると15ヶ所からもらっていました。(1単元なのでトータルしても数万円)
こちらも配当金集計フォームが用意されていますのでこのフォームにまとめておくと楽に進められます。

・雑所得
私の場合次の収入が雑所得になります。
ソーシャルレンディングの配当金
アドセンス収入

また雑所得では経費の計上が出来ますので次の費用を経費として計上しました。
パソコン購入費用:昨年購入し3年かけて償却する予定の2年目
サーバー費用:ブログ用にサーバーを借りているので全額経費として計上
ドメイン費用:同じくブログ用のドメイン代も経費にしました。

この結果、収入と経費がほぼ同額になりましたので結果的には相殺されて雑所得はほぼ無しという事になりました。

そしてついにe-Taxでの確定申告

資料がそろったところでいよいよ申告を始めます。

手続きのため国税庁のホームページから「確定申告書等作成コーナー」に入ります。

【作成開始】を選んで次の画面で【e-Taxで申告する】を選ぶと次にマイナンバーカードで申告するかID・パスワード申告方式で申告するかを選択する画面になります。

今回は私が初めて行う【ID・パスワード申告方式】を選択しました。
すると次に利用者識別番号とパスワードを入力する画面になります。

ここに、税務署で手続きをして取得したIDとパスワードを入力すれば準備完了です。
あとはこれまで通り、申告書の作成に入ります。
用語がわかりにくく戸惑うところもあるのですが、基本的には案内に従って入力していけば自動で計算されますので手書きよりは楽だと思います。

私も昨年の手続き書類を見ながらなんとか入力を終わらせました。

そして、ここからが昨年とは異なります。
これまでは、作成した申告書類を印刷・捺印し源泉徴収票やマイナンバー通知カードのコピーなどの添付書類を台紙に貼り付けて税務署に行くか郵送しなければなりませんでした。

しかし、今回はe-Taxでの申告です。
入力内容の確認をPDFデータで行い問題なければそのまま送信ボタンを押すだけ。
これで実に簡単に今年の確定申告は終了しました。

そして気になる還付金の額。
自動で計算された金額は17,000円
何もしなければ帰ってこない金額にしては結構な額です。

そしてe-Taxのメリットとして通常より短期間で還付金が振り込まれるそうです。
いまは申告内容に問題なく無事振り込まれることを祈っています。

e-Taxで申告してみた私の感想

e-Taxを初めてやってみての感想ですが、自宅で全て完結できるのはやはり便利ですし何より楽です。
このようにe-Tax自体は簡素化されて敷居が低くなり良かったとは思うのですが、逆に全て自分で行うので間違えていても指摘してくれる人がいないのはデメリットかなと思います。

税務署に持参した場合はその場で点検してもらって修正することも可能です。
(前回はそうでした。それでも間違いがあったのですが。。。)
せめて、入力時の開設を専門用語だけでなく判りやすい表現にしてもらえるだけでもっと敷居が低くなりe-Taxの普及に弾みがつくのではないでしょうか。

とはいいつつも個人的には来年以降も利用したいと思っています。

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