スマートフォンの格安SIMへの乗り換えが進まないのはなぜか

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スマホで通話イメージ

私が自分のスマートフォンを格安SIM(MVNO)に乗り換えて2年以上が過ぎました。
今年夏には難攻不落だった長女の説得にようやく成功し、晴れて家族4人とも格安SIMへの移管が完了しています。

そのおかげでスマートフォンの通信代は家族全員で7,000円以下に抑えることができています。使い勝手に大きな差も感じないため(自宅ではWIFIを使っているせいもあるでしょうが)、家計の見直しとしては最も手軽で効果が大きいと実感しています。

ところでこの格安SIMですが普及率は思ったほど伸びていないそうです。
MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)という機関の調査では今年(2018年)9月時点で格安SIMメイン利用シェアは16.1%程度だそうです。

MMD研究所のホームページより引用

15歳~69歳の男女44,323人を対象に、メインで利用している携帯電話・スマートフォンの通信事業者を聞いたところ、「docomo(32.2%)」「au(27.0%)」「SoftBank(21.4%)」と大手3キャリアを合わせると80.6%となり、半年前の2018年3月の同様の調査と比較すると82.6%から2ポイント減、1年前の2017年9月の同様の調査と比較すると84.4%から3.8ポイント減となった。「Y!mobile」が4.8%、「MVNO」が11.3%となり、キャリアサブブランドの「Y!mobile」と「MVNO」を合わせると16.1%となった。これを2017年9月の同様の調査と比較すると12.4%から3.7ポイント増加、2018年3月の同様の調査と比較すると13.9%から2.2ポイント増加している結果となった。

この調査結果からしてもやはり少ないです。
しかしこのデータ本当かな?と。
自分自身が格安ユーザーというせいもあるでしょうがもっと普及していたとしてもおかしくないのではないかと思っていました。

そんな折に私の周りでどのような利用状況なのかが知る機会がありましたので紹介したいと思います。

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元同僚たちの話

先日、久しぶりに前の会社に勤めていた時の元同僚と会う機会がありました。
私と同じように希望退職に応じたいわば退職同期です。
退職してからかれこれ5年以上たっているのですが、一応みな再就職し現在まで無事に生き残ることができています。

こうして生き残れたことを確認しあうように時々集まっているわけですが、当日の集合場所や時間の連絡は主にグループLINEで行っています。
ですので、全員スマートフォンユーザーということになります。

そのように連絡を取って集まったのが今回は5名。
話しているうちにスマートフォンの話になったのですが、私以外は大手キャリア契約でした。
通信代も一人で1万円以上かかっているそうです。

私が家族4人分合わせてもそれ以下の金額という話をしても、「安い!」とはいうものの、誰一人乗り換えようとは言いませんでした。
理由は「何となく面倒。」これだけのことです。

当然格安SIMの存在は知っているのですが、私以外は詳しく調べることもしていませんでした。
その結果が面倒、ということです。
その話を聞いて、実際はそれほど面倒なものでもなく使い勝手にも不自由はないと説明(力説といっても良いくらい)してみましたが、反応の薄いこと、薄いこと。。。

「こりゃ、乗り換える気がないな。」と察しました。
ちなみに年齢は私を除いて30代と結構若いです。
ですので、もっと考え方は柔軟なのかと思っていたのですが、そうでもありませんでした。

その場での格安SIMのシェア:私のみですので20パーセントでした。

身内の場合

次はぐっと年齢が上がって私の弟(50代)の話です。
彼はいまだにガラケーを使っています。
弟とは身内のわりにそれほど連絡を取ることが無かったのですが、最近電話する機会が多くなってきました。

そこで、そろそろスマホにしたらどうかと話をしてみました。LINEとか使うと電話代が安くなるよ!というセールストークを添えてのおすすめです。

すると、本人もそろそろかなと思っていたようで、一気に話が進みそうになったのですが、どうもキャリア契約は変更せずにスマホにしようとしているようです。
ですので、ネックは通信代が上がること。

そこで、「格安SIMにすれば安いよ」と伝えたのですが、やはり反応が薄い。
「何それ、美味しいの?」状態です。
弟の場合は格安SIMについてはほとんど知識が無いようでした。

しかし元同僚との会話とは違って身内が得するか損するかの瀬戸際です。
何とか理解してもらえるようにより力を入れて説明をしました。
そして弟は楽天市場での買い物を良くするとのことなので「楽天モバイル」を強力におすすめ。

話を聞き、本人もその気になったようで「もう少し、勉強するわ。」とのこと。その答えを聞いて安心しその話はそこで終わりました。
しかし結局その後、相当時間は経っていますが、乗り換えたとの便りはありません。
まだ勉強中の様です。

で、私の周りでの格安SIMのシェアはどのくらいか?

こうして非常にザックリとではありますが私の周りでの状況が判ってきました。
ちょっと確認しただけですのでサンプル数は少ないものの、これで弟を含めると6人中格安SIMは私のみという状況です。
これで格安SIMのシェアを計算してみると16.6パーセント

ほぼMMD研究所の調査結果と同じです。統計の正確さってすごいなと思わず感心してしまいました。
その後会社などでも聞いてみましたがこの比率が下がることはあっても上がることはなさそうでした。

さて、今回のオチです。

いや、皆さん結構保守的というかなんというか。
でも情報すら得ようとしないなんてもったいないです。もう少しアグレッシブになっても良いと思うのは私だけでしょうか。

こんな状態ですのでなかなか通信費が安くなる方向には向かいません。
そこで政府は郷を煮やして大手キャリアへ価格を下げるよう圧力をかけるしかなくなったみたいです。

その結果NTTドコモを皮切りに価格改定を表明するような事態になってしまいました。
あげく私の持ち株「KDDI」が暴落するという見事なオチです。
含み益から大幅な含み損へと急降下。えらいとばっちりです。

通信費で得して株で損するという関係なさそうで実は思いっきり関係があったというこの状況。
思わぬ損害にみんなが格安SIMに乗り換えてくれてたらと残念に思っています。

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