今年になって母の入院をきっかけに色々と考えることが多くなってきています。
どの内容も重く、考えることが面倒で目を背けがちですが、両親も結構高齢になってきていますし、本人たちに判断力がある今のうちに決めておかないといけないことが結構あると悩み始めています。
両親の終の住まいはどうするのかという最大の問題もありますが、まずは手始めとして仏壇について考えてみようと思います。
今、両親が住んでいる実家には仏壇が設置されています。
父親が長男ですので、父方の祖父と祖母が祀られているのですが、実は実家に仏壇が設置されたのはホンの数年前です。
元々父の実家の方にあった仏壇で、それまでは遠方にあったことから仏壇の管理は近くに住む親族が行っていました。
しかし、そろそろ何とかしてほしいと言われて移設したのが数年前のことです。
こうして今は私の実家にある仏壇。
母の入院で管理が大変となった父は、長男である私に引き取ってもらえないかと言ってきました。
引き継ぐとなれば、順序から言えば私で間違っていません。
長男である私が引き取り私の家に移設すればこの問題は解決です。一旦は、ですが。
しかし、これから先のことを考えると一件落着では無いなと思い始めています。
実際移設したとして私の家も安住の地にはなりえないな、と。
昔であれば、先祖代々同じ地に住み続けるのが普通でしたので、先祖を祀る仏壇も代々引き継ぐことは比較的簡単だったと思います。
ですが、今は同じ地に住み続けること自体が難しくなっています。仕事の都合で遠く離れた場所に住むというのはよくあることではないでしょうか。
実際に私の例でも祖父母から私までの3世代で住んでいるところは異なります。
今高校生の私の子供たちも大学を卒業し就職したら、それを機に恐らく別のところに行ってしまうはずです。
そうなると世代が変わるごと(住まいが変わるごと)に仏壇を移設していかなくてはならなくなります。
それがどういう事かと言うと、いずれ親類とは縁もゆかりもない土地に行ってしまう事になってしまいます。(既に私の住まいでもそうなんですが)
これが果たして良い方法なのか?
罰当たりという向きもあるかもしれませんが、ご先祖さまにも落ち着いてもらいたいですし、個人的には少なくとも私の子供達には負担をかけたくないと考えています。
そこで、「永代供養」っていうのはどうなのか?という事を最近考え始めています。
この永代供養ですが、言葉では知っているものの具体的なことは良く知りませんでした。
少し調べてみたのですが一言で永代供養といっても何種類かあるようです。
屋外での永代供養
合祀型、納骨塔型、納骨檀型など
屋内での永代供養
ロッカー型、仏壇型、自動搬送型など
見ていると屋内型ですと仏壇を永代供養していただくお寺などにあずかっていただくようなイメージでそこに行けば私のみでなく親類が自由にお参りできそうな感じです。
あちこち点々とするよりはその方が良いのではないかと個人的には思うのですが。
費用はどのくらいかと見てみると数十万円から数百万円とかなり幅があります。
管理期間や供養の内容で変わるようですので高い安いだけでの判断は難しそうですし、そもそもこのような考えに賛同してもらえるのか不安もあります。
まずはこんな方法もあるよという感じで父に相談してみようかと思います。
この辺り自分だけで判断できないのが難しいところではあります。
任せたと言われても、やはり決定権を持っているのは父でしょう。
親類縁者を納得させられるのも私ではなく父でしょうから。
ちなみに墓地はどうなっているのかというと、墓じまいをして永代供養をしようとしたのですが、親戚が面倒を見るから残しておいてほしいという事で、そのまま祖父母の地元に残しておくことになったそうです。
(これも後々もめることにならなければ良いのですが。父の代で決着をつけておいてほしかったです。)
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