ボーナスの時期が近づくと私が勤めている会社では毎回「今回ボーナスの支給はされるのか?」という不安に襲われます。
これは勤めている会社がオーナー社長の経営する中小企業なのでやむを得ないところでもあります。
まず、ボーナスが支給されるための大前提として会社が儲かっていないとボーナスは出ません。
私がこの会社にお世話になってからはそんなことは無いですが、過去には何年かボーナス無しが続いたこともあったそうです。
私がこの会社にお世話になってからはそんなことは無いですが、過去には何年かボーナス無しが続いたこともあったそうです。
これについては、今年は比較的順調で今のところ毎月黒字で推移していると聞いていますのでクリアできています。
そしてもう一つはオーナー社長がボーナスを出す気なのかどうか。
利益は出ているがこの先の経営は大丈夫かという経営判断はもちろん入るのでしょうが、そこに加えて“社長のご機嫌次第”という不確定要素が加わって来ます。
この辺りが中小企業独特の感覚で、以前勤めていた会社では想像もしなかったところです。
ですので、ボーナス時期が近づいてくると何となく「社長を刺激しない様に」という空気が会社内を覆ってくるのが判ります。
もはや、季節の風物詩みたいな感じになって来ました。
そうしてヤキモキすること数日経過。。。ようやく社長からメールが来ました。
そのメールの表題は「社員の人事考課依頼」というものです。
この時期にこのメールが来るという事はボーナスが出るという証です。まあ金額は別にして、となりますが。
このメールを受けて、我々管理職がすることは部下についての評価です。
ここ半年の仕事の成果を見ながら評価をしていかなければなりません。
そして部下の評価ですが、規模の小さい会社にしては割合きちんと評価の基準が決まっています。
具体的には次のような評価項目が決められています。
1.信頼度:仕事を任せて安心か。
2.仕事量:どれだけの業務量をこなしているのか。
3.仕事の質:仕事の速さや正確さ、価値など
4.意欲:日々の取組み姿勢はどんな感じか
5.仕事の方法:工夫して効率よく仕事をしているか
6.問題解決力:解決力は備えているか
7.交渉力:他部門とのコミュニケーションは取れているか
8.協調性:協調性はあるのか
9.勤怠:無断欠勤などないか
10.業績:目標を達成したか
これらを各項目10点割り当てで、合計100点満点で評価していきます。
人が人を評価するというのは結構難しいものですが、このように人事考課の方法として統一されていると比較的判りやすいですし、評価もやりやすいと思います。
ただ、この人事考課結果を出したからといってそのまま結果が反映されて支給額が決定するというわけではありません。
最終的には社長が金額決定するという、評価のブラックボックスが存在していますので、その点が従業員としてイマイチ不安な部分です。
ですので、我々管理職が出来ることと言えば。。。
常に部下の評価は最高にしておくという事です。
そうするとどこの部署も基本個人の評価は悪くありませんので、ボーナス額に差が付いたとしたら社長の判断だよ、と。これが我々管理職側が出来る精一杯の自己防衛策です。
もちろん「こいつあかんわ」という場合はこの限りでは無いですが。
そういう事もあり毎年11月末から12月にかけて(6月も同じ)、少しでも印象が良くなるように従業員が社長に対して妙に従順になる時期があります。
これもオーナー社長and中小企業である我が社の風物詩になっています。
そして、ボーナス支給日が過ぎてからの社長に対しての手のひらを返したようなぞんざいな扱い。
これも風物詩のひとつです。
これも風物詩のひとつです。
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