私は毎年、会社で受診している定期健康診断で偶然異常を指摘され、その後の精密検査の結果橋本病にかかっていることが判りました。
2016年の出来事です。
橋本病とは甲状腺の病気の一種で甲状腺機能が低下してしまい、さまざまな症状をひき起こします。
私はこの橋本病という病名を診断で告げられるまで全く知りませんでした。
早速治療が始まったのですが、治療の効果がすぐ出る訳ではなくある程度時間が必要でした。
結局、効果を実感するまでどのくらいかかったのかを私の体験談として記録しておきたいと思います。
私の橋本病による症状
私がかかってしまったこの橋本病。
甲状腺の機能が低下する病気で具体的には甲状腺ホルモンの分泌が少なくなる、もしくは全く分泌しなくなってしまいます。
そうなると、全身の倦怠感、便秘、肌がかさつくなど様々な症状が出てきます。
この様々な症状のうち私が特に苦しんだのは「倦怠感」です。これは橋本病と診断される前から自覚がありました。
とにかく一日が始まっても全く元気が出ない(全身がだるい)。
それでも頑張って仕事をしていると仕事を終えて自宅に帰り着くころには疲れ切ってしまい、電池が切れたように動けなくなってしまいます。
冗談ではなく本当に毎日帰宅するともう動けない状態でした。
当時は年齢による衰えなのかと思い、これからずっとこの状態が続くのかと考えると精神的にも落ち込む日々が続きました。(今思うとこれも橋本病の症状だったのかもしれません)
橋本病の治療は主に投薬
その後、全くの偶然ですが健康診断で甲状腺が少し腫れていると指摘されたことで、橋本病にかかっていることがわかりました。(普通は会社の健康診断程度ではほぼ判らないそうです)
病気とは言え原因が分かったことで私自身は治療すれば改善できるかも?という希望が見えてきました。
そしてその治療を始めるわけですがこの治療は投薬治療になります。
橋本病により一度機能が衰えた甲状腺は回復することはほとんどないそうで自力では必要な量の甲状腺ホルモンが分泌できません。
その自力では分泌できなくなった甲状腺ホルモンを投薬により補うという治療を受けることになります。
これにより橋本病が原因のほとんどの症状は改善するとのことです。(一生薬を飲み続けないといけないということでこの段階で生涯病院通いが決定した訳ですが治るという喜びが上回っていました)
私もそんな期待をもって治療を開始しました。
投薬された薬は「チラーヂンS錠」というものです。
私もこの薬を処方してもらうことになりました。
チラーヂンSの投薬治療を開始する
こうして投薬治療が始まったのですが、この薬の最適な投薬量は個人差が大きいそうで多くても少なくても良くありません。
いきなりたくさんの量を投薬すると甲状腺ホルモンが多くなりすぎてしまい橋本病と逆の症状になってしまいます。(逆の症状の場合バセドウ病という病気になります)
そのため、最初は少ない量から投薬をはじめ、血中の甲状腺ホルモン値の検査をしながら最適な量を見極めていく必要があります。
この様に微調整しながらの投薬治療ですので、最適な投薬量の見極めまでしばらく時間がかかると言われました。
しかし、今まで全く服用していない(ホルモンが足りない)状況でしたので少ない量でも多少効果は出てくるのではないかと個人的には期待をしていました。
さて、治療開始後の体調ですが投薬当初は気分的なものか何となく楽になったような気がしていました。
ただ、今考えるとそれほど効果はなかったようです。
その後の検査でも数値が改善していないとのことで最初の倍の量に変更されました。
しかし、相変わらずの体調で倦怠感は一向に改善されません。
逆に動悸が激しくなるなど、この薬を投薬することのデメリットだけを体感するという状況が続きました。
薬さえ飲めば改善されるという期待が大きかっただけ当時結構落胆したことを覚えています。
不安になりインターネットで調べたりもしましたが、薬の効果が出てくるまで早い人で数週間、長くかかる人は数か月から年単位という幅広さです。
これは長期戦を覚悟した方がよさそうです。
投薬開始2か月後に変化が
そんな中、師走のバタバタに入りました。
今年は仕事の年末対応に加え、自宅のリフォームを行ったりといつもの年末とは違うドタバタもあり、あっという間に時間が過ぎていきました。
気づくと新年までもう残り一週間ほどになっています。
そんなあわただしい中でふと気づきました。
「あれ、電池切れがない。」
倦怠感は全くないわけではありませんが一日過ごした後に動けなくなるという極端な事がなくなっています。
治療前に感じていた明らかにおかしい感じはなくなっています。
ようやく投薬の効果が出てきたのかもしれません。
最終的には来年早々に検査を受けてどうなのか?ですが体感では明らかによくなってきました。
(検査の結果、検査で確認するTSH、FT4という数値が正常範囲に入っていました。)
結局治療の効果が出るまでの期間は?
そういうことで結局、チラーヂンの効果が体感できるまでに要した日数。
私の場合約2か月でした。(まだ、波はありそうですが。。。)
効果が出たとはいえ投薬は続けないと元に戻ってしまいます。
これからも定期的な通院は続けないといけませんが、薬を服用していればほぼ普通の生活ができそうです。
久しぶりの体調を喜びながらこれが続くように願いつつ、期待しながら新しい年を迎えます。
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