今日、会社でお得意先の品質監査がありました。
私の勤めている会社がきちんと品質に対して決まりを作っていてそれが守られているのかを確認されるというものです。
基本的に年一回実施され、先方から監査員が派遣されてきます。
この対応窓口を私が勤めることになりました。
事前にチェックリストは送られてきます。チェックされる項目は100項目近くあります。
ほぼ1日かかって監査が行われました。
監査自体は大きな問題もなく滞りなく終了。ひと安心です。
思えば前の会社でも監査とは縁がありました。
大きなものではISOの監査。これは長いと3日位かかり大変な労力がかかったのを覚えています。
今回と同じように客先からの監査も受けていました。
その他にも私が取引先を監査することも有り、監査経験は豊富だったのは良かったと思います。
ただ、決定的に違うことが有ります。
監査相手が大企業で監査を受ける私の会社は中小企業。
相手側は当然ですが大企業の論理で監査をしてきます。指摘されることはもっともなことです。
ですが、その指摘されたことを実際にやるのは中小企業にとっては実に難しい。
とにかく人手が足りませんので、なかなかそこまで手が回りません。
しかし、無下に断ると監査結果の格付けが下がり頻繁に監査されるようになります。
そのあたりの落とし所が難しい。今回は何とか乗り切れましたが次の監査ではどうなることか。。。
今考えるだけで億劫になってきます。
そんなことを考えながらふと思い出したことが有ります。
前の会社でのことです。
前の会社では監査を受けるだけではなく監査をする立場でも有りました。
主に海外にある製造委託している会社です。
中国の企業が多かったのですが、当時は思うように品質が安定していませんでした。(聞くと今でもそのようです)
そこで、毎月品質監査を行って改善を継続的にするよう促していました。
今、私が年一回でも大変だったのにその会社は毎月監査を受けていることになります。
その会社の社長は「日本の会社から毎月指導してもらえありがたい」と言っていましたが、担当者はたまったもんじゃ無かったと思います。
監査にい行けばひとつやふたつは指摘する 項目が出来ます。
むしろ、会社から出張させてもらっているので手ぶらでは帰れません。ですので、重箱を突くようなことでも指摘するようになります。
監査される側は指摘されるとそれに対して対応を取らなければなりません。
「そんなことして意味があるのですか」
なんて、軽々しく言える雰囲気ではなかったでしょう。
仕方なく何らかの対応をすることになります。しかしそれは普段の仕事に新しい仕事を増やすことに。。。
当然社内からは反発が出てきます。しかし客先の指摘は絶対です。
大企業相手ですので圧倒的な力関係の差があります。 やるしかありません。
その立場に今立ってみて当時の相手側の大変さがわかりました。
よく毎月対応していたものだと。
私だったら精神的に参っていたかも。
転職し立場が変わったことで、ふとそんなことを思い出しました。
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