リストラで煽りを受ける海外の仲間たち

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何度も書いていますが、私は以前勤めていた会社の業績不振により早期退職を余儀なくされました。
その会社に勤めていた時の私の業務は製品の海外生産委託でした。
委託先は主に中国です。

中国進出に伴い、現地スタッフを雇い入れることになりました。
その中国スタッフが今どのようになったのかを今回書いてみたいと思います。 



私が中国に関わったのは今から10年以上前です。
当時、会社として初めて中国に製品の製造委託をすることになり製造メーカーとの交渉事を任されることになりました。

しかし、私は中国語はおろか英語もおぼつかない状況です。
先方は英語対応は可能でした。
最初のうちは日本の商社にお願いして英語の通訳をしてもらいながら色々な技術打ち合わせなどを行いました。
そして苦労の末に何とか製品化にこぎつけることが出来ました。

その後、勢いに乗り製品ラインアップを増加。
製造委託する会社もどんどん増えてきます。
そうなると間に英語を挟むのは非常に効率が悪い。

売上も増加見込みですので、現地でスタッフを募集することになりました。
もちろん日本語が出来ることが条件です。
ただ現地スタッフを採用することには随分不安の声もありました。
真面目に仕事をしてくれるのか。少し偏見もあったと思います。

ですが、運良く良い人材に恵まれ中国との仕事が順調に進むようになりました。
私も最初からそのスタッフと仕事をしていましたので、公私共に仲良くすることが出来ました。
そして業務拡張に伴い現地スタッフが5名まで増員されました。

みんなまじめに働いてくれています。
私も中国に出張し彼らに会えるのが楽しみなくらい信頼関係が出来ていたと思います。

そこに、業績悪化という展開です。
我々の関わっていない事業での業績悪化ですが、会社にとっては致命的なものです。
結局、私は早期退職して先に会社を去ることになりました。

その後も個人的に連絡をとっていたのですが、やはり中国にスタッフを置いておくことが会社として負担になるようで、彼らも居づらかったようです。

結局少しずつ辞めていき、現在では最初の1名体制に戻ってしまいました。
救いは退職した方たちが直ぐに再就職できたことです。
日本のメーカーに勤めていたことが評価されたようで別の日系メーカーに採用されたそうです。
仲良くさせてもらっただけに人ごとではなく本当に良かった。。。

ニュースで良くリストラとして「国内外で**名人員削減」と報道された時、何となく国内の従業員への影響はどうなのかが気になっていると思います。
「海外の拠点を閉鎖」という内容だと自分たちは大丈夫だと安心したり。。。

しかし、海外の従業員も職を失うのは同じです。
会社が生き残るためには仕方ないことかもしれませんが、国内外問わず従業員を大事にしていただきたいと思います。 

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