最近のリストラ情報についての個人的感想

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年末になっても経済ニュースでリストラに関するものはまだまだ減りません。
当事者の社員の方々は安心して年末年始を過ごせないのではないでしょうか。

今回は私が目にしたニュースについて個人的な感想を書いてみたいと思います。 


東芝、半導体製造拠点をソニーへ譲渡
 東芝の大分にある半導体工場の一部をソニーに譲渡するそうです。
 関係社員約1100名は 「ソニーグループで雇用を受け入れる調整を行なっていく」とのこと。
 出来れば、そのまま同じ職場にとどまれれば良いのですが。

 これは完全にソニーに譲るということですので、ソニーがうまく経営すれば多くの社員が早期退職などの苦労を味あわなくて済むのではないでしょうか。比較的安心できる案件だと思います。

ルネサス高知工場を2〜3年で閉鎖の方針
リストラと言えばこの会社というくらい、よくニュースに登場している会社です。
最近ようやく経営が好転してきたとのニュースがありましたが、まだまだ不採算な事業は整理されるようです。
元々この工場は継続すると言っていたものが方針転換で閉鎖。
従業員は230名。
処遇は高知県と協議するとのこと。

このニュースは微妙です。普通ですと早期退職の募集となり、多少でも退職金の割り増しなどが受けられますが、どうなるでしょうか。
早々に閉鎖の方針が出されたということは、
「後2年程は雇用するから、そのうちに転職先を探しなさい。」
と言われているようにも受け取れます。
会社自体が無くなりますので、相当な困難が伴いそうです。

東芝 白物家電の分離を検討 シャープと事業統合案も
東芝がここに来て続々とリストラ案を出してきています。PC事業についても富士通との合弁を検討しているそうです。

統合して独立した会社を設立するということは、重複している工場などの整理は必須ですので、相当な血を流すことになるでしょう。
早期退職という選択肢も出てきそうです。
ただ、気になるのは「統合」という内容です。
どちらかの企業が事業を吸収する形で統合するのであれば良いのですが、どちらの企業も発言権を持っているとするとうまく行かないかもしれません。
何故かというと、それぞれの会社には独特の企業文化が存在します。
体力のある企業同士の合併であれば時間をかけてお互いが歩み寄れますが、不採算事業同士の合併の場合それが足を引っ張る形になるかもしれません。

私が以前いた会社でも同じような経験があります。
・事業を分離して、他社と合弁会社を立ち上げる。
・合弁までは行かないが重複する事業をお互い補完する「アライアンス」などを行う。

私の見てきた中ではうまく行きませんでした。
どうしても企業間の文化や思惑が違うためそれに振り回されてしまうようです。
どちらの会社も自分たちに有利になるようにすすめようと考えますので。

ということで、私の感想は
   事業譲渡については、希望が持てる。
   不採算事業を切り離しての他社と協業は相当難しい。
   工場閉鎖はもう、会社には頼れないので早めに動くしかない。 
ということになります。

しかし、本当にこの手のニュースは無くならないですね。
早期退職した私にとってはこのようなニュースを見るだけで過去の苦い経験がよみがえります。
ですが、景気が良くなっていると言われても苦労される方が後を絶たないという実態にはきちんと向き合いたいと思っています。 

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