私は主に資産運用としてインデックスタイプの投資信託と株式投資を柱にして投資をしています。(そのほかにもソーシャルレンディングを少し)
ただ、株式投資については株主優待にひかれてスタートしました。
そして最近ではもっぱら「高配当」というキーワードで投資をしている状況です。
そんな調子なので、企業分析などほぼできていません。運だよりです。
そんな私がビギナーズラックというのでしょうか、株式投資を始めた頃の持ち株がとうとう10倍、テンバガーを達成するという奇跡のような事態が起こりました。
もう2度となさそうなこの経験、まとめてみました。
私の資産運用開始は投資信託からスタート
私が本格的に投資を始めたのは9年ほど前になります。
正確にはその前から少しかじってはいました。確定拠出年金に拠出するという形です。
当時勤めていた会社が企業型確定拠出年金制度を導入していましたので否応なく運用指図を行うことになり訳も分からず運用をしていました。
ただ投資をしているという意識は全くなかったです。
思えば「年金」と「投資」という単語が私の中でつながらなかったのだと思います。
そんな私が自分の意志で投資を始めたわけですが、そのスタートは何気なく目にした雑誌の特集から見よう見まねで始めた投信積み立てでした。
その投資信託は偶然にもインデックスタイプであったため“投資=危険”というイメージも抱かずに始めることができ結果として今でも続けることができています。
こうしてのんびりと始まった私の資産運用ですが、転機を迎えます。
それは当時勤めていた会社のリストラです。
業績悪化のあおりで希望退職の募集を始めたのですが、悩んだ末退職に応じることにしました。
その時に割増退職金をいただいたのですが、そのまま貯金したところでどうにもなりません。
そこでその前から細々と始めていた投信積み立ての増額で資産運用を本格的に始めた私は多少資金に余裕が出たこともあり、株式投資も少し始めることになりました。
ちなみに初めて手にした株式は「くら寿司」。完全に優待目的の投資でした。
初めてのストップ高を経験する
そのくら寿司は1年ほどで売却しました。
意外にも家族があまり優待(タダで食事ができる)に価値を感じておらず保有することに値打ちを見出せませんでした。
ですので、株価が上がって利益があるうちに売却することにしました。
その時得られた利益が約10万円。
この資金は最悪0円になってもプラマイゼロですので思い切って値上がりしそうな銘柄に投資しようと考えました。
そして、購入した株式が“さくらインターネット”です。
何しろ株価が安く(当時の取得価額が2万円台)10万円の資金であればおつりが来ます。
これを手堅く100株購入しました。
このさくらインターネットがフィンテックという新しいテーマに乗って一気に高騰していきます。
私はこの銘柄で初めてストップ高というものを経験しました。
しかも1度にとどまらず、です。
当時連日のストップ高に喜ぶというよりも戸惑ったことを覚えています。
そして、最高値では購入時の9倍超まで上がりました。
これはこのままテンバガーか?と思ったもののその後株価は下落。現在は2倍程度に落ち着いています。(まだ保有中です)
そんな感じであわやテンバガーか、という経験は意外と早めにすることとなりました。
何気なくトリケミカル研究所を購入
さて、そんなさくらフィーバーの中もう一つ株式を購入しました。
それが「トリケミカル研究所」です。
10万円の利益を再投資しようと「さくらインターネット」を購入したわけですが、まだ6万円強残っています。
この程度の金額で購入できる銘柄は無いかと探しているときに見つけたものです。
偶然見つけたこの会社、調べてみると液晶や有機EL、半導体などに使用する高純度の原材料を生産しているとのこと。
株価を調べると当時1株600円台でしたので1単元(100株)でまさにくら寿司で得られた利益の残り資金で購入できます。
そういうことで軽い持ちで注文を出しました。
その時の投資金額が6万円と少し。
これが大化けするとは夢にも思っていませんでした。
大きく上がってそのままホールド
購入してしばらくすると順調に株価が上がり始めました。
5倍になるまで1年8か月
こうして2年もたたずに株価が5倍にもなりました。
順調に株価が上がってきて「これはテンバガーいけるかも!」というところまで来ましたがこのあたりからは上下を繰り返しながらじわじわと上がっていきます。
この段階で売却しても結構な利益が得られることもあり、何度も売りの誘惑にかられました。
しかしここは夢のテンバガーを達成したいという気持ちが勝ちそのままホールドをつづけました。
幸いにも大きく値が下がるということはありませんでしたので精神的には割と楽でした。
また、ほかの株式で含み損が出てもトリケミカルの含み益のおかげでトータルでは大きなマイナスにはなりませんでした。
そんな精神安定剤としての役割も大きかったと思います。
そしてついにその時が
そうして迎えた2019年、元号が令和に変わった最初の年でもあります。
全体的にあまり株価はさえない状況が続いていたのですが9月に入って少し上向いてきました。
それに合わせるかのようにトリケミカル研究所も株価が上下しつつも上がっていきます。
そしてついに株価が6,800円と年初来高値を付けました。
その時ふと気づきます。
「あれ、テンバガーになってないか?」
調べてみると購入当初の株価が632円
9月26日の高値6,800円で計算すると10.8倍。めでたくテンバガーを達成していました。
嬉しくて思わずTwitterでもつぶやいてしまいました。
株式投資を始めて5年半、この株式を購入してから4年ほどでの達成に興奮がおさまりませんでした。
トリケミカルはしばらく保有を続けます
こうしてもしかしたら最初で最後になるかもしれない「テンバガー株」ですが、今後どうするかが考えどころです。
今のうちに売却すれば確実に利益がもたらされます。
売却益で60万円。しかもNISA口座なので税金もかからず全て私の懐に入って来ることになります。
しかし、このまま保有し続けるという選択もあります。
この場合株価は上がるかもしれませんが、下手すれば下がってしまい後悔する可能性もあります。
実際初めてのストップ高を経験した「さくらインターネット」は10倍近くまで株価が上がったものの売却せず保有したままです。
そして現在の株価は購入時の2倍程度にまで下がってしまいました。マイナスになっていないだけましですが。
トリケミカル研究所も同じ道を歩まないとも限りません。
今のところ保有継続としていますがどの段階で決断するべきか悩みます。
あわよくば株式分割でもしてくれればありがたいのですが。
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